まちがいソングス

歌詞の内容が間違っていることで有名な曲に『うれしいひな祭り』(作詞:サトウハチロー/作曲:河村光陽)がありますね。
ほんとに有名だし、たまにクイズ番組のお題になったりしてるので、説明不要かもですが、大まかに言うとこんな感じ。

①「お内裏様とおひな様」・・・お内裏様とは、殿&姫の2人の総称。
②「あかいお顔の右大臣」・・・赤い顔なのは左大臣。


僕の曲の中にもひとつ、明らかに歌詞を間違ったままリリースしちゃったものがあります。
それが『赤い星、青い星』です。

ずっと昔に奥さんが僕に教えてくれた豆知識。
へ〜〜〜〜、と感心し、調べもせず、完全に鵜呑みして歌詞にしてしまったのですが、逆だったのです。

赤い星=もうすぐ寿命を迎える星。膨張し、表面温度が下がり、光の波長が長くなり、赤く見える。
青い星=若い星。表面温度が高く、光の波長が短くなり、青く見える。

...なのです。一概に言えないのかもしれませんけど。
赤い星の最後は、超新星爆発で消滅し、気が遠くなるような時間をかけてガスが集まって再び星が生まれる、というサイクルのようです。
で、僕が好きなのが「〇〇光年」という、イメージしづらい距離についてを考えること。よく言う500光年とか、1万光年が果たしてどのくらい遠いのか、kmを計算しても仕方がない。だけど単純に、その数字の年数ぶん光が旅をして目に届いているわけで、今見えているその星が500年前とか1万年前の姿なのだと考えるとなんだかワクワクする。つまりは、もう現時点では星が爆発して消滅している可能性もある。それに、今はまだ光が届いてないだけで、すでに存在している星がある可能性も。
「あの星にすげえスピードで近づいていくと、早送りになって見えるのかな〜」とか、よくぼんやり考えていました。

そんなわけで歌詞についてはやっちまいました。でも修正したりはせずに、バックストーリー込みで語っていくことにしようと思ってます。ご注意お願いします。いつの日か僕がWikipediaに載れる人物になれたらどなたか書いてやって下さい。

ウチの奥さん、以前何かで『ハイサイおじさん』を聴いたとき、「あ、これ志村けんの曲の替え歌だね」と発言。今後も注視していきたいと思います。


他に、
松平健『マツケンサンバ Ⅱ』・・・サンバでボンゴは使わないし、オレ!はスペイン。
平井堅『瞳を閉じて』・・・まぶたの可能性。
キリンジ『エイリアンズ』・・・果たしてボーイングの機体を視認できたのかどうか。

...etc
調べると色々と出てくるのが楽しいが、同時に恐ろしい。
正直、僕も突っ込まれたら困る曲はまだある。これは詩的表現か、この曲においてのリアリティラインはどこか...など、曲毎その度に違うので、作りながら、ちゃんと調べるべきものは調べつつ、言葉の面白さをとるかを迷うこともあります。
しかし、突っ込んでくれるくらい色んな人に聴いてもらえるなら、それでもいいなとも思います。言いがかりは嫌ですけどね。心象風景や記憶で描くものの不確かさが面白さを生むこともありますからね。

ちなみに、擬人化系、例え系、職業なりきり系の歌詞は、それぞれにその道に詳しい人や専門家の目がピカリと光るので、かなりのセンス、もしくは調査力が問われる気がします。とても勇気が必要なジャンルです。だからこそセンス良い、面白い歌詞を見付けると素敵だ!と尊敬します。

皆さんは何か「これおかしいだろ」って気が付いてしまった曲、ありますか?


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