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ワクチンを待つより、免疫を高めよう①海藻のススメ

自粛生活も長引き、だんだん疲れが出てきた方や
自炊ネタが尽きてきた方、お菓子の量が増えて太ってきた。
など、色々な声が聞こえてくるようになりました。

同時に、全く対応の分からなかった2月3月と比べると
薬の認可や、ワクチン開発のニュースも聞こえるようになり
少し光が見え始めたと同時に、長期戦の覚悟も必要になってきましたね。

ストレスとダイエットと、免疫力。
おそらく、今までこれらの問題は別々に解決を求めていた方が多いと思うのですが、これからは全てが統合されていく時代。
そして、原点に戻っていく時代。
そんなことをこの1、2か月、ぼんやり考えていました。

簡単手抜きリメイク料理の流れで、ひじきの煮物&リメイクをご紹介しようと思ったところから、いろいろ思うことがあり、徒然なるままにお話ししたいと思います。

(ひじきの煮物&リメイク料理の記事はこちら)

目に見えないウイルスと、目に見えない自分の免疫力。

「ウイルスとの戦い」と表現されることもありますが、どちらかというと、戦うより、ウイルスが入って来ても大きく受け止められる自分作りをして、共存して行くことが大事なのではないかと思っています。

予防は人や、人が触れたものとの接触を避け、「手洗いうがい」というとても原始的なもの。どんなに元気な方でも若い人でも感染はするのですね。
それが重症化するかしないかは自分の免疫次第。

少し別の例えになりますが、海外旅行に行って、東南アジアで生のカットフルーツを食べてお腹を壊す人もいれば、全く大丈夫な人もいます。ヨーロッパの水を飲んで、お腹の調子が悪くなる人もいれば、全然大丈夫な人もいます。
生牡蠣を数人で一緒に食べて、あたる人もいれば、あたらない人もいます。たびたび当たる人もいれば、中には身体が疲れているときに食べるとあたる、という人もいます。

コロナも90歳以上でも復活した方もいらっしゃるのですから、年齢だけの問題ではなく、自分の心と体の健康度が試されているのだと思います。

3月末に、「ロックダウンか?」という噂が出たときに、一番最初に売り切れたのがカップラーメン&焼きそば、インスタントラーメン、レトルトカレーとパスタソースでした。
この状況の衝撃が、noteを始めたきっかけでもあります。

コロナに限らず、今まで元気だった、まだ若い人が突然「なぜ?」という病になる。それは、ここ数年ずっと続き、増え続けていたこと。今まで一部では言われていても、見過ごされていたり、見ないふりをしていたことが、コロナで顕著化しているように思います。

後付けではもうどうにもならない、ごまかしのきかない時代になって来ている、と思います。

免疫力は幼少期の基礎+生活習慣


人間の免疫力は、腸内にどれだけ多くの細菌を持っていて、外部から入ってくる病原菌に対応できるか、にかかっていて、そのほとんどの基礎は、幼少期に形成されます。
まず、お母さんの母乳、特に初乳には多くの免疫が含まれています。その後、赤ちゃんは「舐め回し」によって、体内に様々なウイルスや菌を取り込み、ウイルスや病原菌への抵抗力をつけます。1歳まででほとんど決まり、5歳までは増やせる、と言われています。

「下痢をしやすい」「喉が弱い」など、体質と思っているものの多くは、それに対応する免疫力(細菌)を幼い頃に持ち合わせなかったために起こるのですね。

私は生後5か月から5歳まで下田という伊豆半島の先端の地、海の近くののどかな町で育ちました。道端に咲いている花の蜜を吸ったり、海でとった貝を海水で洗ってそのまま食べたり、畑になっているトマトや果実をそのままちょっと拭いて丸かじり。なんてことが日常茶飯事でした。

間違いなく、海や土に含まれる自然の細菌を幼少期にたくさん取り込んでいたことでしょう。おかげで、海外旅行に行って、東南アジアで生のフルーツや氷入りのジュースを飲んでもお腹を壊したことがありません。

2歳上の姉は、下田に引っ越す前はとても病弱で、食べ物の好き嫌いも多く、髪の毛も薄い子でした。それが、下田に住んだ4年半で、すっかりたくましく、髪の毛も濃すぎるくらいにふさふさに変わりました。3歳からでも十分間に合いますね。

夫は結婚当初は腸が弱く、何かとお腹を壊しやすく、トイレも近い人でした。それがいまは、生肉や脂身に弱いくらいで、ほとんど気にならなくなっています。大人になってからでも十分変化は可能なのですね。

