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人に薦められた小説を素直に読みます、偉いから。【鬼人幻燈抄 : 明治編 徒花】


友達から何かをオススメされることがある。上のツイートの場合は「鬼人幻燈抄」という小説です。
このnoteでは、この小説の感想を一冊ずつ書いていきます!


今回、私が読むのは小説「鬼人幻燈抄」の五作目
【鬼人幻燈抄 明治編 徒花】です。



↓一作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n52d25a7718d0

↓二作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/nf7e8f16d9d09

↓三作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n13a33ac268c3

↓四作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n0ddd672be1a7


※注意!!!!!!!!!!!!
このnoteは 鬼人幻燈抄 明治編 徒花 のネタバレをめ~~~っちゃめちゃ含んでいます。読んでなくて今から読みたい人への配慮はしていないので、そういう方は記事を閉じて今から読みましょう。



☆読む前に内容を予想してみる☆

今回から明治編。鬼人幻燈抄を私に推してくれたアイツはどうやら明治編がマジで好きらしいので楽しみだ。明治編について伺ったところ「明治編はマジで良良良です。なぜなら明治編は良良良だから」みたいなこと言って感情がよく分かんなくなってたので間違いないと思う。
明治編はどうやら3冊からなるらしい。怖いね。なぜなら鬼人幻燈抄って1冊かけて読者をいい気分にさせたあと1冊かけて読者をブチ落とすから。つまり、よしんばこの本は幸せな内容だったとしよう…。そうすると2冊目はかなりヤバいってことですな。
というわけで、いずれ奪われる幸せを今回深く味わっていくつもりです。





二人静 1

この章の感想

「魔都とはよく言ったものだ。夜毎、鬼が練り歩く」
鬼が童女へ一歩近づくと同時に、鉄のような声が響いた。

かかかかかっけぇ〜〜〜!!!「鉄のような声」であっ甚夜だてなるのオシャンで好きですね……ただ正直「鉄のような声」があまりイメージできていないのですが……、恥ずかしながら。なんだろう、「硬い」「冷たい」「重々しい」「鋭い」とかこんな感じか。えっイメージできてました。先程までの文章何?


「しかし、あぁ、向日葵は礼儀正しいな」

助けた少女にこのセリフ!!!!!!以前の甚夜なら考えられねェナァ〜〜〜おまえさんよオ〜〜〜!
確かな父親の顔を確認して、思わず破顔……😄


甚夜が蕎麦屋開いてる〜〜〜!そして人気だ。甚夜が蕎麦屋開いてるのはエモいんだけど、人気があるってなると喜兵衛の人気のなさは一体何だったんだってなるな。立地がカスだったのか?



二人静 2

この章の感想

蕎麦屋は朝から仕込み、大変だ。てか日中蕎麦屋で働いて夜には鬼退治の出稼ぎて生活リズムが完全にシングルファーザーのそれじゃないか?

野茉莉は学校に行くらしい。そういえば明治時代だけど明治時代の街並みってどんなだ…?完全にまだ時代劇でよく見る白い土っぽい道を想像してたけど、もう変わってるのかも。
けど調べた感じまだあんま変わってなさそ。建物は欧風になってきてんのか。


「なんや冷たいなぁ、親友に対して」
この初老の男は鬼そばの開店当初からの常連で、名を秋津染吾郎という

染吾郎〜〜〜❤️嬉しいな、コイツが出てくると。なんか甚夜の物言いも遠慮がない感じで、互いに言い合う感じが好きなのかも。
てか染吾郎ももう初老か。そりゃそうかって感じではあるけど、なんか寂しくなるね。

いや甚夜と染五郎が信頼しあってんのいいな。友達ってよりかは“ダチ”とか“仲間”って感じの絆を感じるぜ。

依頼人の女は「兼臣」と名乗った。兼臣って聞いたことあるけど何だっけ。妖刀作った人だっけ?
あっ次ページにそう書いてありました…照。このnoteは、ライブ感を重視しています…。

出てくる鬼は兼臣そっくりの見た目らしい。これ鬼が兼臣の双子じゃなけりゃあ兼臣本人って線ないか?いや兼臣が鬼だったら甚夜が気づくか。それか鬼は見た目をコピーする能力で、甚夜が会ったら甚夜の見た目になったりしないかな。




二人静 3

この章の感想

鬼の名は「地縛」、能力は6本の鎖を操る……カッケ〜〜〜!!!鬼人幻燈抄特有の最高能力バトルきたな……。鎖の能力大好き。ここだけの話、もし自分に能力が目覚めたらサイコキネシスで鎖を操る能力者になりたいという妄想をしていた時期があります。そんぐらい好き。

