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ゆっくりでいいんだよね


同じ物語を定期的に何度か観る癖がある。
もう十分でしょーってほど観ても、
数ヶ月とか何年後かにまた観たくなる。

今までそれが何故かわからなかった。
というか考えたこともなかった。

だけどふと気づいた。

自分がどれくらい成長しているのか、
今観たらどう感じるのか、

それを知りたくて、
同じ物語を時間を置いて観ることが、
それを知るのに手っ取り早くて、
自分に合った方法なのかもしれないってことに。


違う物語をどんどん観て、
視野を広げたい気持ちももちろんある。

だけど追いつかない。


私は1つの物語に引っ張られがちだ。
それが衝撃的であればあるほど、
頭から離れなくてついつい余韻に浸ってしまう。

そんな中で違う物語を観る気にはならないし、
観たところで頭に入ってこない、
もしくはキャパオーバーで頭痛がする。



それがわかっているから、
とことん1つの物語にのめり込む。
さも自分がその物語の中の1人であるかのように共感しながら。


時間を置いて観ると、
あの時知らなかった感情に出会うこともあるし、
衝撃に耐えがたかった場面が大したことなくなったりする。

何度観ても、こんなシーンあったっけ?
っていう発見があるのもしょっちゅうで、
そういう自分のちょっとした変化を感じるのが楽しいのだ。

気が向けば、少しずつ新しい物語と出会いながら、
むかし好きだった物語も覗きに行く。


周りの人と比べて私は、
世の中に関しての認知度が少ないなと思うことはしばしばだし、そのことに落ち込むことも結構ある。

でも、ゆっくりでいいんだよね。
人にはそれぞれのペースがあるし、興味の対象や幅も、生きてきた環境すらも違うわけだから。


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