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noteで使える心理学【権威】

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こんにちは。

谷塚総合研究所・塚本です。

人が求めるのは、実生活での行動

SNSで人の注意を惹くために必要なのは実生活での行動です。

実生活での行動や努力、自分の人生では経験できないようなエピソードに人は惹かれます。

一流大学や司法試験に合格するまでの努力。
はるか海の向こうにある世界での実体験や美しい写真。
社会や生命の理不尽に苦しめられている当事者の苦悩や葛藤。
とてつもない努力や継続によって得た役職や地位からのノウハウや経験。

特にnoteはおすすめ記事の影響力が強く、note編集者が選ぶ記事の傾向として、実生活での行動が重視されているのかな?と考えています。

YouTubeなんかでも、自分の人生では経験できないような実生活での行動の動画は、多くの人の注目を集めます。

大食い動画や格闘家の動画、ガジェット動画やモノづくり動画。
これらの動画は、生まれながらの才能や特性、大きなお金を一か所に投下させるといった「自分の人生では経験しないだろうけど、もし可能であれば体験してみたい経験」です。

私たち一般人の、SNS参入の障壁となっている大きな要因として
「人気インフルエンサーのような、大した経験や体験をしていない」
ことがあげられます。

彼らインフルエンサーは、程度やジャンルに違いはあれど何かしら「実生活での経験」で大きな成果や特殊な経験をしている場合が多い。
ですが多くの一般人にとって、大きな成果や特殊な経験というのは少ないものです。

YouTubeやブログ、Twitterなど様々なSNSでの発信から「副業」を目指す人も多いですが、その大半は挫折してしまいます。
原因はいわゆる「伸びない」ことですが、その伸びない原因は「実生活での行動」の欠如です。

実生活での経験というものが、誰かのしてみたいけど出来ない経験であれば、人はその経験の「バーチャル体験」を望み、そこに人が集まります。

そのような経験は、誰にでも存在するようなものではなく、仮に存在したとしてもごく限定的な経験です。

私たち一般人にとって、SNSでの活動というのは非常に難しいものです。
魅力的な「実生活での行動」がない私たちは、どのようにSNSを活用していくべきか?

「引用」です。


引用

私たち一般人に実生活での経験が欠如していても、私たちは経験者の言葉やメッセージを引用することが出来ます。

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こちらは私の現在のダッシュボードですが、PV上位3件はそれぞれ
「読書・読書・ヒナタさん」となっています。
上位3件すべてが、私発信の記事ではなく誰かを引用した記事です。

人の注意をひくためにはまず、何かしらの「力」がそこに存在していて、それが社会や多くの人間に大きな影響を与えているもの。と認識してもらう必要があります。

テレビCMなどでは「累計○○個販売」など。
ネット広告では「リピーター続出」
YouTubeであれば「噂の○○買ってみた・やってみた」

いわゆるすごい人の実生活での経験
みんなやってる・買ってる・リピートしている
これらが持つ影響力は権威性とまとめることが出来ます。

人の注意を惹くために権威性は必要不可欠であり、それは実体験でなくて引用することでも威力を発揮する。

最近大きな成果を上げているのは、私も利用している書籍の引用紹介です。
YouTubeでは中田敦彦さんやサラタメさんをはじめ、多くの書籍の引用紹介が注目されています。
チャンネル登録者上位のフェルミ研究所さんも最近は、書籍の引用紹介に力を入れています。
noteでも #読書 のタグは、投稿数10万件を超える人気タグです。

権威性を引用する。
いわゆるコバンザメのような戦略ですが、実生活での経験が多くの人の注目を集めるほどのインパクトを持つ少数の人をのぞいて、多くの人にとっては効果絶大です。


引用の歴史

こちらは「史上最も影響を与えた人物ベスト100」というランキングです。

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ランキング引用元

10位までを抜粋しましたが、注目してほしい点は、
ベスト5までのうち、4名が宗教の開祖です。

それぞれ、イスラム教、キリスト教、仏教、儒教。

彼らは各宗教の開祖ですが「権威性の引用」によって現在の影響力を持つに至っています。

彼らが引用した権威は「神」です。

4者すべての宗教が「開祖である私が神である」とは言わず「神がこう言ってるよ」という「神の引用」をもとに影響力を持ちました。
「神がこう言ってるから、こうしたほうがいいよね。」という教えが、彼ら教祖を権威へと押し上げました。
宗教のはじめはすべて「神の引用」です。

「私がこう言ってるから、こうなんだ」という開祖から繁栄している宗教は少ないんですね。

もちろん、彼ら開祖の伝えた言葉には説得力があり、多くの人にとって有益な言葉だったのだと思います。
ですが、その言葉の根拠が神である。という点を差し置いて、彼らの影響力が現代にも波及するものだったかは疑問です。
彼ら宗教開祖は「神の代わりに」言葉を述べたことで、絶大な影響力を持ちました。

2位のアイザック・ニュートンでも、彼自身が偉大だというのではなく、彼の発見した「万有引力」をはじめとした様々な研究解明が、彼の影響力の源と言えます。
彼の影響力は、彼の研究発見の引用です。

私たち多くの普通の人にも、この権威性の引用は活用できます。
自分自身や実生活の経験に権威性が弱いと感じるのであれば、引用は非常に効果的です。


引用の実例

権威性の引用は、多くの場合冒頭に用いられます。

実際、あなたの手元にある書籍の冒頭を見てください。
小説等を除けば、大半の書籍の冒頭は権威性の紹介がなされています。

「この本に書いてある内容は、世界で○○万人に支持され…」
「この本で紹介する内容を実践している私は、年収○○万円を稼ぎ…」
「○○という偉人は、このように言いました…」

権威性を冒頭に用いる理由は、見てくれている人を惹きつけるためです。
本の帯に「○○氏推薦・絶賛」なんて書いてあるのも権威の引用です。

いわゆる「モノを売る」ために、権威性は必要不可欠であり、権威性がモノに対しての興味や関心を生み出し、購入の際の不安を払拭する担保になります。

Amazonなんかによくある「サクラレビュー」ってのも、権威性を生み出すための手段で、その前には「ステマ」なんてのもありましたね。
noteでも「おすすめ」記事というのは「note編集部のお墨付き」という権威性を持っています。

私自身の記事ではありますが、最近は権威性に注意を払った冒頭を書くようにしています。
参考になれば。

参考にした動画


まとめ

・SNSでの影響力は「実生活での行動」から生じる。
・多くの人は、自分では経験できないものを「バーチャル体験」したい。
・バーチャル体験なくして、多くの人の注目を集めることは出来ない。
・自分自身が経験してなくても「権威の引用」をすることで影響力は手に入る。
・権威の引用効果は、宗教開祖を見れば明らかだ。
・権威の引用は、冒頭に用いる。

私たち多くの一般人にとっては、目標とするインフルエンサーへの道のりは遠く険しく感じるものです。
だからといって、私生活の多くを犠牲にして、SNSの世界で影響力を持つことはやはり疑問視されるもの。

実生活での経験が乏しい大半の私たちにとって「権威の引用」は武器になり、SNSの世界で生きるための有効な手段です。
ぜひ、引用してみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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