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最近の記事

映画「サイレントフォールアウト」アメリカ上映キャラバン・クラウドファンディング

先日、上映会をした映画「X年後」シリーズ。 最新作の「サイレントフォールアウト」は、アメリカでの核実験の風下地域の住民や専門家らに丹念に聞き取りを重ね、被害の実態を明らかにしたドキュメンタリー映画です。 アメリカでは、実験によって放射性物質が人間の身体にどれくらい蓄積していっているのかを、子どもの乳歯を大量に集め、分析しました。そうして、大気中での核実験をやめるよう、政府に迫りました。その中心となったのは女性たちでした。 監督は、ビキニ環礁での核実験による放射性降下物の

    • 「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」@平和祈念展示資料館 ~東京・千葉アートと取材の親子旅③

      ウエムス(上の息子・大3)との春休み親子研究旅行、2日目は、朝から新宿へ向かいました。note では広告なしで読んでいただけます。 朝の目的地は、新宿の平和祈念展示資料館です。夏に行ったばかりですが、企画展示「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」が面白そうなので、当初1泊2日だった旅程を2泊3日に変更して行くことにしました。 まずは常設展示。平和祈念展示資料館は、第二次世界大戦下の ①兵士、②戦後強制抑留者、③海外からの引揚者 の労苦について扱って

      • 色彩の妙とリトアニアの廃原発 ~「マティス 自由なフォルム」展と「私たちのエコロジー」展を楽しむ ~東京・千葉アートと取材の親子旅②

        ウエムス(上の息子・大3)との春休み親子研究旅行、1日目の続きです。 その①はこちら↓ 大田区の城南島は羽田空港に近く、飛行機がつかめそうな低さで飛んでいました。 バスでモノレールの駅へ。モノレールの車内は、羽田空港から乗ってきたと思われる外国からのお客さんたちがほとんどで、旅気分が味わえました。 私たちも「うわ~~、正味、川の上や~~~ん」と小声で興奮。 そうしていると港区に。この日、移動してみて、ああそうか、海に近いから港区なんだ!とあらためて実感しました。港区

        • 大量廃棄されるモノと情報 三島喜美代個展@アートファクトリー城南島 ~東京・千葉アートと取材の親子旅①

          すでに一ヶ月以上経ってしまいましたが、この春休みも、上の息子(ウエムス)と親子旅をしてきました。私の「記憶と継承」「負の遺産」関連の展示+ウエムスの作曲の参考になるアートを見て回るシリーズです。回を重ねるにつれ、両者が融合されてきている気がします。 今回は、前にも行った六本木ヒルズの森美術館で、環境に関する美術展を開催するという広告を見て、面白そう、また行こや~というのが発端。 それだけに行くのはもったいないので、何かないかな~とあれこれ物色。ちょうど近くの国立新美術館で

        映画「サイレントフォールアウト」アメリカ上映キャラバン・クラウドファンディング

        • 「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」@平和祈念展示資料館 ~東京・千葉アートと取材の親子旅③

        • 色彩の妙とリトアニアの廃原発 ~「マティス 自由なフォルム」展と「私たちのエコロジー」展を楽しむ ~東京・千葉アートと取材の親子旅②

        • 大量廃棄されるモノと情報 三島喜美代個展@アートファクトリー城南島 ~東京・千葉アートと取材の親子旅①

          2024年3月のまとめと読書記録

          すでに4月も中旬ですが、3月のまとめ。なかなかアレコレ充実したひと月でした。 3月に入ってすぐ、自主映画会を開催。 翌週は、同僚の先生と教育実践系の論考や報告を2本、紀要に提出。教育実践系は久しぶりでしたが、弾みがつきました。今回出したのは、同じ号に掲載されます。5月頃には刊行されるようです。この勢いが削がれないうちに、夏にまた出したいと思います。 その翌週には、恒例になりつつある、上息子(ウエムス)との研究旅行へ。今回は、2泊3日で東京・千葉ミュージアム巡りの旅。まだ全

