チャレ10検(テンケン)
チャレ10検制度を導入し早2ヶ月。
勢いで導入した制度ですが、10年後の会社の良し悪しを決める制度であるという実感が持て始めたので、この辺りで振り返りをしておこうと思います。
チャレ10検、て何?
チャレンジ + 10(テン)+点検のシンプルな造語で、週に一度自身のミッションに対する進捗を経営陣に対してプレゼンテーションする場です。
10の役割ごとに達成率を可視化し、競い合う。
現状の達成率がどんな状態であるか、今の行動は正しいかをモニタリングする意味合いが込められています。
元々チャレ10は僕が入社した2013年からあった制度だったのですが、当時は毎月10人のチャレンジャーを選定、目標達成した個人にはボーナス支給するという制度でした。
当時のチャレ10を知っている方からしたら「懐かしい」と思われる方がほとんどかと思いますが、制度の中身はかなり形が変わっています。
一言で言えば「ベリーハード」。
当時は達成こそすれば、月に一度の食事会で大きくもてはやされましたが、途中経過について指摘を受けることはなく、達成しなかったらと言って叱られることもありませんでした。
現在のチャレ10検は外部メンターの方にも参加していただき、非常に強くも、芯を喰った指摘が飛び交っています。
※代表ブログ「成果・挑戦が認められる仕組み」によるとチャレ10自体は2010年からあったコトバなんですね。
チャレ10検、なんで導入したの?
10年後に続く事業=今の連続が10年後、今をつくる人が10年後をつくる。
引用:代表ブログ「チャレ10検」
10年後の未来は正直どうなっているかわからない。
今描いている夢や希望は、もしかしたら変わっているかもしれない。
コロナにより多くの企業が苦しい状況に陥られるなんて、誰が想像できただろうか。
10年後も残り続ける事業を考えることはあまりにもKPIが多すぎる。
だからこそ、10年後も一緒に戦えるメンバーの育成に情熱を注ごう。
こんな思いから、10年後の未来をつくる若手成長と事業成長を目的に、現在のミッションを10の役割に分けて実施しています。
僕も含めて若手の能力はまだまだ...何も出来上がっていない。
だからいい。
このまっさらな器に経営陣も一緒になり、新たな水を注いではあふれさせてを繰り返し、大きくてカラフルな器へと成長させてあげたい。
...
なんてことを言っていますが、この記事を書き始めた2020年8月1日時点では、チャレ10検に参加しているメンバー(役割)は10もありません。
早期に10の役割に。
早期に10以上の価値あるメンバーを。
これが僕たち経営陣のミッションでもあります。
チャレ10検、導入における課題は?
課題①:事業フェーズによる切り分け
導入初期は各事業すべてを一つの場に集めてプレゼンをしてもらいましたが、これが良くなかった...。
各事業ごとに成長のフェーズがあるため、指摘の角度が異なってくる、変える必要があることを忘れていました。
その結果、全員を叱るではなく、ただ怒るだけのような詰め会にしてしまいました。
その場に耐えられず、後から「報告が辛いです」なんて言葉も直接いただきました。
今では事業フェーズごとにタームを切り分け、似た状況にあるメンバー同士で報告する運営に切り替えています。
こうすることで、指摘のポイントが定まる以上に、参加する他メンバーとよいライバル関係が築かれてきたと思います。
ex)
・第1部:営業
・第2部:プロダクト
・第3部:既存効率化
課題②:良いことは良いと褒める空気づくり
こちらはまだまだ改善途中ですが、しょっぱなのチャレ10検が詰め会のようになってしまったこともあり、「良いことを報告してはいけない」と思わせるような環境を作ってしまったと思います。
これはシンプルに報告フォーマットに「GOOD NEWS」の欄を設けることで改善活動に努めています。
もちろんなんでもかんでも褒めればいいというわけではありませんが、不要な恐怖を与える必要もありません。
経営陣が良かれと思っている(気持ちよくなる)だけでは意味がなく、参加するメンバーひとりひとりにも正しい恐怖と、正しい成長の実感を与えることが何よりも重要です。
個人ではなく、あくまでも事業としてのGOOD NEWSに焦点を当てながら、良いものは良いという文化を作っていきたいと思います。
課題③:行動量にフォーカス
口では立派なことを言っていても、行動してみると全然違う...結果になることがほとんどです。
年々強く感じますし、先輩方は当たり前だろうと思われるかもしれませんが、本当に事業運営は行動しないとわからないことだらけなんです。
ですがこれ、経験をしたからわかることであって、どんな時代も若手は実は理解できていないと思います。
・分析して広告出せば伸びると思います
・この機能ができあがれば受注率は格段に上がると思います
・etc
という仮説とも違う自分の思い込みを最重視したくなるものです。
僕自身もそうだったし、実のところ思い込み自体も悪いとは思っていないです。
ただいまでは、「その思い込みはいつまで思い込みにしておくの?」と思います。
そう思うのであれば早くやって正しいかどうか試しなさいと。
アイデアがどんなに素晴らしくとも行動しなければ結果がついてこないのは当たり前。
アイデアを褒めるのではなく、結果を褒める、行動によって新しく理解したことを聞いてあげる。
チャレ10検では「行動」にもよりフォーカスしていきます。
チャレ10検、やってみてわかったこと
若手の成長は思っていたよりも、ずっと早い。
チャレ10検当初は、「これを毎週繰り返すことに意味があるのか...」と思うほどの出来栄えだったのは正直なところです。
しかし、参加する上長陣も、今の現状をより感じたのか、少しづつ寄り添いながらアップデートを繰り返すことで、2ヶ月経った今では大きく内容が変わってきました。
チャレ10検という報告の場を設定することで以下がクリアになったと思っています。
・目標は明確であるか
・目標に対して担当は明確であるか
上長からすると目標を設定していたつもりでも、メンバーからすると不明確なまま進んでいる事実が、数多くありました。
目指すべき目標が不明確なままでは、当たり前に頑張れないし、評価もできない。
そんな当たり前の事実がチャレ10検であぶり出されました。
シンプルなことですが、目標を設定し、週に一度のタイミングで進捗をモニタリングする。
たったこれだけのことで、若手は強く・早く成長するんだと実感すると同時に、申し訳なさを感じました。
チャレ10検、まとめ
導入して早2ヶ月のチャレ10検ですが、2020年度も残すところ2ヶ月となりました。
ただ良い制度をつくって満足するのではなく、個人の成長を事業の成長に紐付ける。
現状に満足せずに、常に100%以上を目指す。
100%できるようになったら70%の力で同じことができるようにする。
空いた30%で新しいことを仕掛ける。
あっという間の2ヶ月。
最後の最後まで駆け抜けよう。
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