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人に薦められた小説を素直に読むぞ!!!【鬼人幻燈抄 : 大正編 紫陽花の日々】



友達から何かをオススメされることがある
。上のツイートの場合は「鬼人幻燈抄」という小説です。
このnoteでは、この小説の感想を一冊ずつ書いていきます!


今回、私が読むのは小説「鬼人幻燈抄」の八作目
【鬼人幻燈抄 大正編 紫陽花の日々】です。



↓一作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n52d25a7718d0

↓二作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/nf7e8f16d9d09

↓三作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n13a33ac268c3

↓四作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n0ddd672be1a7

↓五作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n5bb06b1c93a2

↓六作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/ne536235ce913

↓七作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n601b8213dbdd


※注意!!!!!!!!!!!!
このnoteは 鬼人幻燈抄 大正編 紫陽花の日々 のネタバレをめ~~~っちゃめちゃ含んでいます。読んでなくて今から読みたい人への配慮はしていないので、そういう方は記事を閉じて今から読みましょう。



☆読む前に内容を予想してみる☆

今回から新章大正編!大正編も3作からなるのかな、調べてないからよくわからん。
明治編から40年後らしい。過ぎすぎだろ。読者としては明治編のあの悲劇から日が経ってないわけだけど、甚夜としてはどういう心境になってるんだろう。気になる。
あと表紙見たけど、甚夜と一緒にいる女の子誰だろう、向日葵?同行するほど仲良くなったのかな。てか甚夜の背中かっこよ!!!!!こちらの御姿で今作想像すれば良いんですね!?!?!?
新章ということで新キャラが沢山登場することでしょう。だれを失うことになるか楽しみですね!だよね、鬼人幻燈抄?







コドクノカゴ 1

この章の感想

初っ端から「孤独」って単語使うのやめてほしいわね。


欠伸の一つもしそうになった頃、受付に関西訛りの老人が現れた。スーツに身を包んだ老人は妙に鍛えられた首回りをしており、左腕の袖口から骸骨の腕輪念珠が覗いていた。

四代目染吾郎〜〜〜♡
妙に鍛えられたガタイのスーツの老人、エッチすぎんか?大正ロマンってよく理解してなかったけどこういうことですか?


芳彦が働く映画館の館長、染吾郎と古くからの知り合いっぽいしなんか甚夜っぽいけど流石に違うか?長男と次男いるらしいしな……。


いきなり表紙の場面でてきた!!!やっぱ一緒にいるの向日葵だったんだ。なんで一緒にいることになったんだろう。
けど夜のビルの屋上から標的見据えるの、ダークヒーローっぽくてカッケ〜〜〜!!!けど希美子が狙われてもうてます。希美子ってよりかは南雲家関連ひっくるめて狙ってるのかな。




コドクノカゴ 2

この章の感想

希 [音]キ(漢) ケ(呉) [訓]まれ ねがう こいねがう
《意味》  1 めったにない。2 ねがう。3 濃度が薄い。

えっ急に国語辞典になっちゃった。ワシもしかして馬鹿だと思われてる?この程度の単語分かるっつーの…。
と思ったらどうやら希美子がなんかの生贄にされることの伏線なのかな?そうなると甚夜が希美子を見てたのも倒すためじゃなくて助けるためだったのかな。


希美子の名前、生贄を用意してそうな南雲叡善につけられてもうてます!!!こりゃあ“確”ですね……。

館長と甚夜は別人っぽい。さすがにね。


赤みを帯びた目が印象的なその人は、学帽をかぶり黒の学生服を身に着けていた。

おい急に中性的美少年鬼が出てきたが!?!?!?!?大正編てもしかして、エッチ?

名前は「吉隠」というらしい。能力名かな?
豪快な大男の「井槌」とニコイチっぽい。いい組み合わせだ……。意外と吉隠の方が情熱的で、井槌がそれを収める場面とか出てきたりしないカナ。



コドクノカゴ 3

この章の感想

退魔の一族が鬼の吉隠と関わりあるね〜胡散臭いってよりかは怪しい匂い直嗅ぎって感じだぜ。


あの平吉が稀代の退魔と呼ばれてる〜〜〜!!!現代の退魔士では最強らしい。アツいぜ。それも平吉は肉弾戦メインだったし、アツいアクションに、期待……。


「〈血刀〉」

ウオオオオオオオオオ!!!!!!甚夜ヒーローすぎる!!!アベンジャーズインフィニティーウォーでストームブレイカー片手に戻ってきたソーの如し……。染吾郎が打ち震えてるのもいいね。
てことはこの40年間甚夜と染吾郎は会ってなかったのかな?