助けた少女の「向日葵」は鬼だった。どうりで見た目の割にしっかりしてるはずだぜ。こういう強い幼女のキャラみるの久々かもしれん。甚夜は娘に近い容姿の鬼を斬れるんだろうか。いや今更か。斬れるな、いままで斬った斬りたくないものと比べたら…。



二人静 4

この章の感想

地縛の能力は「鬼の能力を使えなくすること」らしい。アツ〜〜〜!ついにきたな、能力バトルでの「無効化能力」が……。その上鎖自身も強いから強いね!強いな〜〜。
甚夜てきには無闇に能力を出せなくなったから、作戦が必要そう。

縛れるのは鬼の能力に限らないらしい。すんげ〜概念的能力。このゲームの環境が変わりますよ。

兼臣が蕎麦を三杯頼みつつ、蕎麦屋に居候していい約束を取り付けた。あれこの女もしかして、図々しい……?




余談 林檎飴天女抄 1

この章の感想

恋愛には積極性が重要なそうですが、まさか天女の羽衣を燃やし居場所を束縛した上で結婚してハッピーエンドっていうのはパワーが強すぎませんか?終電を破壊して家に連れ込むようなものでしょ。ストックホルム症候群?
この始まりからどうエモくなるのかが全く想像つかなくて、楽しみだぜ。


いつきひめとして、雑事にてんやわんやで縁日は楽しめない。

みやか!?!?!?
「いつきひめ」てことはここ葛野か。あとみやかは甚夜にたびたび怪異から救ってもらってるらしい。そういう縁があったんだ。
そういえば鬼人幻燈抄の一冊目で村長が甚夜をめちゃんこ綺麗にしたるけえのおみたいに言って、甚夜が現代の葛野をみて感動する一幕あったな。あれそういえば甚夜が神社の巫女に会ってなんか話聞いてたりしてたっけ。あれみやか?これ読み返さないといけないな……。

そういえば薫は「天女」って甚夜が呼んでたか。けど甚夜が羽衣燃やして求婚する行為に値することをするとは思えないし、どういう縁だろう。


明治時代に戻って、甚夜は「荒妓神社」にある神器っぽい鏡を探すらしい。たぶん忍び込むことになりそうだけど、姿消せるから余裕だな!

縁日にめちゃ思い出がある神主とその妻が出てきた。おいお前ら!天女とその夫だろ。分かるぞ。こっちは鬼人幻燈抄五冊目なんで、全部お見通した!!!!!!!!!!!!!!!


「うぅ、ここどこ……? ねー、いるんでしょ? これ、絶対おしごと関係だよね? みやかちゃんたち。お願いだから出て来てよぉ」

え゛!?!?!?!?!?!?!?薫でしょコイツ!!!!!!!!!え?まじ?
あ、なんか前薫と甚夜が百年来の付き合いみたいなこと言ってたから「ヘェ〜薫も鬼なんすねェ〜」てこと思って、それを感想で鬼人幻燈抄を進めてくれたマブダチに話したら「……?」て微妙な反応されたのってそういうことか!?薫は長生きしてんじゃなくタイムスリップして甚夜に会ってたってことか!?


余談 林檎飴天女抄 2

この章の感想

薫を「朝顔」と呼ぶことにしたらしい。なんか聞いたことあるーーーーー!!!!!!!!!!!!ていうか前巻では?さすがに読み返すか。

「朝顔、そろそろ行くか」
「え? あ、そうだね。じゃあね、みやかちゃん」

めちゃめちゃさりげなかった。けどこの呼び方を平成でも使ってるのは何でだろ、長年の付き合いの匂わせか?

少女は「朝顔。そっか、だから」となにやら合点がいったような様子で呟いている。

おい薫!
おれも、合点がいってます😁😁😁



こうして、天女は地に囚われた。 飛べなくなった彼女の理由は、甚夜には分からなかった。

確かに〜〜〜!!!!昔話と繋がった〜〜〜!!!エモ〜〜〜〜!!!帰れなくなった薫を平成に帰すために、鏡を見つけるっていうデジャブな訳だね。



余談 林檎飴天女抄 3

この章の感想

彼の持っていた「夜来」は愛刀で、集落の長に託されてからずっと使い続けてきたそうだ。他人に預けたのは、後にも先にも一度しかないと直接聞いている。

薫に後の激アツイベントネタバレされた!!!!!!この野郎!!!!!!!

