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人に薦められた小説を素直に読むぞ!!!【鬼人幻燈抄 : 明治編 君を想う】



友達から何かをオススメされることがある
。上のツイートの場合は「鬼人幻燈抄」という小説です。
このnoteでは、この小説の感想を一冊ずつ書いていきます!


今回、私が読むのは小説「鬼人幻燈抄」の七作目
【鬼人幻燈抄 明治編 君を想う】です。



↓一作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n52d25a7718d0

↓二作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/nf7e8f16d9d09

↓三作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n13a33ac268c3

↓四作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n0ddd672be1a7

↓五作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/n5bb06b1c93a2

↓六作目の感想はこちらから

https://note.com/chemisyo/n/ne536235ce913


※注意!!!!!!!!!!!!
このnoteは 鬼人幻燈抄 明治編 君を想う のネタバレをめ~~~っちゃめちゃ含んでいます。読んでなくて今から読みたい人への配慮はしていないので、そういう方は記事を閉じて今から読みましょう。



☆読む前に内容を予想してみる☆

今回は3作からなる明治編の3作目。明治編最後ってワケ。
ついにここまできた。きてまった。やべ~~~読みたくねえ~~~いや読みたいです。読みたいんですけど、君を想うを読む覚悟がいまだにできてないので読みたくないってハナシ、OK?

マジで誰にも死んでほしくない。死んでほしくはないが……一人は死ぬと思ってる。だって鬼人幻燈抄だから。

万が一死ぬなら……野茉莉平吉だと思ってます、今。どっちも死んでほしくないのは当然として……けど登場人物の数的にこの二人ぐらいしかもういなくないか?
野茉莉は…甚夜にとって心を許せて大事すぎる存在だと思う。だって野茉莉がいたら一生野茉莉のところに帰るくないか!?それって物語的に動きを作るのが難しい気がして……。RPGで主人公を旅立たせる常套手段って知ってますか?主人公の故郷を燃やすことなんですよ。けど野茉莉が甚夜に対して母親のような、さらにはおばあちゃんのように支えてあげている様子、見てえ〜〜〜!!!!!!
平吉はシンプルに、鬼との戦いで染吾郎が死ぬよりも弟子に先立たれる染吾郎の方が、なんか、美味しい気がして…………。お師匠様、カスの発想をお許しください。

んで、君を想うを読むにあたって第一巻の葛野編を読み返してたんだけどさ、白雪が甚夜を起こしに来るやつ……これ白雪とデートした後清正と結婚することを告白される日じゃん!!!!!!!キツ!!!!!!!!!!!!!!なんでこんなことするんですかね。ますます君を想うを読む覚悟がなくなってきたぜ。



今回は諸事情により全体の感想だけまとめて書くぜ!よろしくな、おめえら。







☆全体を通しての感想☆

野茉莉の記憶消すのマジで最悪!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

読み進めてたらヤダヤダいう元気もなくなっちゃった。なんだ…?これは…。


鬼人幻燈抄がバッドエンドから始まった物語だってこと忘れてました。そりゃここ7冊の集大成はバッドエンドですよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ハァ~~~~~~


オイオイオイ……


エ~~~~~~~~~?









エ~~~~~~~~~?



いやっ、さ、最悪~~~!!!こんなんアリ!?!?!?ナシだろ!!!!!!!


甚夜の娘の独り立ちは寂しいけど娘の幸せのために我慢するって父親の思いに対するアンサーが「父様の母親になる」宣言だったんだ…あんま気付いてなかった…。

つまり私は野茉莉のいう母親っていうのは、甚夜が辛い時に母性的に支えるっていう意味だと思ってたんだけど、それどころの話ではなかった。文字通りの母親なんだ。甚夜が娘が周りから浮かない普通の娘であれるようにいろいろ頑張ってきたけど、それと同じ愛で、野茉莉も甚夜のために自分の立場や役割を変えてまで甚夜と一緒にいようといてくれる…。

これアタシの前回の感想なんですけど、マジで……この展開がフリなことあります!?!?!?!この関係性がこの後揺らぐこと想像できるか!?!?!?!いや、できませんでした…………(超落反語(めちゃくちゃ落ち込む反語のこと))。鬼人幻燈抄のことマジで舐めてました。ここまでするんだ。
いや前の巻の幸せな内容がフリになってるのを経験するのは初めてじゃないけどさ、けどこの関係は永遠だと思ってた…………。


野茉莉は…甚夜にとって心を許せて大事すぎる存在だと思う。だって野茉莉がいたら一生野茉莉のところに帰るくないか!?それって物語的に動きを作るのが難しい気がして……。RPGで主人公を旅立たせる常套手段って知ってますか?主人公の故郷を燃やすことなんですよ。けど野茉莉が甚夜に対して母親のような、さらにはおばあちゃんのように支えてあげている様子、見てえ〜〜〜!!!!!!

