見出し画像

駆け出しエンジニアを挫折させる方法 4

さて、そろそろいつ挫折するんだよって思われてそうですね。
それどころか、ここまでなら結構良い経験させてもらってるんじゃないかという声も上がりそうです。(というか自分で書いてて経験としてはまぁまぁ良かったのではと思いはじめてる部分もある)

前回のあらすじ。(1話目はこちら
駆け出しエンジニアとしてフローチャートやC言語を軽く覚えた私。次は業務のコードに触れさせてもらえる!ということで渡されたのは触れたことのないJavaのソースコードでした。

何と呼べばいいのかわからない

ファイルを渡されて多分数日くらいは頭を抱えたままだったと思います。
とりあえずこれは2つのファイルで1つ(1画面)の機能になっていること、そしてこの2つのファイルの中にHTML、CSS、JavaScript、SQL、Javaの5つの要素が含まれていることくらいはわかりました。

それ以外はなーんもわかんないけどな!!!!

ちなみにここまで読んでいただいた方はわかると思いますが、HTMLとCSSは軽く知っていてもJavaのほか、JavaScript、SQLもこれまで触れたことありません。

「いや何で質問しないのよ」って思う方、多いと思います。
私も思い返しててそう感じます。

ただ、当時の私は質問の仕方がわからなかったんです。
自分が何がわからないのかわからないんです。というか全部わからない。
とはいえ「全部わからないんで1から全部教えて下さい」なんて言っちゃダメなのは私だってわかります。言った所で教えてくれるわけがないことも。

もし質問するにしてもピンポイントに「◯◯って何ですか?」という形にしないといけない。いけないんだけども、私はその◯◯って呼び方がわからないんだよおおおおおおおおお。

聞いてわかるのは幸せなのかもしれない

とりあえず、実際に見てもらって指さして「これ」と言えるものを聞くことにしました。
うろ覚えだけれど、その時のHTMLタグの中に## hoge ##といった文字列がありました。HTMLなのかJavaScriptなのかJavaのものなのか、調べても全く手がかりは掴めませんでした。

私「この変数みたいなの…何ですか…?」

Tさん「あー!これ、フレームワークだわ!!」

私「ふれーむわーく…?」
(あれ、このやり取りデジャヴ…)

また新キャラが増えました。しかもこれまで全く聞いたことがない。
ひとまずフレームワークとは何かとTさんに聞いてみました。

Tさん「フレームワークはフレームワークだよ。骨組み」

…はい。

とりあえず、フレームワークという存在は知れたので、詳しくはGoogle先生に教えてもらいました。そしてJavaにはStrutsとかSpringといった様々なフレームワークがあるといったことも知りました。
これなら何のフレームワークかわかればそこから紐解いていけそうです。

私「あの、フレームワークって色々あるって聞いたんですけど、この案件ではどんなフレームワークを使ってるんですか?」

Tさん「お、良い質問じゃん。」

ニヤっと笑って珍しく褒めてくれるTさん。


Tさん「これ独自フレームワークなんだよね。10年くらい前の流行ってたのの良いとこ取りしたっぽいの。」

……。
私、駆け出しエンジニアだけどわかるぞー!
それGoogleに聞いても絶対「わかりません」って言われるやつだよなー!!

私「ちなみに説明書的なのは…?」
Tさん「無いよ(即答)」

結局この課題をクリアするのに丸一ヶ月かかりました。

挫折するポイントはここじゃない

この経験を人に話すと「よくまぁここまで生き残ったよね」といったことを言っていただくのですが、正直ここまでは自分にとっては挫折するポイントではありませんでした。
27歳という歳で遅れてスタートするということと、事前にスパルタだと宣言されていた分、ある程度は覚悟していたので。
今考えると、スパルタっていうより育成放棄されてたように思いますけど。

理想の育て方は
・最低限は補助してあげる(1〜10まで教えないけど1〜2は教える)
・初学者が質問しやすい空気を作る
・なるべく噛み砕いて、初学者のレベルに合わせる

だとは思うのですが、
社長のオーダーが「早くなんでも作れる人に育ててくれ」だったので、TさんもOさんも「普通の育て方はしない」と初めに言い切ってました。
だから私も多少無茶苦茶じゃないのかと思う部分も飲み込めていました。あと他の人の育ち方も知らなかったですしね。


挫折の話は令和に持ち越しになりそうです。
(あと2回くらいには収めたい)

続きはこちら。 ※令和に持ち越しました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?