まあ怒ってるのは嘘ですが、こ〜れアツいな。いつ誰に預けたんだろう。これは覚えておくべき事案……。


「いやいや、娘おるくせに二人も女連れ込むとか。やるやないの。よっしゃ、ちょい待ちぃな。今から東京行ったるさかい。そんでおふうちゃんに現状伝えてきたるわ」

秋津染五郎〜❤️甚夜にこういう軽口を叩いてくれる存在がどれだけありがたいことか…。おい甚夜!ありがたがれよちゃんと……。

なんか、秋津染五郎が死ぬの本気で嫌になってきちゃったな。本当に悲しいと思います。いやだ……。


甚夜が野茉莉にリボンを買ってあげた。おいおいこのリボン、薫が結んであげるんじゃないのか?たしかリボンっぽいのつけてた描写あったよな。




余談 林檎飴天女抄 4

この章の感想

「いえ、大したことやないんですけど。敬語使わんと、いつも通り喋ってもらえませんか」

ちよ、知り合いか!?!?誰が変装してんだ。ちょっと待て。
え、けど年寄りっぽい見た目の描写あったから兼臣じゃないよな?となると消去法で染吾郎しかいなくなるんですけど、マジ?
あ、いや夜鷹か?京都に来てるんだよな。けど老婦人ってほどの歳か?


ちなみに、薫の声優は東山奈央だと思ってるんですけど、どうすか?w
グラブルをやっていると、薫のような喋り方の女性をすべてCV東山奈央だと思ってしまう病気にかかるかもしれません。


ちよが誰だかマジでわかんね〜〜〜。磯部もちが好物だって知ってるてことは江戸以前の付き合いだよな
?けどそもそも夜鷹が直次と離れて仲良くしてるとは思えないし、そもそも神社の神主とちよはずっと一緒にいるらしい。ちよも天女かもしれないから、もしかして未来の知り合いか?




余談 林檎飴天女抄 5

この章の感想

 ……ここでの暮らしは本当に楽しい。それ以上に楽だった。
だからたぶん、帰るのが少しだけ怖くなったのだ。

薫は明るくて友達もいる楽しそうなキャラに見えていたので、この文章はめちゃ意外だ。
「それ以上に楽」、「楽」!?まるで平成での生活は苦しいみたいな言い草だ。まあ怪異事件に巻き込まれる生活が楽かどうかはさておき、なんか悩みがありそう。

年相応の悩みだった。良かった〜クソ重くなくて。
まあ悩みの大きさは大小あれど悩みは悩みですからね。けど確かに剣士と巫女に囲まれるのはなんか自分の特別じゃない部分に目がいってしまいそう。けどコミュ力とかいう絶対の刀は薫が一番持ってるんだろうな。




余談 林檎飴天女抄 6

この章の感想

はやくちよの正体教えてくれーーー!!!!!!

狐の鏡は鍛治の村にある。葛野?
ということは薫は葛野の神社に鏡とかあってそっから来ちゃったのかな。


あまさか、葛野の茶屋の子?いたよな、小さい頃はよく遊んでた的な人。別れ際にちょっとだけ話した…。


合ってた!!!!!これ誇っていいやつですか?それとも気づくの遅かったですか!?どっち!?

てことは別にちよは天女じゃないのか。そっちの予想は外れちゃったな。
けど神主は鏡使うの2度目だったよな?1回目は誰なんだ。

甚夜は見た目が変わらないからちよは気付けたんだな。そうなると初めて京都で甚夜を目にした時のちよの心境が気になる。ヤバいだろ。平静じゃいられないと思うんですケド。


本当に久しぶりだ。これで気兼ねなく呼べるな……朝顔
顔がもっと熱くなった。ぶるりと肩が震える。彼は一週間しか一緒にいなかった女の子のことを、百年以上経っても忘れていなかった。

本当に誠実なのはこの男ーーーー!!!!!!甚夜マジカッコいいぜ。大切な人を喜ばすこと、傷つけないことを考えて実行できる……。誰にもできることじゃね〜〜〜〜!!!!!


「まるで、いつか見た天女のようだ」

エモ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



徒花 1

この章の感想

徒花ってどういう意味!?よくない意味な気がする!!!調べよ。

咲いても実を結ばない花。むだばな。

ぐおおお〜〜〜良くないね〜〜〜。「見せかけだけで中身を伴わない」という意味でも使われるらしい。よくねっっっ。


野茉莉13歳!?!?月日はや!!!!!!!え、さっきの余談ももしかしてすでにティーンエージャーでした?


