チェル

Twitter→@Q12Vk

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コマザージー

前回のグリュウゲに引き続き、『ビビッドマンREM』で私がデザインした怪獣で、こちらは人間に味方をする設定で登場しました。グリュウゲの項でも説明しましたが、スーツ…

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2年前
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グリュウゲ

この怪獣は、ビビッドマン製作委員会の2019年の作品『ビビッドマンREM』にて私がデザインさせていただいたものです。映像では善と悪二体の怪獣が登場しますが、こちらは…

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2年前
5

バフケイラ

この怪獣は、2018年の自主制作特撮作品『ビビッドマンV』でデザインさせていただいたものです。劇中では親子で登場しました。私がデザインした怪獣としては初めてのもの…

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2年前
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ビビッドマンV、REM

このヒーローは、武蔵野美術大学で自主制作特撮を撮影しているサークル『ビビッドマン製作委員会』の映像作品で私がデザインさせていただいたものです。私の描いたヒーロ…

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2年前
4

宇宙ヒーロー

このデザインの主題はツノです。動物的な角では無く、かといって鎧かぶと的でもない角にしようとしました。長らく私の頭の中にあったもので、成田亨さんのヒーローデザイ…

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2年前
8

宇宙人の顔

怪獣と並行して、宇宙人のデザインについても考えました。意識したのは、成田亨さんが『円盤戦争バンキッド』でデザインしたブキミ星人です。あの宇宙人たちは、気味悪さ…

チェル
2年前
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チャドウィック星人

この宇宙人では、ザラブ星人やシャドー星人に影響を受けた発想ですが、顔を中心に向かって凹ませ、逆に目を外に張り出すことで、立体になったとき錯視的効果が出せるので…

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2年前
6

キャタビルガ

これはオーソドックスな二足怪獣を描こうとしたもので、マイマイガという蛾の幼虫をもとにしています。過去に描いたアイデアから拾い出して絵にしました。 しかし絵の表…

チェル
2年前
5

鼻角龍

「びかくりゅう」と読みます。芋虫とハナヒゲウツボから発想したもので、過去に描いた怪獣をアレンジしたものです。怪魚と龍の中間のイメージでした。 作品は海上に姿を…

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2年前
8

ゴブラー

コブラです。この怪獣は人間より背を高くするというアイデアです。エレファンダの時と同じ様に腕をなくすと、どこまでが胴体でどこからが首かわからなくなります。そうす…

チェル
2年前
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ロンネック

この怪獣を描くきっかけになったのは、キリンクビナガオトシブミという昆虫です。長さはもちろん昆虫らしく節で繋がれた特徴的な首の形を見て、それをそのまま怪獣に仕立…

チェル
2年前
8

アングロン

これはアンコウがモチーフですが、ただの魚では面白く無いので骨を参考にしてみました。また疑似餌を垂らす様子から、サソリの様に尻が上がった形にしてみました。体の天…

チェル
2年前
3

ブレンチホーン

この怪獣を描く以前から、ヘラジカやオオツノシカ等のツノを怪獣に用いたら面白いのではないかと考えていました。今回はそこからさらに飛躍して、ツノそのものを怪獣の形…

チェル
2年前
4

エレファンダ

この怪獣はご覧の通りゾウをモチーフにしました。ゾウは頭部に特徴的な部位を多く持つ動物なので、それを生かしたかったものです。また人間大でも大きさや重量感を感じさ…

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2年前
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初めに、私の作品について

こんにちは。私は2022年度の武蔵野美術大学の卒業制作展において、オリジナル怪獣の絵を展示しておりました。オリジナルと言っても完全にそうではなく、同じ武蔵美の出身で…

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2年前
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コマザージー

コマザージー



前回のグリュウゲに引き続き、『ビビッドマンREM』で私がデザインした怪獣で、こちらは人間に味方をする設定で登場しました。グリュウゲの項でも説明しましたが、スーツは既存のぬいぐるみを改造したものです。少ない手間で別の怪獣に見せるべく、ウルトラマンのアボラスを参考にして、あまり全身をいじることはせずに頭部を全く違う形にすげ替えることにしました。

発想のもとになったのは、善玉ということと、龍に対す

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グリュウゲ

グリュウゲ



この怪獣は、ビビッドマン製作委員会の2019年の作品『ビビッドマンREM』にて私がデザインさせていただいたものです。映像では善と悪二体の怪獣が登場しますが、こちらは悪役として描きました。もう一体の善玉がコマザージーです。名前は、グリュウゲは人間を捕食するのですが、最初に襲ったのが喫煙者だったため煙草の匂いを追ってくるという設定があり、そこから、「副流煙」をもじってつけました。

両者をデザイン

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バフケイラ

バフケイラ



この怪獣は、2018年の自主制作特撮作品『ビビッドマンV』でデザインさせていただいたものです。劇中では親子で登場しました。私がデザインした怪獣としては初めてのものになります。

この怪獣を考える際に意識したことは、出身地を不明瞭にすることでした。つまり住んでいる場所が海なのか陸なのか、あるいは宇宙から来たのか、それとも地球の生物なのか、を曖昧にしたかったのです。また親子怪獣という設定は企画の段

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ビビッドマンV、REM

ビビッドマンV、REM



このヒーローは、武蔵野美術大学で自主制作特撮を撮影しているサークル『ビビッドマン製作委員会』の映像作品で私がデザインさせていただいたものです。私の描いたヒーローの最初と二番目になります。今回はそういった経緯もあってこの二人を並べて絵にしたいと思い、成田亨さんがヒューマン1号、2号を描いたイラストを基に本作を制作しました。

