花屋日記 そして回帰する僕ら

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「花屋日記」エピローグ:あなたの名前は?

ずっと、人に優しくできない時期があった。電車に乗り合わせた乗客も、コンビニの店員も、私にとっては「背景」でしかなかった。その一人ひとりに性格や…

「花屋日記」50. そして回帰する僕ら。

ある日の午後、ブランドの新作展示会に向かうため代官山Tサイトを通り抜けると、青山にある花屋「ル・ベスベ」のポップアップショップが開かれていた。…

「花屋日記」49. モード界に一番近いバラ。

花屋での最終日、私はたくさんのプレゼントを受け取った。スタッフからのメッセージカードやブーケ(花屋から花屋へ渡されるブーケなんて、実はめったに…

「花屋日記」48. なにを残していけるのか。

店長は、私が辞めることに対して 「うちは東京に住むなんて考えたこともない。あなたは最後まで、よく分からない人だわ…」 とため息をついてから 「新…

*お知らせ 「花屋日記」コラボレーション

大野弘紀さんという、詩を発表されている方が「花屋日記」第46話「落下する都市へ、再び。」に対する返答詩を書いて下さいました。ありがとうございます…

「花屋日記」47. きっとこれは忘れたくない夜だ。

いつもどおり出勤して通用口でセキュリティチームに挨拶すると 「カイリさん、たぶん今日で会えるの最後なんですわ。僕、明日から三連休やし、お互いの…

「花屋日記」46. 落下する都市へ、再び。

採用試験を受けた3週間後、私のもとに「内定」の通知が届いた。ある出版社からファッションエディターとして採用されてしまったのだ。その結果に、私は…

「花屋日記」45. 私は、花を失わない。

毎朝、大量の下処理をすると、葉っぱや花びら、短くカットした茎などで足元は床が見えなくなるほど埋まっていく。もちろんゴミ箱をセットした状態で作業…

「いいことも大変なことも、すべてに感動する」 フローリスト・高本恵子インタビュー

芦屋colléにて開催された「アヴィニョンのりゅう」の作品展およびフラワーデモンストレーションを拝見してきました。主宰の高本恵子(Keiko Komoto)さ…

「花屋日記」44. 閉店後に現れる、古新聞のモデルたち。

閉店の21時をまわると私は音楽を止め、レジを締め、あらゆるデータ入力を済ます。そして水汲みをし、掃除し、花たちを新聞紙でまく。そのときに使う新聞…