てか叡善死んじゃった。黒幕じゃないのか…?



コドクノカゴ 4

この章の感想

甚夜が鬼を3人連れてる!ひまわりはわかるけどあと2人誰!?!?

あと叡善死んでなかった。命を貯めてるらしい。生贄はそのためか?
あ、叡善て兼臣の持ち主だった和沙の父親か。鬼の被害者ではあるんだな。じゃあ今の鬼と手を組んでまで成したい目的ってなんだろう。




コドクノカゴ 5

この章の感想

遅れて甚夜達に気付き、希美子は唇を震わせた。
「何故ここにいるのですか、爺や……?」

ウオオオオオオオオオ!!!なんか幻覚見せる能力!!!名前忘れちゃった😹😹😹
けどこの能力で完全に化ける予想はしていたぜ。全然気づかなかったケド。希美子のおしめ変えたことあるいうてたけど、以前の経験が生活に生きてんね〜〜〜。

ていうか庭師やってたのも花知識つながりだったりするのかな?だったらエモいわね。



コドクノカゴ 6

この章の感想

いやあれ甚夜姿変えてないのか?どうなんだ?けど年の差がどうのこうのいってたからさすがに変えてるよな……。

コドクノカゴ、蠱毒だった。良かった〜孤独な子供はいないんですね。


「そのために胎は既に手が加えられている。人に犯されようが魔に弄られようが、子宮に宿るのは現世に仇なす鬼だ。おそらく自ら怪異を増やすよう、頭の方も造り変えるつもりだったのだろう」

オイ鬼人幻燈抄!!!!!!コドクノカゴって最悪〜〜〜!!!!!!この企みが阻止できることを祈るばかりだろ……人の自由とプライバシーを奪うのやめろ!!!!!!!!!!!!!!!



コドクノカゴ 7

この章の感想

歳をとり激情に駆られることもほぼ無くなった甚夜や三代目に対して、歳をとっても自分の感情に真っ直ぐな四代目染吾郎がいいですね。人情味は一番表に出ている気がする。


「まだ帝都が江戸と呼ばれていた頃、深川の辺りに住んでいたことがある。その時の知人と偶然再会してな。身動きが取れない時はそいつに預ける手はずがついている」

これおふう!?!?そうだよね!?!?だって他に知り合いいるかっていったら全滅……


明治の頃、京を去ってからも兼臣とは離れずにいた。数十年連れ添った今では旦那様という呼び名にも違和感はなかった。

このおしゃべり刀DXに甚夜がどれだけ救われてるかということを考えると……涙。





紫陽花の日々 1

この章の感想

「そうは言いますがね。これでも心配しているんですよ、最近随分と苛立っているご様子ですから。そう、希美子が帰ってきた日くらいからでしたかね」

一見人懐っこい食えない男キタ〜〜〜!!!充知、優しいけど立場の弱い夫を匂わせといてこのムーブ……“意志”ってかっこいいぜ。


芳彦……なんて善良な一般市民……♡




紫陽花の日々 2

この章の感想

年端もいかぬ少女が毒婦へと変えられることにも目を瞑り、気色の悪い爺にもこうべを垂れる。

井槌、普通の戦闘狂かなと思ってたけど、こういう倫理観匂わせられると好きになってしまう。目的のために倫理に目をつぶるのもそっちはそっちで良さあるね。


叡善のもとには四人の鬼がいるらしい。みんな個性的だしこれ四天王ってコト!?アツいね。四天王の一人が親分の叡善より企んでそうなのもアツい。四人もいたら一人は裏切ってもらわないとネ。


もともと甚夜は使用人の中でも奇妙な存在だった。母の世話役であったはずなのに不自然なくらい若すぎる。それなのに他の使用人は誰も気にしていない。おそらく彼の事情は公然の秘密だったのだろう。

いや幻覚使う能力使ってないじゃん!!!使えや!!!!!!!!!!!!!
幻覚を見せられてたのはアタシだったってワケ。いや、マジで今まで希美子と話す時の甚夜の姿はおじいさんで想像してたんでつが……。


「緊張も警戒も長くは続きません。企みがどうであれ、まずは心の安寧を優先すべきです」

甚夜コイツ……大人になったね〜〜〜!!!

