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能登への被災地観光にようこそ!

被災地にボランティアに行くのは良いが、観光に行くのはよくない、という思い込みはありませんか。被災地の人たちがどう思っているのかをお話します。今回は、能登半島地震で被害が甚大だった奥能登地区(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)について考えてみます。なお、石川県でも奥能登以外の地域は復旧が進んでいるためある程度の観光が可能です。金沢市以南では通常通りです。

現地の危機意識

現地には危機意識があります。
被災地の経済は破壊され、被害の報道は日に日に少なくなっています。これを解決するには、現地で経済を回し、復旧の様子を伝えることだと考えます。

被災地で営業している宿、飲食店、お土産を買うところは、まだ少ないです。不安な場合は、奥能登地区は日帰りで見学して、金沢市などそれ以外の地区で宿泊して観光するのはどうでしょう。被災地の現状を肌で感じながら、通常の観光も楽しめます。奥能登地区でがっつり観光できなくても、石川県の経済を回すことは被災地のためになるのです。

テレビやネット・新聞などで情報が少なくなっています。ぜひ現地に足を運んで空気を感じてください。凸凹の道路、倒壊して撤去されていない家屋。今も続く余震。実際に体験することで、こころのどこかに記憶され、時々思い出せるかもしれません。忘れられることは、被災地にとって辛いことです。時々で良いのでぜひ思い出してください。

被災地観光はここに注意して

さて、被災地観光の注意点はどうでしょう。私は、通常の観光とそうかわらないと思います。現地で記念写真を撮ったり、屋外で飲食したりしても構いません。

ただし、現地にはいまも不自由している人間がいることには気をつけてください。モンスター観光客という言葉がありますが、現地での感じ方は人それぞれです。

少なくとも、ガレキを片付けている人を無断で撮影したり、被害の甚大な地域で大騒ぎするのはやめましょう

気をつけるのはこの程度で良いと思います。他人の敷地に無断で入ったりしない、などは普通の観光でも気をつけますよね。被災地に人が住んで苦しんでいることを、頭の隅に置いておくだけでよいのではないかと思います。

道路は応急復旧しており、緊急車両や地元住民でなくても通行できる場所が増えました。ボランティアだけが被災地の助けになるわけではありません。時間が許せば奥能登にきていただき、現状を感じてもらえればうれしいです。

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