切島カイリ

ライター、編集/フリーランス/東京在住/セントラル・セント・マーチンズ卒/ファッション業界をうろつく猫。twitter: @KirishimaKylie 安心は好きだけれど、退屈は嫌いなの。©Kylie Kirishima. All Rights Reserved.

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    • 花屋日記 そして回帰する僕ら

      ファッション女豹から、地元の花屋のお姉さんへ。その転職体験記を公開しています。

    • カイリ的 イベントレポート

      映画や展覧会などのイベントレポートやインタビュー記事のまとめです。

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    プロフィール: 切島カイリ(Kylie Kirishima)

    フリーライター/エディターの切島カイリです。 普段はファッションやカルチャー系の記事を別名義で書いております。これまでモード誌の編集や通信社のニュース執筆、字幕翻訳(英語→日本語)などを手がけてきました。得意ジャンルはファッション、アート、エンタメ、フィギュアスケートで、あとはちょっと頭がおかしいくらい猫が好きです。 noteでは「ファッションビッチが花屋になってみた」体験を綴った『花屋日記』のシリーズを公開しています(人気なのは9話と28話)。よく聞かれますが、今は花屋勤

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      • 扉が開くと、そこに剥き出しのウサギが待ち構えていた。

        前回からの続き。 要約すると、東京在住の女がある日、一人で都内のホテル ART STORAGE HOTELS KAIKA TOKYO(以下KAIKA)に泊まり、お茶を飲みながら仕事をし、たまに館内をうろついて、夜はTVでケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』を見て帰った、というだけの話である。 なのに何がすごいって、館内の仕掛けが見応えありすぎ! ここでミュージックビデオ、撮れるよね まず、宿泊者にしか公開していないというアートコレクション。絶対にこれは見

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        • 「東京のブルックリン」で、ブルックリン風が何かを学ぶ。

          前回からの続き。 ところで私は知らなかったのだが、蔵前はいつのまにか「東京のブルックリン」ということになっているらしい。いや、ブルックリン風とかよく言うけど実際は何なの? レンガやコンクリートを使ったゴツめの内装? 倉庫を改装したかのようなヴィンテージ感?アーティストの街っぽい雰囲気...? ART STORAGE HOTELS KAIKA TOKYO(以下KAIKA)は浅草駅や本所吾妻橋、蔵前駅から10分以内というロケーションにある。今回、そこに一人で泊まってみることに

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          • 今夜、すべての自室で「時間を潰す技術 a.k.a.教養」を高めるには。

            「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。(『今夜、すべてのバーで』) …と言ったのは中島らもさんだ。 新型コロナウイルスのせいで監禁状態のようなハードな6ヶ月を過ごした今、ほんとうにこの言葉が身に染みる。気軽に「ごはん行かない?」と誘えない状況だし、人混みの多い街にぶらりと出かけるのは楽しみより不安が大きかった。なので、ひたすら向き合う相手は自分で、休日の時間を潰す相手も容赦なく自分、ということになった。 自粛しているうちに金継ぎがで

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            • 扉が開くと、そこに剥き出しのウサギが待ち構えていた。

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              • 「東京のブルックリン」で、ブルックリン風が何かを学ぶ。

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                  • 傷ついた僕らは、雨粒に包まれた窓を選ぶ。

                    ランダムな雨音が耳を打つ。休日の朝だというのにこの薄暗さ、陰鬱さはなんだろう。今年の梅雨は長い(気がする)。 久しぶりに届いた母からのLINEには「春馬くんがいなくなって悲しい」と書いてあった。ダンスの上手な子だなあと思っていた」という。芸能界にさして詳しくない母がこんなことを言うのは珍しい。よっぽどのことだ。 彼があんな形で突然いなくなってしまったことは、いろんな人に精神的な影響を与えていると思う。なんせ子役の頃から活躍して、あれだけ多くの作品に出演してきた人だ。みんな

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                    • プラダを着た悪魔の、その先に。

                      ファッションの仕事なんてイメージだけ華やかで、実際はむちゃくちゃ地味だ。 今日は朝から12時間以上、スタジオでひたすら撮影。ビッグブランドの新作を発売前に見られるのは幸運なのかもしれないが、それを100個も見ていけばその感動なんて徐々に薄れ、やがて疲労だけが残る。セッティング、撮影、撤去、またセッティング、その繰り返し。ああ喉が渇く。三連休なんてお構い無しだ。 途中で祖母が電話をかけてきて、先日の誕生日や従兄弟の結婚式の話をしたがった。 「ごめんおばあちゃん。私、仕事中で

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                      • シャネルじゃなきゃ、彼女じゃなきゃダメなんだ

                        シャネルで用事を済ましていたら、ソファの奥に男性客が待っていた。一人きりで手持ち無沙汰のようだった。  やがてきれいにラッピングされた小箱を持って店員さんが戻ってくると、彼は感激したようにそれを受け取り 「待って、写真を撮るから。インスタグラム用に」 と、スマホを取り出した。 白と黒のリボンでラッピングされた箱の中身は、香水だろうか、ジュエリーだろうか。  「ごめんね田舎者で。長崎から来たんですよ、長崎にないんですよ、シャネル」  男性は嬉しそうにスマホをおさめると、そ