あってか忘れてたけど、甚夜と希美子微笑ましいけど、けど有事の際は希美子を殺す考えが甚夜にはあるんだよな……こないで〜〜〜!!!そんな事態!!!!!






紫陽花の日々 3

この章の感想

誰にも悟られない攻防、その後に平然と希美子と会話するのカッケ〜〜〜!!!あの甚夜が、表紙のみたいな服着て、さりげないことすんの反則……😁

井槌はバカだから吉隠の思わくが分からないらしい!じゃ同じく分からないオレもバカってことかい!?!?!?オイ!!!!!!



紫陽花の日々 4

この章の感想

「変わるための努力があれば、変わらないための努力もあるということです。どちらが正しいではなく、どうありたいかでしょう」
甚夜はただ穏やかに笑みを落とした。

なんか分からないようで分かるような言葉だぜ!けど「自分がどうありたいか選択する」って話を穏やかに話せるようになった甚夜は変わるための努力の結果な気がするな……。





幕 間 りゅうなのはなし

この章の感想

やべ溜那のことずっと「ためな」だと思って読んでました。てか大正編キャラの名前がムズイぜ!これは吉隠(よなばり(『よしいん』ではない))に強く言っています。


もう一匹「昔の知人」がつくこともあるが、あれは好きではない。爺やの理解者面がひどく気持ち悪かった。

だれだ…?なんか前溜那をだれかに預けてたよな……江戸の時の知り合いってやつなのか?


なにか、つまらない話をしている。退屈から爺やの服の袖をひっぱった

萌え……w


溜那は落ち着いているように見えて安心はできてないっぽい。安心の中で覚える不安を払拭するには、どうすればいいんだ……?どうすればいい……?長い時間で解決するのか……?



古椿の宴 1

この章の感想

古椿、これまた花の名前では?意味調べてみよっと。

あ、なんか妖怪らしいです。てっきり特殊な花言葉とかが出てくると思ったらもっと特殊だった。


「まぁ、あれや。気になるんやったら早めに素直にならなあかんな」
「はぁ!?」

ふ〜〜〜〜〜〜〜ん^ - ^

宗司と小尋、序盤の襲撃の時は完全にモブだと思っててスルーしてたけど、もしかして大正編もっともピュアな関係性か!?


「おうおう、噂をすれば。空気の読める奴やな」
「秋津さんとは逆ですね」
「黙っとれ」

打って変わって染吾郎と向日葵の会話は雑なのがいいですね。この二人の関係の描写気持ち多めな気がするけど、なにかしらの進展があったりするんだろうか。

「古椿」は向日葵の妹の名前らしい。てことは鈴音の一部だったものなはずだけど、鈴音のどんなぶぶんなんじゃろ。



古椿の宴 2

この章の感想

「仮初の逢瀬を楽しみたいという望みが形になったものです」

古椿の部分、そんなにエモくなかった。気まずっっっ。


染吾郎と偽久のバトル、アチッッ!大正編初のピンチを迎えた染吾郎と体術がすんご〜い偽久、練磨された人同士の駆け引きだぜ。


「溜那も、楽しめたか?」
「ん」
わしわしと溜那の頭を撫でる。その対応は希美子を相手にする時よりも乱雑だ。言葉こそ返さないが溜那は気持ちよさそうに目を細めている。

も、萌え……。溜那の意志はないけど感情はある感じ、オタク〜〜〜〜〜〜!!!(溜那がオタクというわけではなく、アタシがオタクです。オタクなんです———。)


だが、彼等と会うことは二度となかった。
翌日、三枝小尋は古結堂から姿を消した。

オッ!

