文字は神の依代。バリ文字の勉強とサラスワティの話
バリに住んでいた際、毎週バリ文字を習っていました。先生は、合わせてバリ哲学も教えてくださいました。(高僧の世界の哲学。高僧は、神に選ばれた上で厳しい鍛錬と勉強を積んだ末になれるものです。神に最も近い存在としてバリで崇められています)
驚くほど勉強になった…楽しくてたまらなかったなぁ…!
■習ったバリ哲学のお話たち
↑今読み返しても面白い…凄く素直な文章やなぁ。もっと読みたい!この人にバリに住んでいて欲しい!と、自分でなった。笑 まだ書けていない印象深いバリのシャーマン修行タームのお話は山盛りあるので、ちょこちょこ綴っていきますね✏️
バリ文字を一緒に勉強させていただいていたメンバーも、これまたクラクラするほど豪華。
ここに何故か私が加わり🤣コロナ禍真っ只中に、毎週神聖なグリオ(高僧の儀式をするお屋敷)で学ばせていただいていました。
バリ語の勉強中の様子は、神聖なグリオなので撮影NGでした。こちらは勉強後のお茶タイムにオラクルカードを引いた時のこと。大門さんへのメッセージ。笑
ひろみさん・大門さんはバリ人とご結婚され在住歴が長いためインドネシア語に堪能。東大の教授の方は調査でいらっしゃっているため英語や語学に堪能。
先生が繰り出すインドネシア語とバリ語、英語に対し、私のみ「😇?」というような状況だったのですが、皆様が的確に通訳してくださり、深い領域まで学ぶことができました。
***
そんなバリ文字の勉強中に印象に残った事を綴りたいと思います。
バリ文字は、古代から続く神聖な文字。高僧しか触ることのできない秘伝の書・ロンタル(様々な分野のロンタルがあります。バリヒンドゥーの儀式のやり方、ホワイトマジックやブラックマジックのやり方、農業、料理のレシピなど)は必ずバリ文字で綴られているそうです。
一般的な部分で言うと、今はもうお寺や儀式の際などでしかほぼ使われておりません。現代のバリ人はバリ文字を書ける人はほぼおらず、バリ語を綴るときはアルファベットを当てています。
バリ文字を勉強する前にひろみさんが
「バリ文字は凄いよ。書いたらわかる。あまりのエネルギーの強さに頭がおかしくなっていくというか、トランスするのよ。読んでいても、どうしても読み進められなくなったりするの。気付けば同じところを繰り返しループして読んでいる状態になったり。あれっ?!と思って先に読み進めようとしても、何故か振り出しに戻っている。意味がわからなくなりますよね」
とおっしゃっていて
「どゆこと?!😂そんなことって、ありえるの?どういう世界観?」
と思っていたのだけれど、いざ文字に触れて練習し始めると…見事にトランスしました😇頭がグラグラしたり、不思議なところに繋がって宇宙空間に飛んでいったりするの。😂場所が神聖なグリオということもあったり、共に勉強しているメンバーが豪華すぎたりなど様々な条件が重なり、この世じゃないような周波数の場になっていたと思います。
そして面白いことに…バリ語の発音って、日本語と物凄く似ているのです。というかほぼ一緒と言っても過言ではない?是非添付の動画で聴いてみてください。日本語やバリ語など、こういった音の広がりを持つ言語は調和を大切にしているそう。八百万の神様信仰といい、バリと日本は親和性が本当に高いのですね…!神道とバリヒンドゥーは同じ光を降ろしていると、ひろみさんも仰っておりました。
***
そんなある日。いつものように授業中にバリ文字を綴っていると、止めるところを大きく跳ねて書いてしまいました。
あっちゃ〜、間違えちゃった😧書き直そう…この形は、違う!失敗失敗…
そうインプットするために、間違えた文字をぐちゃぐちゃと黒く塗りつぶしていたら、先生が言いました。
「Chiaki,Tidak boleh」(千明さん、だめだよ)
え?🙄
「文字は神さまの依代。文字を綴るということは、神様に降りてきていただいている状態なんです。間違った文字をそのように乱雑に扱ってはいけません。ノートにある文字にいるのは、知識と知恵を与えてくださるサラスワティ(勉学と芸術の女神様・弁財天)なのです。文字を失敗したときは、このように上の部分にΩのような頭を書き足してあげて…下には、この足を書いてあげて。そうすれば、完成。これは間違えた文字です、というサインとなります。これで、この間違った文字にも尊いサラスワティが宿り続けるんですよ」
……🤯🤯🤯🤯
✏️📖🌌
す、すべての文字は神様の依代…?!その丁寧で奥深い考え方。畏敬の念と、感謝。びっっくり、衝撃を受けました。なんという文化なんだ…。
確かにバリ文字を書いている時って、天から地の線がピーーンと一本の光として繋がっている感覚があるのです。美しく強烈にまっすぐなエネルギーが、天地からペンと紙の上に降りてくる。何かと何かを繋いで文字を書いているような感じ。これ、なんなんだろう?と思っていたけれど…確かに、まさにサラスワティの琵琶の弦のようなエネルギーの感じがするわ…!!
間違った文字も、神様。敬意を払い、そこに神が美しく気持ちよく宿られるように、手を加える。バリ文字の練習は、とんでもない集中力を要する時間でした。少しでも心が乱れたらバレバレなのです。文字とそこから滲みでるエネルギーを見たら一目瞭然。まるで写経のような?時間でした😂
ちなみにバリ文字の練習をしていたら、どうしても般若心経を書きたくなって日本から筆ペンと紙を送ってもらったよね。田んぼが見えるオープンカフェで、ひとり黙々と何時間か写経したりしてたわ😂日本恋しすぎて。(あ〜〜〜ん日本もうそろそろ帰りたいけど、まだ修行が終わってないよぉおお😭まだ道半ばだから、頑張らねば…ってなってた)
文字って凄い。八百万の神様文化よ。バリの文化よ。尊い。凄すぎる…愛してる…。
バリでの時間は、常に驚きと学びに満ち満ちておりました。最高に楽しかったな…🥺
あの時はコロナという独特のプレッシャーや、初めてのシャーマン修行、初めての海外長期ひとり暮らし、アトピー治療が不安定な状態での雨季など、複数の要素が重なって劇的にハードだったけれど🤣
スピリチュアルの学びも進み、結婚もしてひと回り大きくなった今、安定した状態でバリに住むのが本当に楽しみです🥺
またバリ文字を習って、バリ哲学を学んで、バリ舞踊で神様への踊りを習って、ガムランをして、バティックをして、御供物をつくって…💗想像したら幸せで倒れそうになる。爆
今の日本暮らしタームと勉強も、幸せで楽しくって毎日夢のようだけど🤣❣️
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