いやちょっと予想はしてたけど、けどそれも殺されちゃうとかのよくあるショッキングな別離だと思ってた。いやこれも別に嫌なんだけど、甚夜との記憶だけ消すっていうのはさあ……ちょっと^^; 一番きついかも!!!
嫌な想像が当たってしまったな、し~っかり甚夜の帰る場所がなくなって旅立ってしまい、涙…。
いや、悲しすぎるでしょ…。だって野茉莉の記憶と思い出がなくなったら、種族も血もつながってない他人同士になっちゃうじゃんか。そんなのさ、あんまりじゃんか…。


「さようなら甚太。本当に、大好きだった」
「ああ、さよなら 白雪。俺も、お前が好きだった」

正直なところ、前よりも白雪のこと好きじゃなくなったカモ……。いやあれは厳密にいえば白雪じゃなくて東菊で鈴音の思惑がすごい影響してるっていうのは分かる。加えてあれのおかげで甚夜と白雪の関係にようやく整理がついたっていうのも(だいたい)分かる。けどさ、結局のところ野茉莉は東菊の犠牲になったんだ。あの時言えなかったことを言えたとして、野茉莉は犠牲になったんだ…。


「今度は、私が守るの。父様を」
そのはずが頭には雑音が響く。
「だから、だか、ら」
ざ、ざざ。
「お願いだから、消えていかないでよぉ……!」

本当に、辛いです!この「ざ、ざざ」はテレビの砂嵐みたいな演出想像しとけば、いいスか?


ここは私にとって大切な場所だったはずだ。祭りを楽しみ、父様に胸の内を伝えた……そういった特別な出来事はなく、懐かしくもない景色ではなんの感慨もなかった。

いや辛すぎる。何が辛いって甚夜との思い出の場所にいったりするけど全部ピンとこない悲しさよな…。
甚夜との思い出を忘れていくのは辛いけど、それに気づけてないかもしれないという不安だったりなんだったり……いままでの出来事全部大事にしてきた野茉莉にこの仕打ち〜〜〜!!!


「野茉莉、戻ったぞ」
娘の特に変わったところのない様子に、甚夜は安堵の息を漏らした。

「あの、どなた、ですか?」

けどやっぱなんだかんだ、一番最初の絶望がすごかったかも。失うものはあれど野茉莉は守れたぜ!て思ってたところにクソクソデカいものを失っていた絶望……そんでこのまま記憶がなくなってエンドなのが鬼人幻燈抄クオリティ……。




秋津染五郎の話するか……。

『秋津、染吾郎』
「お、僕のこと知ってんの? いやぁ、有名になったもんやね」

主人公の相棒が主人公の宿敵に評価されてる展開、アツくて好き!
あと人知を超えた存在が個人を認識してるっていうのもあわせて好きかも。アベンジャーズインフィニティーウォーでサノスがアイアンマンのこと認知してた時みたいな……。


あの不器用な親娘の触れ合いを一番近くで見てきた。血の繋がらない、種族さえも違う二人は本当の家族になり、今でも家族であろうと努力している。それを崩させてなるものか。ここで体を張れないのなら、自分には友を名乗る資格はない

染吾郎のこういうとこ、ホントハオ……♡ココロが熱い糸目キャラが最高なんだよな〜〜〜。めちゃくちゃ甚夜のことを見てくれてて最高……まあ死んだんですが……。

けど「あ、死ぬ」とは思ったね……染吾郎とマガツメが対峙した時。そっから死ぬ覚悟しながら読み進めてたからそんなショックは少なかったけど、やっぱり寂しいぜ。けど終わり方は爽やかで良かった。誰かさんと違ってな!!!




試しに〈空言〉を発動する。手近にいた染吾郎の顔立ちをしっかりと記憶し、自分自身に幻影を重ねる。

読み返してて気づいたけど、この伏線まだ回収されてないな。この時は他人に化けるのは失敗したけど、今後空言でまんま他人に変身する展開がある気がするぜ。いや直次の血刀の能力一回も使ってないしそんなことないか。


……感想こんなとこか?
正直なところ読み返すために感情が爆発することになるだろうから語り切れることはないんだろうけど……もう次の大正編読んで癒されたいからもう終わりにするネ!






次作

次回は大正編 紫陽花の日々!
明治編から40年後らしい。40年!?!?いままでの甚夜の道筋がちょうどそんぐらいだから、描かれてないところでいままでの半分ぐらい過ぎてると思うとすごいぜ。
平吉もとい四代目秋津染五郎だけでなく、新キャラもたくさん登場して楽しいらしい。けどわかります、後の大正編二作目三作目で半数はいなくなるんですよね?もう油断しねえからな。




ここまで読んでくれてありがとね。君を想う、絶対に許さない。


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