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海外Techで広がる女性のキャリア

皆さん、どうもこんにちは👋 最近は仕事の場でもはや「上野」が通じずに、「ちぇるし〜」という名前の方が通るようになってしまいました。桜の舞う季節、相変わらず元気に飛び跳ねています。(「はねる」でコイキングを連想してしまったそこのあなた、さてはポケモン世代ですね。何色をプレイしていましたか?ポケモン時代の私は、癒しのラッキーが相棒にはなってくれなくてもめげずに、カビゴンに足止めされても自転車から降りずに街中を駆け巡り、ヒメグマは本当に手からハチミツの香りがするんだろうかと考えていました。ポケモンパンなんてのも集めてたよなぁ...懐かしい 笑)

気付いたら外資Techヘッドハンターになっていた?!

いつもの如く話が逸れてしまいましたが、企業の採用サイドと、友人を含めた求職者の双方向からグローバルチックな採用相談を受ける事が次第に増えてきて、コロナ禍の中でも友人のキャリアチェンジを支援する事ができました。紹介した企業側の方も喜んでくれて、前に紹介をした友人がその社内でも昇進をしているという話を聞いては嬉しく思っています。過去に支援した友人は、CICを除いては直接企業の中の人と繋げて、必要であれば給与交渉のアドバイスと仲介をし、中には年収が2倍以上になった人もいました。

過去に支援したキャリアチェンジ事例

- Slack (日本でもお馴染み、シリコンバレー発のコミュニケーションツール)
- Circle CI (シリコンバレー発の開発者向けサービス)
- Allbirds (世界一履き心地の良いと言われる靴のブランド)
- CIC (Cambridge Innovation Center) (MIT出身者で創業されたスタートアップ向けのインキュベーション施設とグローバルコミュニティ)

個人のシェアリングエコノミーと言えど

すべて友達か、友達の友達の紹介があり相談を受け、採用先も友達の繋がりを通したプライベートな繋がりから派生してきました。ここにあるのは人の人の間にある信頼を担保した関係性です。私のキャリアは海外Tech、スタートアップで多くが築かれてきたものなので、繋がる企業もニッチで尖ったもの、働いている中の人を知ってるからこそ企業イメージもよく、友達にも紹介したくなる企業であるというのが大前提にあります。比較的新しいチームで伸びているものばかり。(私が働いてきた会社は偶然かもしれませんが、すべてグローバル規模でよく伸びていて、投資家のような目線でキャリア形成する事もすべてではないですが必要です。)

ニッチでユニークが合言葉

私がキャリア形成において大事にしてきたのは人と被らない事。そのポジションの希少価値でした。ユニーク過ぎて、そもそも日本でコンセプトさえも存在せずに周りから分かってもらえないなんて事もしょっちゅうありましたが、そのお陰で人が知らない事を知っていられる = その領域でのパイオニア という方程式が成り立ち、どんな目上の方に対してもその業界における知識量の違いがプロフェッショナルに繋がるという事を実感する事が多々ありました。

下の画像は私がよくイベント登壇の際に使っているプロフィールです。経歴をまとめているつもりなのですが、コンテンツの重量はたっぷり。一つ一つの企業も尖り過ぎて一発でなかなか理解してもらえる事は少なく切ないですが、皆さんの中にもしこれらの企業ロゴを見て「おぉぉぉぉ!!!」とピンと来た方は、ニッチな領域にアンテナが張られていて、多分私と近いスタートアップ界隈にいる方だと思います。共通の友達たくさんいそう。笑 

もし私の経歴をもっと知りたいという物好きな方がいれば、Wantedly か LinkedIn の私のプロフィールを眺めてみてください。もしくは、こちらのPodcastには、英語、コミュニケーションと教育を専攻した一人の人がどのようにスタートアップ業界への転身したのかの経緯を日本語と英語で話しています。

年収に関する情報格差

親しい人とは趣味嗜好が似てくるためか、はたまた類は友を呼ぶというわけか、私の周りにはバイリンガルが多く、チャレンジしたいという意気込みを持った人が多いです。ただ、男性の間で流通している給与の相場感と女性の中でのものは乖離があるように感じる事が多くありました。私自身が死ぬほど自分のキャリアに悩み考え、様々な選択肢を見ようと転職サイトの案件を見続け、リクルーターからの条件もインプットしてきました。日本と海外での相場感も見てきました。加えて、企業でも採用する側になる事もあり、その経験を活かして大体の相場感とその人の持つ経験にギャップがあれば、それを是正できるようなアドバイスを特に女性に対して行なっていきたいと思っています。なぜなら、それに値するスキルがあっても、妥当と考える給与や報酬の相場感を低く見積もってしまう人が特に女性には多いと感じているからです。これは日本だけではなく万国共通なのだそう。

この類の話だとConfidence Codeという本がオススメで、男女間でなぜ自信に差があるのか、そもそも自信とは何なのかと言う調査をアメリカのジャーナリストの二人の女性が綴っています。世界中で活躍する女性にもインタビューしたり、心理学、脳科学、遺伝子検査などからもアプローチし、女性と自信の関係についての謎が解き明かされています。

日本語版は こちら (邦題の訳の仕方は他にもあったんじゃないかと思いつつ、これといってパッと代わりが思い付かないというジレンマ)

原書 英語版はこちら

Audible 英語版はこちら (英語ですが、サンプルで本の一部を聴く事ができます。)

