小田晃生

音楽家、小田晃生(おだこうせい)です。ソロのほか、COINN、ロバート・バーローに所属…

小田晃生

音楽家、小田晃生(おだこうせい)です。ソロのほか、COINN、ロバート・バーローに所属。 趣味は創作ハヤクチコトバ。 https://linktr.ee/kohsey

マガジン

  • 映画ひとりごと(仮)

    映画が好きでして。マンガや本も好きでして。「なのだ、である」調だと、なぜか書きやすくなるので、なるべく勢いまかせに書いてみる記。週1更新、という最大の嘘。

  • アルバム作品解説まとめ

    小田晃生のアルバム作品の制作の経緯、裏話、解説、あとがき...などなどの記事をあつめたマガジンです。

  • 歌詞 + ギターコード譜

    手前味噌ですが、リクエストをもらったものを中心に、自分の曲の歌詞+ギターコードをアップしています。デジタルリリース作品の歌詞カード代わりにも。

  • 「ほうれんそう」歌詞集

    2020年12月26日、配信リリースのアルバム「ほうれんそう」の歌詞集です。 Apple Music、Spotify...など、各種配信サイトにて。 https://linktr.ee/kohsey

  • はみだしTORCH TIMES

    毎週更新のpodcast「TORCH TIMES」での話題からのはみだしコラム。あるような無いような、微妙な相互関係ですけど併せてぜひぜひ。 podcastへのご感想なども、各記事コメントで気軽にお寄せ下さい。

最近の記事

  • 固定された記事

【PDF版】 「ほうれんそう」パンフレット HOHRENSOH WORDS & LYLICS BOOK

2020年12月26日から配信のみでリリースしたアルバム『ほうれんそう』 今のところCDやレコードにする予定が無いのですが、映画パンフレットのような、ガイドブックのような冊子を作りました。歌詞カードとして、読み物として、アルバムと一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。 ■スペシャルコメント 岡村詩野 / 音楽評論家 齋藤紘良 / しぜんの国保育園理事長・作曲家・COINN 上の助空五郎 / ヴォードヴィリアン ■「ほうれんそう」歌詞集 収録曲全10曲の歌詞テキストを掲載

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    • アトロク

      TBSラジオ、『アフター6ジャンクション2』のメール抽選で、なんとNetflix版『三体』のトートバッグとクリアファイルが当選!ありがとうございます...ウレシー!恐怖の視界ジャックカウントダウンクリアファイルは、中2息子にせがまれてプレゼント。 新学期はこれで教室をギョッとさせたれ! 2018年の番組スタートからずっと聞き続けているアトロクには山ほど恩恵を授かっています。自分から出る話題のほとんどが元を辿るとアトロク由来になってしまいそうで、ちょっとどうかと思うくらいです

      • 犬と歩けば

        昨年秋から、我が家は犬を飼い始めた。名前はアロ。日々のルーティンの中に、かの有名な「犬の散歩」を加える運びとなった。たいてい、妻か僕のどちらか都合が良いほうが散歩に出る。 犬と行動を伴にしていると、普段通らない場所に足を踏み入れることがぐんと増える。茂みや、草むら、細い山道、裏道。知らなかったスポットや、いつもと違う角度の風景の新鮮さに出会える。そして、僕はつくづく思う。 「犬との散歩中に遺体の第一発見者になるの、めちゃくちゃ説得力があるなあ」と。 物騒なことを書き始めて

        • 出所不明の記憶

          皆さんは、子どもの頃の記憶がどのくらいあるだろうか。ただし、ここで思い浮かべてほしいのは、家族と旅行に行ったとか、友達とケンカをしたとか、そういったエピソードが伴うようなものじゃなく、なぜ覚えてるのか解らないような、ふとした光景や、誰かの些細な言葉。あやふやで、本当の出来事かどうかも判然としない、出所不明の記憶について。 僕にもそんな記憶は無数にあるのだけれど、常にそのことを覚えているというよりも、普段の生活の中で、ふっと脳裏に蘇っては消えていく短い動画や写真のようなもので、

