見出し画像

手紙をしたためるのが好きな私 (話すのが得意な人、書くことが得意な人)


お読みいただきありがとうございます。

言葉好きの言語聴覚士、ちかです。

突然ですが、私のお仕事の話


言語聴覚士がリハビリをする方の障害は様々ですが、
そのうちの一つに「失語症」があります。

※失語症=聴く、話す、読む、書くといった言語機能全てが障害される病気。
症状の表れ方は個人差が大きい。
もっと失語症について知りたい方は、以下の動画がわかりやすいのでぜひご覧ください。


私たちが失語症の方のリハビリをする時には、
その方が得意な理解の方法、表現の方法を伸ばして、
日常のコミュニケーションに活かせるようにアプローチをする
ということをよくします。

例えば、正しい音を発音することが苦手でも、漢字なら表現しやすい方に対して、
会話の際には手元にペンとメモを用意して書くように促す

音声でも文字でも単語の理解が難しい方に対して、
写真や絵を用いてお伝えする

などのアプローチを、リハビリの会話の中で行ったりします。

リハビリの目標として、まず、
「正しい言葉を話す」ことよりも、
「相手に伝えたいことを伝えられる」ことを優先します。

その人に合った、得意なコミュニケーションの手段を探し、
実用的なものにするということが、
失語症の方へのリハビリの意義の一つです。

同時に、可能な限り表現できる言葉や理解できる言葉を増やす、といった訓練も
並行して行います。

得意不得意は、私たちにもあること


ただ、程度の差はあれ、失語症者でなくても、
音声言語の方が得意な人、文字言語の方が得意な人がいる思います。

私は圧倒的に後者です。

会話(音声言語)でのやり取りをしていると、
相手の言葉を聞いて、理解して、考えて、話す
という一連の流れをリアルタイムで行わなければいけない。

この処理に時間を要するため、相手の話にすごく感動したり共感したりしても、
即座に自分の言葉で表現ができない。

会話の中で当たり障りのないリアクションしかできない自分に、
悲しくなることが多々あります。

時間をかけて感想文を書くのであれば、納得のいく表現ができるのだけど…

また、自分の感情や考えを面と向かって伝えることが苦手な性格も
対面での会話が苦手なことに繋がっていると思います。

私が「自分」の表現方法として、
noteなどのテキストによるツールを選んでいるのもその理由。

YouTuberやネットラジオのDJなどになれる方や、
素晴らしい営業トークのスキルをお持ちの方に憧れます。

けど、文字での表現もいいところはたくさんあります。

形に残せること、時間が経っても読み返すことができること、
面と向かって言うのはちょっと恥ずかしいことでも書けちゃうこと、などなど。

だから私は、手紙を書くのが結構好きです。
あと、長文でのラインのやり取りも好き。

重いと思われそうですが、結構いいものです。

特に思うのは、口喧嘩で晴れなかったモヤモヤを一度書き出して、
自分の気持ちと向き合って、本当に相手に伝えたかったことを再度書き出すこと。

ヒートアップしている時には気づけなかった自分の感情や、
相手の言葉の裏にある気持ちなどを知るきっかけになります。

喧嘩の最中、黙りこくってしまうことが多い私なので、
(自分の感情を整理しようとすると言葉がでなくなる)
後々冷静になって手紙やメッセージを送ると、
「正直に話してくれて嬉しかった、ありがとう」と言ってもらえた経験もよくあります。

伝える意思や、相手を理解しようとする意思を示すにも、
お手紙は一つのいいツールですね。

また、手紙を書くときによく思うのは、
自分の気持ちを伝えることが目的でありながら、
どうしたら伝わるのか、相手のことをちゃんと考えて理解しないと
その目的は果たせないということ。

コミュニケーションの基本かもしれませんが、
リアルタイムでそれをやることはなかなか難しいので
(もちろんそのスキルをお持ちの方もいらっしゃるし、尊敬しています)
文字に書き出すこと、おすすめです。

こんな経緯でお手紙代筆サービスを始めてみました。


こんな私の趣味と特技を活かして、何かできないかなと考えて、お手紙代筆サービスを始めました。

理由は、口下手な人にとって、
普段口にできないけど思っていることや、
伝えたいけどうまく伝えられない気持ちを、
大事な人に表現する機会を作るきっかけになればと思ったから。

手紙の内容の相談を通して、
自分の気持ちと向き合うきっかけを作れたらと思ったから。

また、お手紙を送る方との関係をより良いものにできたらと思ったから。


自分の気持ちを文章にするのが苦手な方、
普段お手紙を書く機会がなかなかない方、
第三者にお手紙の添削をしてほしい方など、
ご興味ある方はお声がけいただければ飛んで喜びますし、全力でお手伝いいたします。

よければページだけでも覗いていただけたら幸いです。

PR失礼いたしました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?