          2024年3月のまとめと読書記録

          書評『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊

          月イチ書評連載、関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊、4月分が公開されました。 今月は、A・J・ジェイコブズ『驚異の百科事典男』です。 ずっと前に教えていただいた同じ著者の『聖書男』を数年越しで読み始めたらえらく面白くて、その前作のこちら『百科事典男』の方が書評に合うんじゃないかという予感がして、続けて読みました。 どちらもぶっとい本なのですが(それこそ聖書や事典みたいに!)、めちゃくちゃ愉快です。2ページ1回は「フ!」(ちいかわ風)と笑いながら読みました。 さすがに

          書評『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊

          平和祈念展示資料館と出張展示@滋賀県立美術館で学ぶ

          なんということでしょう、すっかり記録を怠っていました。 昨夏(2023年)、初年次教育学会での発表@山梨学院大学のあと、バスで新宿へ移動し、平和祈念展示資料館と半蔵門ミュージアムを見てきました。 平和祈念展示資料館は、第二次世界大戦下の ①兵士、②戦後強制抑留者、③海外からの引揚者 の労苦について扱っています。※戦争で負傷したり病気になったりした兵士についての展示がある「しょうけい館」も似たコンセプトで、やはりとても良かったです。 国が委託している施設ですが、単独の建物

          平和祈念展示資料館と出張展示@滋賀県立美術館で学ぶ

          プラハのユダヤ人地区③きらびやかなスペインシナゴーグでホロコースト関連展示を見る ~チェコ旅行2023夏(20)

          あああ、年度末になったというのに、まだ夏のチェコ旅行記が終わっていません💧 ユダヤ人地区その3は、スペインシナゴーグ。1880年代に建てられた、非常に豪華な内装の建物です。公式サイト しかもここは、19世紀末くらいからのチェコにおけるユダヤ人に関する展示が充実しています。 チェコで活躍した企業家や、ホロコーストに関する資料がたくさんあります。 パネルでの説明もあります。ヘッドフォンで音声も聴くことができます。 今回の旅のテーマの一つ、テレジーンに送られてホロコースト

          プラハのユダヤ人地区③きらびやかなスペインシナゴーグでホロコースト関連展示を見る ~チェコ旅行2023夏(20)

          プラハのユダヤ人地区②シナゴーグでユダヤの文化に触れる&画家Robert Guttmanを知る ~チェコ旅行2023夏(19)

          ユダヤ人地区見学その2です。noteでは広告なしで読んでいただけます。 その1はこちら↓ 続いては、クラウスシナゴーグへ。天井がきれい。 こちらには、ユダヤ教の神具…とは言わないのかな?宗教的な道具や、ユダヤ人の生涯を表した絵、ユダヤ人が使っていた生活道具、部屋の様子の再現などがたくさん展示されています。ごく一部をご紹介。 どんどん進みます。お次は、旧新シナゴーグ。不思議な名前ですよね。古いんか新しいんかどっちやねん、って名前ですが、古いです。13世紀に建てられました

          プラハのユダヤ人地区②シナゴーグでユダヤの文化に触れる&画家Robert Guttmanを知る ~チェコ旅行2023夏(19)

          プラハのユダヤ人地区①ピンカスシナゴーグでホロコーストと洪水の痕を悼む ~チェコ旅行2023夏(18)

          久しぶりのチェコ旅行記です。 せっせと撮った写真が多すぎて、しかもiPhoneの独自のファイル形式は、開くのに時間がかかるわ、そのままアップロードできないわで、めんどくさいことこの上ない。で、ついつい後回しになっています。もっとデジカメ主体で撮っておくべきだったか。(;´Д`)  なんとか年度内には最後まで行きつきたいものです。 さて、プラハ7日目は、朝からユダヤ人地区を回りました。ぐぐっと寒くなり、しかもけっこうな雨… 以前にこの地区を歩いたときも雨だったような記憶が

          プラハのユダヤ人地区①ピンカスシナゴーグでホロコーストと洪水の痕を悼む ~チェコ旅行2023夏(18)