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        記事

          映画仕草

          英語圏の映画やドラマで、会話中、両手の人差し指と中指を立て、クイクイと曲げるのをよく目にしていた。一体どういうタイミングでやってるのかな、と気になっていたのだが、なんとあれは、“引用符”の「“ ”」を指で表現しているのだと知り、「へー!」と「なるほど!」の嵐が巻き起こった。なんだか遊び心があってオシャレじゃあないか。ボディランゲイジを基本に持たない日本人には無い発想なのかもしれない。 オーディブル版『グレイラットの殺人』(“ワシントン・ポー捜査官”シリーズ4作目。昨年、この

          2024年 〜年頭書感〜​

          本年もよろしくお願いします。 ………………………… 『解』 ほどく、わかる、とく、ほぐれる...とかとか。考えてみると「ときほぐす」は「解き解す」って書くのかな。 自分自身に対してのシバリや思い込みを少し疑ってみようか、というイメージで選びました。別に今年のっていうより、そんなふうにありたいぜっていつも思ってはいるんだけど、なんかもっと自分の中の野放図さが形に出来たらいいなーなんて思ってます。 小田晃生 -------------------------- 「層」 今

          2024年 〜年頭書感〜​

          〈2023年〉 みたみたきいたリスト

          リスト化が好きだ。 そんなわけで、今年もコツコツまとめてます。 今年は、Amazonオーディブルとの出会いが大きく、別項目として増設。オーディブルは1作品が12時間とかあるのも珍しくないので、そのぶん映画を観る時間はかなり減ってしまったと思う。しかし体験として、映画ともまた違った濃密な感慨が生まれるメディアで、それがものすごく面白く、ハマってしまった。魅力と問題点についても色々と思うことがあって、ここから進歩もありそうな気がするので、それも楽しみ。 【家で観た映画】 バーバ

          〈2023年〉 みたみたきいたリスト

          フー・ファイターズ

          Netflixの配信スケジュールの中で、僕がすっごくすごく楽しみにしていた映画があった。それは、『STUDIO 666』というアメリカのホラー映画である。アルバム制作のために曰く付きの一軒家を借り切ってレコーディングを始めたバンドマン達がギャー!…という、別段、意外性の無〜い感じがするホラー。しかし、この『STUDIO 666』の他の追随を許さぬ意外ポイント、それは主演が本物のフー・ファイターズの面々なのだ! 2年くらい前から、バンドのSNSで制作中の映像が出てて、はじめは、

          フー・ファイターズ

          そしれのそしての「そして」

          2022年12月、個人的には久しぶりにバンド編成でのライヴを、しかもライヴハウスで開催し、心配なことだらけでしたが、東京だけでなく遠方からも満員のお客さんに来場いただき、内容についてもたくさんお褒めの言葉をいただきました。 その第2弾、というか2年目のイベントを同じ会場、同じメンバーで開催します。リハーサルでは、昨年より明快にアンサンブルを整えたい部分、遊びたい部分が見えて、更に良いライヴができそうな予感にワクワクしてます。しかし、一番の心配はやっぱりどうしても集客です。残す

          そしれのそしての「そして」

          アッシャー家の崩壊と古典挫折

          「コーセー、マイク・フラナガンの新作、ちょー良かったYO!観た?」 ある日、敏腕イラストレーター兼ドラマーの木下ようすけ氏が教えてくれた。嬉しいね。こりゃもうすでに彼は“フラナガニスト”だろう。 で、NETFLIXのドラマ『アッシャー家の崩壊』を観たのであった。最近は映画を観るのもサボリ気味で、この新作情報はTwitterでぼんやりと知っていたのだけれど、こんなに早く配信されているとは思わなかったし、気が付かなかった。 やった… マイク・フラナガンがまたやった!ちょー良かっ

