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駆け出しエンジニアを挫折させる方法 5

結局令和に持ち越してしまいました。

前回のあらすじ。(1話目はこちら
会社で唯一の開発エンジニアを目指すことになった私は、社長の知人の元で研修を受けさせてもらっていたのですが、言語の基礎も教わらないまま丸投げでJavaの業務コード(独自フレームワーク)に向き合わされるのでした。

技術・知識不足 ≠ 否定 

上記の時点でもある程度参ってはいましたが、でもまだ心が折れるほどではありませんでした。JavaもSQLもJavaScriptも初めてだし、教えてもらってるわけでもない。これから覚えていくのだから仕方ないだろう、と割り切っていました。

一方で、それらの技術を理解するために、Google先生に質問をするのですが、そこでも何やらわからない専門用語が飛び交っていて、理解するのに時間がかかってしまうことに悩んでいました。
自分にはプログラミング以前のITの基礎知識が足りないのだな、と。
そう感じた私は、ちゃんと基礎を固めようとプライベートで基本情報技術者の勉強を始めました。

技術・知識不足は自分にとっては全く否定ではなかったのです。

向き合ってくれない人の方には向けなくなる

なぜ経験豊富な技術者が近くにいるのに頼らないのか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが

私「GetとPostって何ですか?」
Tさん「GetはGetするんだよ。PostはPostするんだよ。

私「バッチって何ですか?」
Tさん「バッチは…おいN!(若手さん)バッチって何か説明してみ。」

っていうやり取りをこれまで多々見てきた自分にとって、この人達に質問してもほぼ何も得られないという認識になってしまっていたのです。
3話で「私はこの人達から何かを教えてもらうことを期待してはだめなのかもしれない」と書きましたが、それが確証へと変わっていったのです。

結果、ほぼ独学で知識や技術を学ぶ形になってしまっていたのですが、そのやり方では済まなくなる時がきます。

自力で解決しようとして失敗

前回出された課題(とりあえずこれ解析してみ)の後、実際に新規機能の開発や、改修に関わらせてもらうことになりました。
Tさんに「工数の見積もりを出せ」と言われ、当然何にどのくらいかかるか予想できないですが、とりあえず「2週間」と答えます。


結果、できませんでした。


めちゃめちゃ怒られました。
「自分でいつまでにやるって言ったからには徹夜しても何やってでも絶対終わらすんだよ」


またその後なんとか完成させてのコードレビューでも怒られました。

「なんでこのコードこうなってんの?え?わからない??
お客さんの前では知らない、わからないなんて間違っても言うな!!
あと自分が理解していないコードを出すな!!」


私ができなかった理由は単純。
わからないことがありながら、Tさんらに聞かず自力で解決をしようとしてしまったこと。時間が無いからと、わからないことをそのまま放置して進めてしまったこと。

本当は質問するべきかと悩んだんです。
ただ自分の中でこれまでの経験から「この人達に聞いてもちゃんと教えてもらえない。場合によっては馬鹿にされる。」といった気持ちになり、聞かずに進めるということを選んでしまったのです。

この件に関しては私が10:0で悪いと思っています。
Tさんの仰ることはもっともですし、この失敗で大切なことを教えてもらったと思っています。

一番大切なのは依頼された仕事を終わらせること。
質問しにくいとかそういうのは理由にはならないのです。

次回からはちゃんと確認・質問しようと固く心に決めるのでした。

その決意通り、次の仕事から私は口頭やチャットで積極的に質問するようになりました。しっかりと仕事を進められるようになることを目指して…。

続く。


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