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                        • 死にたい気持ちで一人、金沢に行ったら。

                          あのとき、ひどく絶望していた、ということだけは覚えている。 一年前のちょうどこの時期、人生の行き場を失って、私は唐突に金沢行きの新幹線に乗った。理由はこじつけで「祖母のルーツだという、古い屋敷を見に行く」ということにしていたが、要は気分を変えたかっただけである。 武家屋敷や庭園、美術館、神社、古本屋、市場、レストラン...あらゆるところをランダムに回った。博物館で天保4年の生花作法書を見つけて「この巻物ほしい!」と一人、陳列ケースに張り付いたりもした。すべてが美しく散策する

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                          • ピストル柄のアロハシャツとサンドイッチ。

                            ※これは、恋人に裏切られて激痩せした一年前の話(その後、復活しました)。  夏は、健康診断の時期だ。病院で身長・体重測定をしなくてはならなった私は「このタイミングは絶対ヤバい...」と心配していた。なんせストレスで体重が40キロを切ってしまったのだ。案の定、悲惨な数字を示す体重計を見て女医さんは 「体重...いつもこんなんですか?」 と厳しい口調で尋ねた。 「いえ、今だけです。もともと夏バテしやすい上に、いろいろ混み入った事情もありまして...」 と説明すると、 「食べる量

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                            • 漫画を描くことは労働じゃない!? 漫画家・深谷陽インタビュー vol.2

                              デビュー25周年記念個展「enak, cantik」を8月14日(水)まで、東京のLusso Cafe Harajukuにて開催中の漫画家・深谷陽(Akira Fukaya)のインタビュー第2弾をお届け。vol.1はこちら。 今回の個展では、歴代ヒロインのポートレイトのほか、生原稿のファイルも展示されている。アシスタントへの指示などが書き込まれた当時の生原稿は、とにかく緻密で驚くほどのクオリティだ。しかしそこから想像される長時間の作業とは裏腹に、ご本人は漫画という仕事が楽し

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                              • 光GENJI、特殊メイク、そして漫画という道。 漫画家・深谷陽インタビュー vol.1

                                深谷陽(Akira Fukaya)が漫画家デビュー25周年記念個展「enak, cantik」を8月14日(水)まで、東京のLusso Cafe Harajukuにて開催中だ。深谷陽は『バーフバリ 王の凱旋』や『鉄男 THE BULLET MAN』など映画のコミカライズでも知られる、ベテラン漫画家。そして東京ネームタンクでは「コマ割り」に特化した授業も評判の人気講師でもある。 会場では貴重な生原稿のほか、B2サイズの描き下ろし作品も展示。個展タイトルは「美味しい、可愛い」を

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                                • 神の視点で「シルバニアファミリー」を作ったら。 振付・演出家 菅沼伊万里インタビュー vol.3

                                  私たちが振付師に求めるものは、「ダンスを作ること」だけではないのかもしれない。振付・演出家の菅沼伊万里(Imari Suganuma)の活動を見ていると、そんなことに気づかされる。 音楽やファッション、映像や漫画にいたるまで、あらゆる表現を愛してきた彼女にとって、ダンスは「表現手段の一つ」。自身が主宰するThe Bambiest(ザ・バンビエスト)の公演では、あえて動きにくい衣装やウィッグも積極的に取り入れる。「衣装だけではなく、振付や音楽の解釈など全部が、おしゃれかそうじ

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                                  • 「紙粘土」と「レゴ」で作り分けるダンス術 。 振付・演出家 菅沼伊万里インタビュー vol.2

                                    女性アイドルグループ「ヤなことそっとミュート」のワンマンライブが、マイナビBLITZ赤坂で開催された。初披露された新曲では、メンバーたちがエモーショナルロックに合わせて次々とリフトや肩車を決めていく。そのアイドルらしくない前衛的な振付は、確かに衝撃的だ。 振付を手がけたのは、菅沼伊万里(Imari Suganuma)。「バンビ」の愛称で知られるThe Bambiest(ザ・バンビエスト)の主宰であり、これまで幅広いジャンルで舞台に関わってきた気鋭の振付・演出家だ。今回は第一

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                                    • 歌舞伎とガロと聖徳太子で培ったもの。 振付・演出家 菅沼伊万里インタビュー vol.1

                                      あるジャズライブの会場で、ギリシャ彫刻のようなふくらはぎを持つ女性に出会った。聞けば、振付・演出家だという。宝塚歌劇団や早乙女太一の舞台振付も手がける彼女は、「バンビ」の愛称で知られるThe Bambiest(ザ・バンビエスト)主宰の菅沼伊万里(Imari Suganuma)。ダンスの名門である日本大学芸術学部洋舞科卒業後、ロンドンのCentral Saint Martins(セントラル・セント・マーティンズ)でグラフィックデザインを学んだという、一風変わった経歴の持ち主だ。

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                                      • 「終わった恋」の片付け方。

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                                        • 嫌なイケメン俳優が教えてくれたこと。

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