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能登半島地震

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2024年5月の記事一覧

【初のコレ受け】アンメットでも残る能登の記憶

【初のコレ受け】アンメットでも残る能登の記憶

大抵のことは忘れてしまうけれど、大切なことは心のどこかに残っている。私の最大の関心事は能登半島地震の風化だ。2024年1月1日直後には、24時間テレビ取り上げられ、WEBや新聞でも地震の被害で埋まっていた。

しかし、4カ月も経つと目に触れる報道量は激減する。世間の人々は、震災は落ち着いたんでしょう、と過去の事にしてしまうようだ。現地では、まだ瓦礫の山で、被災者は明日の生活にも事欠いている。まだ水

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能登への被災地観光にようこそ!

能登への被災地観光にようこそ!

被災地にボランティアに行くのは良いが、観光に行くのはよくない、という思い込みはありませんか。被災地の人たちがどう思っているのかをお話します。今回は、能登半島地震で被害が甚大だった奥能登地区(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)について考えてみます。なお、石川県でも奥能登以外の地域は復旧が進んでいるためある程度の観光が可能です。金沢市以南では通常通りです。

現地の危機意識現地には危機意識があります。

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5月になっても能登は変わっていない?地震発生からの優先順位を確認

5月になっても能登は変わっていない?地震発生からの優先順位を確認

2024年1月1日に発生した能登半島地震。4カ月経っても輪島朝市のあった本町通りの瓦礫は残ったままなことから、何も変わっていないという指摘が聞かれます。何一つ変わっていないか、地震発生から行政が取り組んできた優先順位を整理して、私なりに考えてみます。

1.道路の復旧地震直後に寸断された道路網は応急復旧され、緊急車両や地元住民以外も通行できるようになりました。

2.電力の復旧概ね1カ月後にはほぼ

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被災家屋に降りかかる公費解体と固定資産税のわな

被災家屋に降りかかる公費解体と固定資産税のわな

NHKの報道(2024年5月1日)によれば、能登半島地震で「半壊」や「全壊」となり、全額公費で解体される家屋は石川県で約2万2千棟と想定され、これまでに着手された公費解体は1%程度とのことです。

公費解体が進まない理由の1つに、被災家屋が相続登記がされてないケースが考えられます。本記事では、相続登記の難しさについて例を挙げてできるだけかみ砕いて説明しましょう。(わかりやすくするため、詳細や例外は

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