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駆け出しエンジニアを挫折させる方法 1

こんにちは。平成最後の日にnoteデビューです。
現在スタートアップでエンジニアをやっているChia(きあ)と申します。

今日は私がエンジニアとして駆け出した時(前職のSES)の苦い話を平成に置いていきたいと思います。令和の時代にはこのような駆け出しエンジニアがいなくなることを願って。

ちなみにタイトルが若干過激になっていますが、私が初心者時代こうして挫折したという話なので、全ての人への効果は保証しておりませんし、間違っても御社の新人さん達にこんな経験はさせないであげてくださいね。
あと苦い経験でしたが、色々な意味で学びも多かったので教えてくださった方々へ感謝もしております。本当ですよ。

それではエンジニアになった経緯からどうぞ。

1mmもエンジニアになるつもりはなかった

最近、Twitter等で「エンジニア目指しています!」と仰ってる方が多い中、こんなことを言うのは怒られそうですが、私は当時1mmもエンジニアになるつもりはありませんでした。

それまでの話を簡単にしますと、私は大学時代に過労による鬱・パニック障害を患い、休学・復学を繰り返して25歳で卒業しました。

卒業はできたものの体調面の不安が強く、新卒での就活は諦めて、その後はアルバイトでネット放送の番組企画・制作・デザイン・執筆・WordPressでの会社HPの制作などの何でも屋さん的な仕事をしておりました。

2年程経ち、体力はある程度回復してきたように感じた為、転職(正確には就職?)を決意します。
この仕事も楽しかったのですが、流石に時給900円・交通費支給なし・雇用保険等なしの条件では、奨学金を返しながら生活なんてできるわけがなく、せめて正規雇用としての職を探したいと考えたのです。
しかしこの時既に27歳。社員として雇用されたことはこれまで無し。この状況で就職を目指すのは容易ではありませんでした。

この就職活動時のエピソードも色々あり、それだけで1記事書けるのでここでは省略しますが、当時の私は就職において「自分がやりたいこと」を選べるような状況ではなかったのです。内定を戴ければとてもありがたいといったところでした。

そんな中でたまたま行き着いたのが「IT未経験者・既卒も第二新卒もOK!」と掲げていた小さなIT企業でした。
話を聞くと、ネットワークを中心としたインフラの案件の受託とエンジニアの派遣(SES…という言葉は当時は知らなかった)をしているとのことで。インフラなんて全然わからないですし、よその会社に行くというのも不安ではあったのですが「必ず同じ会社のメンバーでチームを組むから大丈夫」と言われ、その会社で出会った人達が気に入った私は入社を決めるのでした。

入社10日前

そのまま時間が経ち、入社10日前くらいでしょうか。
社長から突然の電話が入ります。

社長「きあさんさ、開発とかに興味ない?」

私「開発…ですか…?」

社長「うん!うちの会社、いつか自社サービスを作ってみたいんだけど、まだ作れる人が誰もいないんだよね。」

私「開発ってプログラミングとかですよね? 私プログラミングやったことないんですけど…。あと教えてくれる人もいないですよね?」

社長「大丈夫! 私の昔の仕事の知り合いで、尊敬する優秀なエンジニアさんがいるんで。その方の元に修行に行ってもらいます!」

私「うーん…ちょっと考えさせて下さい…」

社長「きあさん、前の会社でHPとか作ったことあるでしょ? 開発向いてると思うんですよね。」

私(まぁ確かにネットワークって、黒い画面とケーブルで何か作るって感じではなくてめちゃめちゃ地味 ※ だよね…。
開発のほうが物作りって感じだし、デサインだったり執筆だったり目に見えるもの作ってるほうが楽しくはあるけど…。)

※当時の私の中でのイメージです


結果、引き受けました。

というわけでこの会社で第1号の開発エンジニア(の卵)がめでたく?誕生したのでした。


「何でこんな不安な会社に入ったんだ」「引き受けてしまったんだ」って言われるかもしれませんが、当時の私には笑ってしまうくらい内定が出なかったんです。

また、ひとりぼっちでやっていくことに関しては、アルバイト時代も誰も教えてくれない状態で独学でHP作ったりしてたので、「やることが前と変わらないなー」くらいにしか思っていませんでした。
やることがほぼ変わらずにちょっと収入が上がるなら当時の私としては万々歳だったのです。

そして私ははじめての現場という名の修行先に行くことになるのでした。

続きます。
(平成終わるまでにに書ききれない気がしてきた…)

そういえば私がお手伝いしている「TechCommit」というコミュニティで
「初心者なのにIT開発事業部長になっちゃう女の子」のマンガが連載しています。うーんどこかで聞いたような話だぞ?


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