          旧ユーゴの巨大モニュメント・スポメニックを目当てに映画「すべて、至るところにある」(2023年)を観た

          先週末、旧ユーゴスラヴィアの巨大なモニュメント「スポメニック」を巡るロードムービー「すべて、至るところにある」を観てきました。旧ユーゴスラヴィアを舞台にした3部作の完結編なのだそうで、前2作を観ずにわかるかなあと思いつつ。 場所は、京都は出町柳の出町座。以前に行ったときは地下のシアターで、足のつかない椅子に体が痛くなったのですが、今回は2階。ちゃんと足がつけばいいな。 …やっぱり足ブランブランな椅子でした。(^_^;) あれはなぜなんでしょう。どこかの廃映画館から譲り受け

          旧ユーゴの巨大モニュメント・スポメニックを目当てに映画「すべて、至るところにある」(2023年)を観た

          映画「放射線を浴びたX年後」シリーズ上映会を開催しました

          3月2-3日、自主映画上映会を開催しました。伊東英朗監督の「放射線を浴びたX年後」シリーズ3本です。 ビキニ環礁の核実験による被害を追った1、2本目、アメリカでの核実験の被害を取り上げた3本目「サイレント・フォールアウト」を2日に分けて鑑賞しました。 ビキニ環礁の核実験については、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝して、お一人が亡くなられたこと、それをきっかけに原水爆禁止運動が盛んになったという、歴史の教科書に載っているくらいの事実は知っていました。 が、事件後、第五

          映画「放射線を浴びたX年後」シリーズ上映会を開催しました

          2024年2月のまとめと読書記録

          早や3月も半ばですが、ようやく2月のまとめです。 2月初旬、まずは作曲専攻で学んでいる上息子の新作発表会からスタート。夏休み頃からレクイエムの歴史を本と音源から勉強して自作の曲を作りました。合唱付きで、この日一番大きな編成。なかなか良い出来だったのではと思うのは親バカゆえか? でもコロナの制限がなくなったからか、大学として動画公開をしてくれなくなったのは残念。 その頃から、息子たちが風邪を引きはじめ、採点の祭典でヒーヒーな私や夫氏にもうつっていきました。 これまでなら、

          2024年2月のまとめと読書記録

          カレル・チャペックの戯曲『ロボット』のお芝居を観てきました&バレエ・リュスの衣裳展

          もうだいぶ経ってしまいましたが、2月下旬に、兵庫県立芸術文化センターで、お芝居「ロボットーRUR-」を観てきました。 チェコスロヴァキアの作家カレル・チャペックが1920年に発表した戯曲で、「ロボット」という言葉はこの作品で生まれました。 チェコ文化を代表する人といえば5本の指に入るであろうチャペックの代表作で、文字(岩波文庫、千野栄一訳)で読んでもいましたが、これまでお芝居で観る機会はありませんでした。ピッコロ劇団さん、関西で上演してくださってありがとう!!( ;∀;)

          カレル・チャペックの戯曲『ロボット』のお芝居を観てきました&バレエ・リュスの衣裳展

          書評『女性が科学の扉を開くとき』@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊

          今月のブックレビュー@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊は、アメリカの生物学者リタ・コルウェル博士の著書『女性が科学の扉を開くとき ー偏見と差別に対峙した六十年 NSF(米国国立科学財団)長官を務めた科学者が語るー』です。 女子が自然科学の分野に進むことすら拒まれることが多かった時代から最前線で道を拓いてこられた方です。 「人類の100%の最良の結果は50%のそれより優れている」という信念で女性科学者やマイノリティのキャリア形成のためにも奔走されてきました。 先入観や

          書評『女性が科学の扉を開くとき』@関西ウーマン信子先生のおすすめの一冊

          「暮らしの中の戦争-日々の生業(なりわい)と食事-」と「破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」@滋賀県平和祈念館

          2月下旬、滋賀県平和祈念館に行ってきました。 祈念館としての企画展ももちろんですが、今回は、巡回展示も見たくて、終了間際に滑り込み! まずは、企画展示「暮らしの中の戦争-日々の生業(なりわい)と食事-」。 企画名どおり、戦争中の暮らしの様子がわかるものがいろいろと展示されています。少しだけご紹介。 滋賀県平和祈念館の特徴の方言そのままの証言パネルは、今回ももちろんたくさん掲示されていました。 お話されたそのままの言葉は、実に生き生きとしていて、当時の様子がよくわかっ

          「暮らしの中の戦争-日々の生業(なりわい)と食事-」と「破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」@滋賀県平和祈念館