まあ予想してたけどね、宗司と小尋が素直に幸せなまま進むわけないって。こっちも鬼人幻燈抄8冊目ですよ?ナメないでほしいわね……。





古椿の宴 3

この章の感想

吉隠は小尋の傍まで近寄り、抜き手で少女の心臓を貫いた。

めっちゃ自然に心臓貫くから思わず読み進めるところだった。心臓貫いてる!!!!!

これ殺されたのかな。けど吉隠の任務は人殺し厳禁みたいなこと言ってたから死んでない気がする。吉隠の能力?


ここでなにがあったか、本木宗司は最後まで知ることはなかった。

こういうやり口!?鬼人幻燈抄!?

鬼人幻燈抄はいつでも新鮮な関係性破壊を見せてくれるな……感心します……。
なんか、ホラーな雰囲気がするな。手の届かないところで、勝手に日常が壊れてる感じが……。けど最後まで知ることはなかったてことは、事態に相応しい危機感を覚えることもなく終わったりするのかな……。


よ、吉隠の能力エグ〜〜〜!!!小尋が鬼人幻燈抄の中でもハイレベルな尊厳破壊されてもうてます!!!


マガツメの娘たち、そういう理屈だったのか……そのままだと何者でもないから人間を取り込んで形を成す……いままでもそうだったな。じゃあ向日葵はたまたま幼い少女をとりこんだからあんな感じなのか。

この設定思いついた時絶対笑顔だったでしょ、作者!親しい人と同じ姿と人格をもつ鬼と対峙しなきゃいけない状況を作りやすいってワケ。


「鬼喰らいは動揺せずに、君を見捨てる。だけど希美子ちゃんは違う。君が頼めばちゃんと聞いてくれるさ」

うおおマガツメの娘なんかいなくたって苦しい状況なんざ生み出せる!!!鬼人幻燈抄コラコラコラーーーー!!!!!

また甚夜この手の選択じゃん。大切な人の前で大切な人を斬る……そろそろ許されてくれ〜〜〜!!!何も悪いことしてないだろ〜〜ー!!!



幕間 鬼への恨み言

この章の感想

宗司はなにも言わずに耳を傾けてくれている。それだけでも孫よりも上等だ。

染吾郎の孫の人格、俄然楽しみになってきたな……どんな生意気なガキがでてくるのか……。


宗司の小尋に対する穏やかエピソードがたくさんだけど、けど、けどこの二人の関係って…あの…。







☆全体を通しての感想☆

新章ということで新キャラが沢山登場することでしょう。だれを失うことになるか楽しみですね!だよね、鬼人幻燈抄?

まさかこんなにも早く、大胆に、失うキャラがわかるとは思わないじゃないですか。落ち込んでいます、今。

あれ、思えば新キャラのカップリングてだいたい潰れました?芳彦ペア、宗司ペアどちらも……。どうやら愛っていうのは相手を失わなきゃいけないらしいぜ。おい平吉!ラッキーだったね。


なにがラッキーだよ……


まあ大正編のキャラ紹介みたいな感じというのは聞いていたんですが、噂に違わぬキャラ放出具合でしたね。新キャラの中で好きなのは……溜那偽久かも。溜那は単純に、萌え。どうかこのキャラだけは曇らせないでほしい。ぜひこの大正編三部作で幸せに終わってほしい。たぶん今の溜那は目に光がないと思うんですけど、今後の展開で溜那の目に意志と希望を宿してくれることを期待しています。
偽久は……武人だから。武人という属性の前には人殺しっていうマイナスポイントも霞んじゃうね。体の一部だけをワープさせるっていう地味より能力と極まった体術のマリアージュが……ロマン。偽久に関しては元々鬼ということで曇らせられる側ではないというところに安心感を覚えますね。みんなも奪う側のキャラを推そう!









次作

次回は大正編 終焉の夜
いや表紙かっこよっっっっっ。スーツが…似合うこと似合うこと…。あとかっこいいのに目を奪われてたけど後ろのお屋敷燃えてません?甚夜が働いてる方の屋敷じゃないですよね?
あと二作目なのに終焉しちゃうんだ。怖いな。これは覚悟が必要な内容かもしれない……。




ここまで読んでくれてありがとね。大正編、すでにビビってます。


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