ビビッドマンシリーズはこれまでに5作品が制作されており、怪獣、ヒーロー

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宇宙ヒーロー

宇宙ヒーロー



このデザインの主題はツノです。動物的な角では無く、かといって鎧かぶと的でもない角にしようとしました。長らく私の頭の中にあったもので、成田亨さんのヒーローデザインを参照しつつ自らもアイデアを練っていた中で、この形をふと思いつきスケッチに残していました。

絵にする上で目や耳も決めましたがまだ完成とは言い難く、今後何かの形でまた利用したいと思っているものです。

全身像です。体のデザインは仮のもの

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宇宙人の顔

宇宙人の顔



怪獣と並行して、宇宙人のデザインについても考えました。意識したのは、成田亨さんが『円盤戦争バンキッド』でデザインしたブキミ星人です。あの宇宙人たちは、気味悪さを出しつつもクールで、決して不快ではなく、他にはない形態の面白さを持っている所が素晴らしいと思います。

私の作品では、顔のパーツの比率を変えたり、あるいは隠して違和感を出そうとしましたが、結果としては少しグロテスクになってしまったかもし

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チャドウィック星人

チャドウィック星人



この宇宙人では、ザラブ星人やシャドー星人に影響を受けた発想ですが、顔を中心に向かって凹ませ、逆に目を外に張り出すことで、立体になったとき錯視的効果が出せるのではないかと考えました。

絵の構図、背景の元にしたのはウルトラマン放送当時に発行された『怪獣カード』で成田さんが描き下ろしたバルタン星人のイラストです。名前はイギリスの半抽象彫刻家リン・チャドウィックからで、氏の作品にもインスピレーション

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キャタビルガ

キャタビルガ



これはオーソドックスな二足怪獣を描こうとしたもので、マイマイガという蛾の幼虫をもとにしています。過去に描いたアイデアから拾い出して絵にしました。

しかし絵の表現はあまり上手くいかず、特に建物や火災の描写に難儀しました。空の色も二転三転しました。構図はやはり成田亨さんのイラストが参考で、ウルトラマン放送当時に発行された『怪獣カード』から引用しました。

こちらが元になった全身像です。マイマイガ

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鼻角龍

鼻角龍



「びかくりゅう」と読みます。芋虫とハナヒゲウツボから発想したもので、過去に描いた怪獣をアレンジしたものです。怪魚と龍の中間のイメージでした。

作品は海上に姿を現した様子にしようと決めましたが、恥ずかしながら私は海をよほど描いたことが無く、成田亨さんが海を描いた絵画作品を参考に、波飛沫の表現やレイアウトに気を配りました。

元になったイラストです。龍の顔の目の位置をずらして意外性を出しました。

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ゴブラー

ゴブラー



コブラです。この怪獣は人間より背を高くするというアイデアです。エレファンダの時と同じ様に腕をなくすと、どこまでが胴体でどこからが首かわからなくなります。そうすることでモチーフの形態が生きると考えました。

絵では、重量感のある見た目では無いので、身軽に集団で攻撃するイメージにしました。

こちらが元のスケッチです。

ロンネック

ロンネック



この怪獣を描くきっかけになったのは、キリンクビナガオトシブミという昆虫です。長さはもちろん昆虫らしく節で繋がれた特徴的な首の形を見て、それをそのまま怪獣に仕立ててみようと考えました。四つ足怪獣の限界みたいなものに挑戦したかったデザインでもあります。

作品に関しては、デザインが見やすいよう怪獣を横向きで入れました。すると画面がかなり大きく空くので、やはり怪獣ということで破壊された建物とセットで

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アングロン

アングロン



これはアンコウがモチーフですが、ただの魚では面白く無いので骨を参考にしてみました。また疑似餌を垂らす様子から、サソリの様に尻が上がった形にしてみました。体の天地が曖昧になったことで、楽しい怪獣になったと思います。

生物の骨の怪獣化は、成田亨さんがいくつかのデザインで用いられている方法です。今回の作品で、私も自分なりに魚の骨を再構成してみました。

ブレンチホーン

ブレンチホーン



この怪獣を描く以前から、ヘラジカやオオツノシカ等のツノを怪獣に用いたら面白いのではないかと考えていました。今回はそこからさらに飛躍して、ツノそのものを怪獣の形に利用してみました。

これはウルトラなどのテレビ用怪獣ではなく、ヒューマンの様な舞台での演出をイメージしたものです。仮にぬいぐるみを作る場合は風船など軽い素材を用いる必要があります。

エレファンダ

エレファンダ



この怪獣はご覧の通りゾウをモチーフにしました。ゾウは頭部に特徴的な部位を多く持つ動物なので、それを生かしたかったものです。また人間大でも大きさや重量感を感じさせるようなデザインにしようと思いました。

この怪獣を描くきっかけになったのは、成田亨さんが『突撃! ヒューマン!!』にてデザインされた怪獣、ドラゴンダです。ですから名前もそれに因みます。ドラゴンダは巨大な竜の頭を持った二足歩行の怪獣で、

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初めに、私の作品について

こんにちは。私は2022年度の武蔵野美術大学の卒業制作展において、オリジナル怪獣の絵を展示しておりました。オリジナルと言っても完全にそうではなく、同じ武蔵美の出身である芸術家成田亨さんの、怪獣デザインにあたっての手法や描画のタッチ、絵画の構図からの引用を行った上で作品を制作しました。怪獣そのものは既存のキャラクターではなく、新たに発想した物になります。

後日それらをtwitterにて掲載したとこ

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