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「花屋日記」12. 上沼恵美子が接客したら。

「花屋日記」12. 上沼恵美子が接客したら。

「上品すぎる言葉遣いをやめろ」と店長に叱られて以来、私は接客に関して悩み、「チャンネルの使い分け」について考えていた。サービス業のトップといえば、やはりホテルのコンシェルジュだろう。完璧な言葉遣いと身のこなしでお客様の要望をくみ取り、適切なご提案をし、限られた時間と予算の中で最高の形で実現させる。それが理想だし、自分が客の立場ならそういうサービスを受けたいと思う。

 だがこの地元の商業施設では、

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ナチュラル素直とクリエイティブ素直

ナチュラル素直とクリエイティブ素直

「素直」を、わたしは長い間持っていなかった。

それを悪いことだと思ったこともなかった。ないものはないのだから、欲しがらないで、持っているものをちょっといいふうに使うしかないのだと思っていた。

ひねくれていて物事をナナメにみるのは、多面的にみることができて、多様性を受け入れられるからいいと思っていたし、ヘタに信じて裏切られる心配がないから、ひとをキライにならなくてすむからいいと思っていた。だれか

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No note, No 自己肯定感.

No note, No 自己肯定感.

昨年の12月に書き出したこのnote、さっきふと確認したらこの半年のビュー数が103万とあった。多いか少ないかよくわからないけれど103万と。それを見て、ここに書く前と今で、なにかかわったことはあるのかしらと考えた。

自分の中にあるちょっとした考えや、今までしてきた仕事のことを、だれが読むのかわからないけれど吐き出すようにデトックス的に書いたのは、意識的に「出そう」と思ってはじめた。「出さないと

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拝啓、ブスだったわたしへ

拝啓、ブスだったわたしへ

学生のときのことを思いだすと、すきだった先生のことよりも、きらいだった先生のことをよくおぼえている。すかれたひとのことよりも、きらわれたひとのことをよくおぼえている。

すきなことではなくて、きらいなことが同じひとと結婚するとうまくいくんだって、などという話もある。

きらいなことというのは、つよく意識しているという意味で、すきなことと同じだけ(もしかしたらそれよりもつよいかもしれない)影響力があ

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