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読み応えのある小説に出会った

新年あけましておめでとうございます!ちひろです。昨年はNoteを始めて、少しずつですが人との繋がりも生まれてきて、有難みを感じています。

書くことが大好きな私にとって、こういう発信できる場があるのは嬉しいんですよね~。これからも不定期に続けていきます💗

さて、年末年始に何冊か読書してましたが、そのうちのひとつが三浦しをんさんの「光」という小説でした。

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以前こちらの映画予告は見たりしていたのですが、映画そのものは見てなかったし、原作も読んでませんでした。でも、なーんか気になってたんですよね。そこで自然と手が伸びて、今回読んでみました。

ここから簡単に感想書きます。全く事前情報入れずに読みたい方は、読まないでくださいね💦!よろしくお願いします。

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一言でいうと、怖かったです。

避けられない暴力や、自分ではどうにも変えられない現状。自己中心的な登場人物。怖いし、恐ろしいし、心がえぐられる感覚になるんだけど、続きが読みたくてどんどん読み進めました。三浦しをんさんって、こういうジャンルの小説も書くんですね。驚きました。

この小説が書かれたのは、東日本大震災が起きた2011年より前の2008年というから、驚きました。津波によって、直之・美花・輔の美しい生まれ故郷がなくなってしまった様が、読んでいてとても苦しかった。

特に、大人になってからも父親に暴力を振るわれ、お金をせびられ、お酒を飲んで暴れられる輔が一番不憫だった…。最期も…。どんな気持ちだったんだろう…。

光があるから影がある。陽と陰は対になってる。

輔の人生に、光はどれくらい存在してたんだろう。どれくらい、彼は光を見出すことができたんだろう。彼を愛し、受け入れてくれた人はどれくらいいたんだろう。

人を見下して不気味な直之と、したたかで美しく強い美花に比べて、輔に感情移入することが多かった。

小説なんだけど、ツクリモノって感じがしなくて、実際に彼らが生きているような、そんな気がした。特に直之は。

うーん、言葉が上手くまとまらないのだけど、人間の汚いところや見栄っぱりなところ、小賢しいところ、独善的なところ、そういった暗い部分が正面から描かれているすごい小説だなと思いました。

自分がすごく疲れてる時とかは読まない方が良いかもしれないです。それくらい、読者にも体力がいる気がする。私自身は今回読み応えのあるこの「光」という作品に出会えて、読み切ることができて良かったです。

おすすめですよ!(怖いけどね) 

読んでくださった方はありがとうございました~!






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