「ただで済む思うな? はぁ? それ、どう考えても僕の科白やわ」

秋津染五郎〜❤️  良すぎとピー子が来店しました❤️親友やんけ……❤️
カッケ〜。縁起でもないこと言うけど、退場する前にマジギレするとこ見せてくれてありがとう。世界で一番価値のあるマジギレって糸目の飄々とした男性のマジギレって言われてますから……。




徒花 2

この章の感想

ていうか地縛の鬼すっぽかしたまんまなんだ。あれか、あの鬼の母親含めて明治編全体のボスだったりするのかな。

向日葵出てきた。なんか戦争にかこつけて死体集めてたらしい。なんか計画がありそう〜〜〜そんでもって計画でかそ〜〜〜やめちくり〜〜〜策略たてる幼女は嫌いだよ……!いい思い出がないので……。


対峙している鬼が何やら甚夜の大ファンだ。けど甚夜の刀を振るう一面しか見れてない感じファン失格だぜ。

え?いやもしかして直次が鬼になってたりします?甚夜の強さに憧れて剣技に励んだ直次が……。いやいやまさかそんな…嫌すぎますって…^^;




徒花 3

この章の感想

お手本通りの剣技〜〜実はマジで直次だったりするか!?!?やめてくれ〜〜!!!


鬼の名は三浦直次在衛。
かつて江戸で同じ時間を過ごした、甚夜の友だった。

やっぱそうだった!!!!今回一番の曇らせきたか!?!?!?!?
けどなんでだ。いくら刀大好きとは言え、甚夜と戦うためだけに罪のない人を殺す人ではなかったはずですが……。辛いこととかあった?話聞くけど……。

え?いや、キツ!甚夜に激アツな啖呵をきってくれた直次が大好きなんですけど、けど思い詰めそうな性格だしな。人殺しちゃったことはごめんなさいして、明日からまた頑張ろ?



徒花 4

この章の感想

飲むと鬼になれる液体があるっぽい。どうやって作るんだ。想いの強さを抽出?だとしたらアンダーテイルみたいだね。
死体を集めてたことと関係あるんだろうか。それにしても直次に飲ませた意味は?甚夜と関係ある人間に狙いをつけてるのかな。

刀は武士の生き様の象徴で、その付加価値にこそ甚夜や直次などは意味を感じてるけど、庶民にとっては凶器でしかない。それはそうですね。
けど生き様とか誇りを奪われちゃあよオ〜〜納得できねえよなア〜〜!?や、思い入れられる象徴が人殺しの力を持ってるのが問題なんですが……。ほかになんかない?


『不愉快ではないですか。この平穏を作り出したのは我ら武士。刀を振るい戦った者だ。だというのに我らが虐げられ、何もしなかった者が安穏と生きる。こんな不愉快な世などいっそ』

直次のこのセリフを聞くと、やっぱ甚夜は“ヒーロー”なんだなって思うわね。具体的には、甚夜は自分の正義と自己実現が結びつかない「自己犠牲」の行動が多いと思ってるんですけど、直次とか普通の武士は正義と自己実現(誇りとかのやつ)が結びつくのが自然な考えなのかな。
どうなんですか?武士の皆さん!ご存じでしたらこの記事を引用リツイートで感想お願いします!

徒花って直次のことかい〜〜〜!!!新時代のために剣技を磨き戦って、新時代に何も残せず散る……辛!!!!!!!

納得できねぇ…。いや他人の正義だし別に普通だけど、けどよ〜〜〜!!!納得するべきなのかな。しなくていいか。やっぱ直次に自分本位に周りを壊して欲しくなかったから…それを我慢できる強さを持ってるやつだと勝手に思ってたから…。
けど、勝手なんだよな…。あくまでそれは私が直次の一面しか見れてなかっただけで、周りが壊れるも何も先に壊されたのは直次自身だし…。


ハア〜


また甚夜が正義と誠実のために斬りたくないものを斬ることになる!!!そんなあ〜。他人の正義も人生も背負すぎでは?これが長い人生を覚悟した世界一誠実な鬼の人生か……。

やるせねえ〜〜〜。こうして直次の「血刀」と人生をまた背負うことになったのか…。重いぜ、この能力。ただこれで帯刀してなくても刀が使えるようになったのか。けどさすがに、あの、名前忘れました、あの葛野の刀……夜刀神?こんな名前じゃなかった気がする。けどあの刀はいらないねってことにはならないだろうし、帯刀し辛い問題はどう対処するんだろう。隠行?




