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「転職2.0」から学ぶ!転職を手段として生き抜く具体策

こんばんは!

本日は話題の著書 「転職2.0」を要約していきたいと思います。

著者はLikedinジャパン代表の村上臣さんで、様々なメディアでも拝見することが多くなってきたように思います。

この本には「転職」を手段として使い、不確実な世の中をどう生き抜くかが詳細に記載されております。また自分のキャリアを見つめ直すきっかけにもなるので、新卒の方やベテランのビジネスマンにとっても強力なバイブルになると思います。

ここでは私なりに大事なポイントを4つにまとめておりますが、気になる方は是非お手にとってご覧ください↓↓

転職の目的は、「自分株式会社」の時価総額の最大化

本書では、冒頭からとても大事なマインドセットをされています。

村上さんは本書で何度も「自分株式会社」の視点で働くことの重要性を語っています。つまり、これからの働き方は会社の言われたことをこなすのではなく、「自分」という会社の経営者として生きていく意識が大事で、そのために「自分の時価総額を最大化」させる戦略をとるべきと言っています。

ここでいう時価総額とは「自分の市場価値」のことです。

これまでの転職は、転職すること自体が目的でしたが、これからの転職は市場価値を上げる「手段」になります。

そして、「転職」こそが自分の市場価値を上げるのに最もインパクトを与えます。

これからは「転職」を手段として使い倒し、自分の目指す姿と現状のギャップを埋めていくことで、人生の幸せの総量を増やすことに繋がりそうです。

一定の期間に何を成し遂げたかが問われる

1度の転職がキャリアのゴールではないこれからの時代、問われるのは「どこに勤めたか」ではなく「そこで何を成し遂げたか」です。

加えて、今もこれからも市場の変化のスピードは極めて速いため、ゆっくりじっくり成果を上げるのは効果的ではありません。

自ら定めた「期間」若しくは会社が期待している「期間」にどれだけ成果を残せたか?

これが非常に重要です。

転職早々、自社と顧客を取り巻くビジネスを理解し、「いつまでに何をどのレベルで達成したいか?」を明確化し、成果に拘ることが市場価値最大化に繋がります。

実際に多くの会社が重視しているのは、「何かを新しく始めたり、学んだことによって成果を出したという経験」だと言われています。

その経験が採用側に認められれば、例え40代でも、「この人はフレキシブルに学べるから入社後も短期間で集中して教えればすぐに戦力となり得る」と思ってもらうことができるのです。

本書では村上さんご自身も、Linkedinへの転職はYahooからの業界またぎのため(IT業界から人材業界)最初の3ヶ月は苦労されたそうです。営業に関わる仕事もあり、新卒に戻りイチから学んでいる気分だったとも語っております。

元YahooCMOの方でも、キャッチアップするのに苦労された経験があるというのは、非常に共感がもてる内容です。

自分の生み出すバリューを意識する

ここでは村上さんの経験から、単位時間あたり生産性の高い仕事をすることが強調されています。

自分が期待されている役回りを理解し、バリューを出すことに全力を注ぐ姿勢が超肝心、ということです。

村上さんは会議でも副業でもメディア出演でも、その場の期待値を上回るバリューを出さなければ次の機会はないと危機感を持って臨むことを強く意識されているそうです。

私たちも、会議は勿論のこと、転職したてや、新たなプロジェクトへの参画の場面など、周囲は想像以上に期待を寄せております。ここで期待を裏切れば次はないという危機感を持って、期待を超える言動を続けかければなりません。

タグの掛け算

タグとは、個人を想起させるためのフックとなるキーワードを示しています。(詳細は本書を参考下さい)

転職活動の際に文字起こした「職務経歴書」を辿ることで、自分の「タグ」は誰でも抽出できます。エージェントや自分をよく知る人から聞くのも良い方法です。

本書には巻末付録としてタグの分類表があり、参考にすることができます。

私の場合、薬剤師免許取得後、製薬会社MRから医療ITスタートアップのセールスを経て医薬品受託開発という道をたどってきました。

例えば、薬学、MR、法人営業、個人営業、エンタープライズセールス、プリセールス、英語などが思いつくタグになります。

また本書によるとコンピテンシーに紐づくタグとして、「傾聴力」「情報収集」など、思っていたタグよりもっとウェットなものも、掛け合せることができると書いてあります。

このように、まずは自分の持ってるタグをテーブルに全部並べ、それらの掛け合わせで希少性が生まれ市場価値に繋がるとのことです。

自分のタグがわかったら、それが市場から求められる需要のあるタグかをチェックします。

チェックの方法は、求人票を見てみたり、エージェントからの連絡の頻度で確認できます。

需要が高そうなタグを選んだら、今度は積極的にSNSで発信する(つまり目につくところに貼っておく)ことが重要です。

私もSNSによる発信は元々躊躇しておりましたが、「発信すること」は現代ではネット上の「身だしなみ」に相当するとのことです。

フォロワーの多さは二の次で、まずはタグに関連する一貫した情報を発信しているかどうか、特に働き方やキャリアについて一貫した発信があれば採用側はその人となりがわかるので、ミスマッチが減るそうです。

また、単純に良い発信をしてる人には良い話がもたらされ、ジョブオファーを始め様々なチャンスが舞い降りることは多くの方が実体験から語っています。

このように、

職務経歴書を整理する
タグを抽出する
需要をチェックする
発信する

このサイクルで自分の立ち位置を把握し、市場価値を最大化する戦略を練ることができるのです。

以上、転職についてこれまで読んだ本の中では圧倒的に具体的に書いてある本なので、是非転職を視野に入れていない方も一度読んで頂きたいと感じた本でした。

転職2.0については奥が深く、また別の角度から発信したいと思います。

ご精読ありがとうございました!




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