「掃除婦のための手引き書」 ルシア・ベルリン エンタメ度 ★★☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★★☆☆ ギミック性 ☆☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★★☆ 読後の満足感 ★★★★★ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) ルシア・ベルリンという作者のほぼ日記のような物語。短編集。時系列はバラバラに並んでいる。 あまり明るい話ではない。虐待(暴力も性的なものも)についての記述があるから、それが地雷の人は読むのを控えたほうがいい。 脚色はあるし事実を
「口に関するアンケート」 背筋 エンタメ度 ★★★★★ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★★★★ 世界観の独特さ ★☆☆☆☆ 読後の満足感 ★☆☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) 600円、60ページのホラー小説。 ホラーの感じは「くねくね」とか「八尺様」くらいの怖さ。この辺が怖くて無理な人は、読んだらいけないくらい怖いかもしれない。 だけどこの本の一番面白いところは、ちょっとしたギミックがあるところなので、ホラーと言
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ」 藤木稟 エンタメ度 ★★★★★ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★★★☆ 世界観の独特さ ★★☆☆☆ 読後の満足感 ★★★☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) バチ官シリーズの4巻目。 バチカンからの刺客として、奇跡が観測された場所に本物の奇跡かどうかを調査する二人の神父の物語。 バディ物の探偵。 読むと化学のおもしろ知識がち
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「バチカン奇跡調査官 闇の黄金」 藤木稟 エンタメ度 ★★★★★ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★☆☆☆ 世界観の独特さ ★★☆☆☆ 読後の満足感 ★★☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) バチ官シリーズの三巻目。 バチカンからの刺客として、奇跡が観測された場所に本物の奇跡かどうかを調査する二人の神父の物語。 バディ物の探偵。 読むと化学
「百年の孤独」 ガブリエル・ガルシア=マルケス エンタメ度 ★★★☆☆ 文の理解しやすさ ★★☆☆☆ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★★★ 読後の満足感 ★☆☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) ラテンアメリカの純文学。南米の湿地を開拓して街を作ったブエンディア一族が100年かけて滅んでいくお話。壮大な戯画って感じ。繁栄している時でさえもどこか不穏で、明るい話ではない。 決まった主人公はいなくて、メインストーリーとかも明
「アイルランド妖精物語」 高畑吉男 エンタメ度 ★★☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★★★★ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★☆☆ 読後の満足感 ★★★☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) 作者のアイルランドの旅行記や滞在記が全体の内容の6割くらいを占める。 訪れた地域や遺跡に伝わる妖精譚を合間にさしこんでくるスタイル。 かなり辺鄙な遺跡にまで徒歩で赴いたりするので冒険譚とも言えるかもしれない。 作者は現職が語り部、つまり楽
「エピクロス 教説と手紙」 出 隆 (翻訳), 岩崎 允胤 (翻訳) エンタメ度 ★☆☆☆☆ 文の理解しやすさ ★☆☆☆☆ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★☆☆☆ 読後の満足感 ★☆☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) 紀元前に生きたギリシアの哲学者エピクロスさんの現存する著作をまとめた物。 エピクロスさんは生涯でかなりの量の本を出したらしいが、この本に載っているのは三通の手紙と主要教説の内容だけ。 しかもそれはエピクロス
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「たゆたえども沈まず」 原田マハ エンタメ度 ★★☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★★★★ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★☆☆☆ 読後の満足感 ★★★☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) フィンセント・ファン・ゴッホの生涯をもとにしたリアリティのあるフィクション。 主に、この小説のオリジナルキャラクターの加納重吉と、フィンセントの弟であるテオド
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「ミステリーゾーン4」 リチャード・マシスン 他 エンタメ度 ★☆☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★☆☆☆ ギミック性 ★★☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★☆☆ 読後の満足感 ★★☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) 数人の作者の短編を集めたものの4冊目。(なお、私は1~3を読んでない) ホラーよりのSF。 1960年代のSFのテレビドラマに使われるストーリ
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「バチカン奇跡調査官 サタンの裁き」 藤木稟 エンタメ度 ★★★★★ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★☆☆ 読後の満足感 ★★★☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) バチ官シリーズのニ巻目。 バチカンからの刺客として、奇跡が観測された場所に本物の奇跡かどうかを調査する二人の神父の物語。 バディ物の探偵。 今回
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「バチカン奇跡調査官 黒の学園」 藤木稟 エンタメ度 ★★★★★ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★☆☆ 読後の満足感 ★☆☆☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) バディ物の探偵のような構成だけど「奇跡調査官」という特殊な役割を持っているので、全体的に俗世離れした雰囲気がある。 カトリックのお話ではあるけど、その
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「魔道師の月」 乾石智子 エンタメ度 ★★★☆☆ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★★★ 読後の満足感 ★★★★☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) 異世界魔法ファンタジー。 「夜の写本師」の次に出た本。 ダーク成分は前作より気持ち少なめだったかな。 続きでもあるけど、前作を読まなくても大丈夫。 お話としては、意
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「あなたの人生の物語」 テッド・チャン エンタメ度 ★☆☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★☆☆☆ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★★★ 読後の満足感 ★★★☆☆ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安) SFの短編集が8つ収録されている。 8つそれぞれの世界観と設定がまるで違うので1つの短編を読み始めてしばらくはどういう話かつかみにくい。 それぞれに共通するのは、世界自体がどんな
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けてネタバレを含む感想 「夜の写本師」 乾石智子 エンタメ度 ★★☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★☆☆☆☆ 世界観の独特さ ★★★★★ 読後の満足感 ★★★★★ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。あんまり参考になんないぞ) ダークファンタジーの復讐譚。 王道展開ではないところがこの世界の異国情緒を引き立ててるみたいな感じがする(のでエンタメではない?) 文の美しさとわかりやすさが両立した
前半ネタバレ無し 下の方に段落開けて考察およびネタバレ 「ずっとお城で暮らしてる」 シャーリイ・ジャクスン エンタメ度 ★★☆☆☆ 文の理解しやすさ ★★★★☆ ギミック性 ★★★★★ 世界観の独特さ ★★☆☆☆ 読後の満足感 ★★★★★ (この辺を重視して私は本を読んでるよという目安。本によっては内容スカスカでもエンタメ度が高ければ好印象だったりするぞ) ざっくりいうとサイコホラーなお話。 エンターテイメントでは無いんだけどクライマックス的なシーンは