「信頼」という目に見えない価値に投資する

最近では、企業のリクルーターの方や本業でヘッドハンティングをしている人から、こういう人は知らない?と声を掛けられる事も増えてきました。(ヘッドハンターのヘッドハンティングを助ける人...私何役なんだろう..? 笑) 今の人材業界に足りないもの、それは信頼をベースにしたもの一生ものの繋がりです。キャリアはその人の人生に大きな影響をもたらすにも関わらず、その会社の事業が人材一本の場合には現場の営業担当はノルマに追われ、なかなか思い通りの提案ができないかもしれません。けれど、誰かの人生を、もっというと誰かの一日に占める三分の一以上もの時間を注ぐものが仕事です。人の有限の資産でもある時間の売買が、ただの案件として処理されているとしたら、それこそ人ではなくAIでも処理できてしまう。でも、私はそこに人でしかできない仕事があると思うのです。それが個人の信頼を担保にした繋がりではないでしょうか。

女性を採用したい会社のジレンマ

特にもっと最近では、女性のリーダーシップの数を増やしたいという事で、そのような採用をしたいと相談を受ける事もあります。私が受けるものはそこにバイリンガルの言語要件と、Techへの理解カルチャーフィット公の場で話せるスポークパーソンとしての振る舞いと自信本社と対等にやり取りができる交渉力というものが加わります。大体はこのようなものに自ら応募するのは9割以上が男性なのだそうです。いつも何かがあると、私はマッチしそうな人を脳内検索して探すのですが、このような要件でヒットする人というのは残念ながら確かに多くありません。

想いを託し、ポテンシャルに投資する

私が日本人としてShopifyを初めて背負った事。年齢は関係ないと言いますが、24歳でその経験ができた事は間違いなく私のキャリアに大きな影響を与えました。(年齢もジェンダーにも関係なく、私の可能性を信じてくれたカナダ人の上司には今でも感謝しています。) もちろん、簡単な事ではありませんでした。期待値も当然大きかったため、様々な角度からのプレッシャーに押し潰されてしまいそうになった事は何度もありました。けれど、私の上司が見ていたのは実力がどうのこうのではなく、未来の成功を信じられるか、失敗から学んでいけるかどうかという事でした。

キャリアはジャングルジムのようなもの

これはShopifyのCEOが記していた言葉ですが、キャリアには滑り台のようなものも、梯子のようなものもあり、あらゆる角度 (領域 / 業界)での経験がジャングルジムのように最終的にはすべて繋がっていくというような考えです。Shopifyの採用で大事にされている事はカルチャーフィットはもちろんの事、伸び代でした。基盤となる経験や能力があり、でもそれは伸び切ったゴムのようなものではなく、これからもっと伸びていくだろうポテンシャル、人としての成長こそが、劇的に日々が変わっていくスタートアップの企業のグロースを担っています。

キャリアの前倒し

女性は身体的な変化を伴うライフイベントが盛り沢山であるからこそ、早期のキャリアで何を経験していくかがより重要になるのではないかと考えています。(プロノバの岡島さんの講演会でこれを聞いて以来、この考えには賛同しかありません。) しかしながら、職人気質な日本文化では何かを習得しようとする際に見られる指標は「その道何年...」に見られるような年数などの時間が多く、その時間の濃さというものにはあまり目が向けられていません。

時間は長さではなく濃さ

まずは3年という区切りでキャリアチェンジを考えるような風潮があったとして、その3年の濃さに注目しようとする人は少ない。つまり、のほほんと会社に所属をしている3年も、1年を3年分の濃さで過ごすように人の3倍の濃さで動いてきた人も、結局は同じ3年の経験を持った人と評価されてしまう事が多いように感じています。もっと、学歴や会社名という点だけではなく、履歴書の行間にあるその人の素質や人柄、ソフト面での対人能力、営業成績だけではない評価軸などを見極められる目を養うとともに、その人が仕事とプライベートを切り替えなくとも、自分らしいままで働けるキャリア支援が必要です。そのためには既にその人の事を知っている知人関係からの推薦というのはもっと増えても良いのではないかと考えています。

外資Techから変えられる日本のジェンダーバランス

これを考えた時に、今の私にできる事というのは稀有でビッグな機会と女性の橋渡しになる事ではないかと思うようになりました。これもヒューマンキャピタルという点でのインパクト投資にもなるのではないか。企業の人材というリソースに投資する際の意思決定に携われるという事。ここをまずは海外Tech企業の採用から始め、女性のマネジメントレベルで関わる人口を増やしていきたい。それが私の描く日本の未来図です。自分を信じられないと思う人には背中を押してあげたいし、自信という見えない御守りを託していきたい

そんな事を私の古巣であるShopifyの採用担当の方と話をしていて、今日は考えていました。ここでまずは私自身が、女性に特化したキャリア相談に乗る時間を作ろうと考えています。もし話してみたいと思う方がいたら、ぜひコメントかDMでお知らせください。ずっとやりたいと思っていた海外Tech企業に特化したキャリア支援のブートキャンプなんかも、今後できたら良いなと考えています。実際に働いてみないと分からない事はあるけれど、日本に留まらずに世界を見通せる人を日本に増やしていきたいというパッションが止まらない...!

それでは最後に、この記事のイイねとアカウントのフォローが励みとなります。もし良かったら、ポチッとしていただけると嬉しいです🙋‍♀️✨

それでは、また次回お会いしましょう!ごきげんよう。

With love,

ちぇるし〜

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