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齋藤芳生
2021年12月18日 22:25
来ましたね、冬。今年は12月に入ってもまだあたたかいな、と思っていたら、いきなりの氷点下。そして雪。大の寒がりである私にとってはつらいつらい季節・・・・・・。今回は、先月発売になった「現代短歌」2022年1月号で書かせていただいた「短歌歳時記 師走から睦月」を転載します。冬も寒さも大嫌い!なのですが、子どもの頃の雪を思い出すと、かじかんだ手がすこしあたたかくなる気がします。では、どうぞ。
2020年4月23日 00:05
こんな風が吹いているなら御所にゆきシロツメクサを探すだろうに「こんな風」とはどんな風なのか。この一首にことさらな説明はないけれど、「御所」という場所と、「シロツメクサを探す」という動作をもって、子どものころに誰もが一度は頬に受けたことのあるであろうそのあたたかさや明るさ、においがそっと読者に手渡される。しかしながら、結句の「だろうに」という詠嘆は、作者が現在いる場所が「御所」からはとても遠