          アッシャー家の崩壊と古典挫折

          天才数学者の部屋

          娘は小学二年生で、ただいま、九九に4×9+8×9している真っ最中である。 どうにも覚えづらい部分で引っかかってしまう。そして学校の仲良し達に少し遅れをとっているようで、焦りや劣等感も感じているようだ。 一緒に風呂に入っているとき「なにか問題だして」と言われ、曇ったガラスや鏡のあちこちに4×7とか、3×8とか、苦手そうな問題を書いて特訓していた。ふと気がつくと、計算式に囲まれ、我が家の浴室が“天才数学者の部屋”みたいになっていた。 うわ、天才数学者みたいじゃないか! おそら

          天才数学者の部屋

          捨てられない絵

          僕の部屋に、1枚の絵が飾ってある。 お米のような顔から手足の生えた、ふたりの人物が立っていて、その間に歪んだドングリのような輪郭の“時計”がある。なぜ時計だとわかるのか。それは、真ん中から針が2本伸びているからだ。時刻はだいたい9時。 この絵のキャンバスは折り紙の裏側。画材はおそらく水性マーカー。 息子のゆくりが、まだ小さな頃に描いたものである。 ここまでの描写で、これが、一体なにを描いたものなのかを推測できた方はすごい。この記事のカテゴリーが「映画ひとりごと」であること

          捨てられない絵

          柔らかな負け

          隠す必要は全く無いのだけれど、趣味枠で書くコーナーとして、あまり本業のことは絡めすぎずに書こうと、なんとなく決めていた。だけど、今回は本業の話。実は、僕は音楽家・ミュージシャンである。 今年、とあるオーディションを受けることにした。「りんご音楽祭」という、音楽イベントへの出演権をかけたライヴオーディションである。僕はこういった企画に参加するのは初めてのことだ。ずっと興味はあったのだが、審査と本番を見越して確保しなくてはならないスケジュール日数が多いのと、レーベルの後ろ盾も分

          柔らかな負け

          『窓部屋音楽集2』のいろいろ

          窓部屋のはなし 小田一家がまだ東京・立川市に住んでいた頃、借りていた一軒家に、なぜかやたらと窓が多い不思議な一室があり、そこを“窓部屋”(まどべや)と呼ぶようになりました。そこを作業部屋としていたことを発端に、以来、引っ越した先でも、晃生の作業部屋=窓部屋と呼ぶようになりました。 ちなみに、その部屋は増築された洋室で、住み始めてからだいぶ後に、作られた由来を知ることになりました。家の斜め前にあるガラス屋のおじいさんとおばあさん夫婦が、昔この家を借りて住んでいたそうで、そ

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          “映画”とは

          自分にとって、“映画”とはなんだろうか。 映像ディレクター、ハヤシテツタロウ監督と、先日インスタライヴ配信で話した。ハヤシくんは、ライヴ映像やミュージックビデオのフィールドを主にしつつ、この春に初めての映画作品『Not famous man 流浪のうどん職人 ニューヨークへ行く』がめでたく劇場公開され、今回は、その再上映イベントの宣伝の一端に友人として関わった形。イベントと、映画の内容の話をしつつ、東京以外の地方で上映できないかなーとか、映画にまつわる雑談や、ハヤシくんが料

          “映画”とは

          サブタイトルから学ぶ予備知識

          コロナ禍も、たくさんの目新しい言葉が現れ日常に溶け込んできた。「集団免疫」「ソーシャルディスタンス」「副反応」「飛沫感染」「水際対策」「テレワーク」「リモート会議」「オンライン授業」「分散登校」「ロックダウン」... 時代や状況になんとか付いていくために、どうしても言葉とは向き合い、捌かねばならない。 そもそもの「コロナ禍」もそうだ。僕は、“禍”を、“渦”と書いてしまうクセがついてしまっている。一度、思い込みで「ころなかちゅう」と打ち込むと楽に変換できるね、なんて考えてしま

          サブタイトルから学ぶ予備知識