余談 続・雨夜鷹

この章の感想

いま雨夜鷹の話をしますか!?!?!?
鬼って甚夜とか鈴音のことじゃなくて鬼人幻燈抄の作者のことらしいです。


「へへ、どうもどうも三浦さま。今日も蕎麦屋へ行くんで? あっしもお供させていただいてよろしいでしょうか」

雨夜鷹の手記内の甚夜、出っ歯じゃん。ウケるね。いつヤンスって言い出してもおかしくない浪人でヤンス。


つくづく、直次は「人の価値は立場によって変わらず、弱いものの幸せを守りたい」って考えだったはずで、だからこそ夜鷹とも結婚したんだよな……。難しい…。自分の立場が武士でなくなるとも、自分の価値は認められなかったのか……。


前から思ってたけど、甚夜が他人を呼ぶ時「おまえ」から平成では「君」に変わってる気がするぜ。時代に合わせたのかな。いや今の時代にもお前呼びはよくありますが……。冷たく硬かった甚夜の優しい一面が大きくなったのかな。





☆全体を通しての感想☆

明治編はどうやら3冊からなるらしい。怖いね。なぜなら鬼人幻燈抄って1冊かけて読者をいい気分にさせたあと1冊かけて読者をブチ落とすから。つまり、よしんばこの本は幸せな内容だったとしよう…。

全然幸せじゃないじゃん!!!いや全然はウソ、一部幸せではない表現が含まれる小説でした。直次が鬼になって甚夜に斬られるなんてヨォ~~~想像できるかア~~~~~!?!?!?!

幸せだったところ思い出すか。「余談 林檎飴天女抄」はめちゃめちゃHAPPYな内容だったな。甚夜のたらしっぷりがヤバいぜ。とくに「天女との夏祭りの約束がある」っていうのをみやかにだけ当日言ってるのが最高。薫にはもう100年前に言ったからいうてね。ッカ~~~~~~~~
ここに甚夜の誠実さ、優しさ、義理堅さが含まれてもうてます。


てか徒花の表紙にいる女の子、読む前は成長した野茉莉だと思ってたけど、薫か?

よくみたら浴衣が朝顔だ。りんご飴もってるし。じゃあこの表紙は明治じゃなくて平成だったんだなあ。

え!!?よく見たら甚夜の顔!!!!良!!!!!!何この顔!!!!アンタ、きれいね〜〜〜おばさんツバつけちゃおうかしら。モテて然るべき。この顔を備えたものは。


京都ゆえに秋津染吾郎がめちゃめちゃ出てきたのが良かったな。そんでもって甚夜との仲もめちゃめちゃよかったのが良かったね。もともと同棲してたしな…距離近くて当然か…。
甚夜に軽口叩いてくれる男友達ってだけでめちゃ最高だったんですが、そのうえで甚夜の誇りをバカにされたときは甚夜よりも怒ってくれたところがマジ最高だった。最高だぜ。


そういえば甚夜には誇りを汚されたことを怒ってくれる人と共感してくれる人(兼臣)、失った誇りを埋めてくれる人(野茉莉)がいたけど、直次にはいなかったのかな……。
甚夜がいままで闇落ちしなかったのは周りの人間関係に恵まれたことが大きいと思うんですけど、直次の周りには武士の時代の終わりを喜ぶ人しかいなかった気がしてしまう。


野茉莉は一貫して良い子だったな。ずっと甚夜のことを慮ってた気がする。譲れない生き方がある甚夜に対して、それを理解して自分の要求よりも甚夜を優先する行動が多かったかも。蕎麦屋も手伝ってるし。
けどその先が「甚夜の母親代わりになる」ってセリフになるのがアツいな。結局のところ、野茉莉は甚夜から受けた愛をそのまま甚夜に愛で返しているように思うぜ。一見自分の要求よりも甚夜を優先するように見えたけど、野茉莉の要求は甚夜を愛することなんじゃないかなあ。どうなんですか?既読の皆さん。なあ。


ハアハアところで次は誰を失うことになるんですか?アタシと甚夜は……。
……染吾郎か?そんな気がしてきた。“マガツメ”とかいう強そうな鬼の集団を前にして染吾郎が寿命で死ぬとは思えないな…。いやだ〜〜〜!!!
ただやっぱそのうち弟子との代替わりイベントはありそう。弟子の鬼嫌いの問題とか解決してないし……。



次作

次回は明治編 夏宵蜃気楼
あらすじによると、思春期を迎えた野茉莉に甚夜が手を焼くらしい。あんま想像できないな……反抗期がくるのか?すでに自分の価値観ややりたいことが野茉莉にはあると思うから甚夜とどの部分で衝突したりするんだろう。過保護なところとか?
あとは多分この夏宵蜃気楼で、甚夜の見た目年齢を野茉莉が追い越すんだろうな。複雑〜〜〜多感な時期の野茉莉がどう受け入れていくのかが楽しみだぜ。




ここまで読んでくれてありがとね。次は何%幸せな内容かな?


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