私の20代はかなりの時期体調が悪く、入院までしているのですが、きっかけは仕事のストレスと、運動と栄養のバランスの悪さだと思っています。高校時代から20代の頃の朝食はパンにマーガリンとジャム。時にはマーガリンにお砂糖を乗せて甘いトーストを食べていたこともあります。
ホールケーキを切らずに丸ごとフォークで食べるのが夢だった私は、1人暮らしを初めて以降、誕生日やクリスマスなどの記念日にはホールケーキを買って、2日で1ホール食べることも多々ありました。

マーガリンはヨーロッパなどでは販売禁止の「不飽和脂肪酸」体内で分解できない油ですし、白砂糖は体を冷やすもの。今考えると恐ろしいですね。

その頃、自炊で作るメニューも東京に出て来て初めて食べたミネストローネやカボチャのポタージュ、ロールキャベツなど、母の手料理にはあまりなかった洋食ばかり。当時は今のような無料検索サイトがなかったので、研究改善しながら何度も同じものを作っていました。
この時期の平熱は35度台。体温が1度下がると免疫が30%下がると言われていますから、体調も悪いわけですよね。

それが、30歳を過ぎ、調味料や食材にも気をつけるようになってから、風邪も引かなく、体温も36度台に。

子供の頃の基礎免疫力とともに、大人になってからの生活習慣もとても大事だということを、身をもって体感しています。

ストレスとダイエットと免疫力

ストレス発散にすることは?カラオケで歌う、運動する、映画をみる、友達とのおしゃべり、ライブに行く、飲む、食べる。
今はできないことが多いですね。

また、ストレスがある時に限って、お酒や甘いものやしょっぱいもの、油ものが食べたくなります。
なぜ、これらのものを欲するかと言うと、お酒は脳を麻痺させ、「快」の感覚を得たように思える為。砂糖や油は血糖値が上がるのが早く、野菜などと比べて脳の満腹中枢に伝達が届くのが早いため。
いずれも満足という快の感覚を手取り早く得られるから、なのですが、これらは全て免疫を落とす食べ物。

必然的に糖と脂質の量が増え、ビタミン、ミネラルの摂取量は減るので、余分な脂肪が体に蓄積されて行きます。

というわけで、ストレスと、肥満と、免疫力低下は負のスパイラルでぐるぐるとめぐります。

心のストレスを溜め込まず健康を保つことが私の本業なのですが、話は長くなるので、それは次の機会に。

(前回の「生きるのが辛くなったら立ち止まってみよう」に今の状況での不安や辛さに関しては少し書いていますので、ご参考にしてください。)

スパイラルを変えるために、心を整えるアプローチから入るのは、実はとてもハードルが高く、どちらかと言うと、感情抜きでできる「行動」から変えて行くほうが容易です。

それも、普段運動をしない人が「運動を続ける」など、馴染みのないものや負荷がかかることをするのは続かないばかりか、罪悪感や「またダメだった」など自己否定に陥りかねません。
誰もが一番簡単にできるのが、「食べ物」。しかも、習慣ではなくスポット的に食べられるものです。

一番簡単に、即効性がある「スポット食べ物」

毎日の食習慣を変える、となると、これまたハードルが上がりますが、スポット的に食べることが一番簡単で、楽しめますね。

このため、「納豆がいい」となれば、納豆が売り切れ、ヨーグルトがいい、とテレビで放映されれば、皆こぞって冷蔵庫でマイヨーグルトを作り始めます。

発酵食品を始め、体に良い食べ物はたくさんありますが、あまり言われていないオススメ「海藻」をご紹介したいと思います。

海藻は海の緑黄色野菜

海藻は海の中で太陽の光を浴び、光合成で成長します。お野菜の肥料同様、海の栄養分が高いと大きく成長します。

が、、どうでしょう?お野菜は人間が化学肥料を土に混ぜるのが当たり前ですが、海藻の養殖とか肥料って、聞いたことがありませんね。しかも農薬もなし。
栄養豊富な海で育った海藻は、まさに自然の恵みなのです。

海外からのお客様を案内して気づいたのですが、日本はとにかく海藻が多い!
黒い独特の外見は、海外ではあまり馴染みがないようで、食事の際「これは何?」と聞かれるのは、大抵海藻料理。

定食屋に行くと、大抵小鉢で出てくるひじきの煮物。
お寿司屋さんの定番、のり巻きの乾燥海苔
酢の物やお味噌汁の定番、わかめ
和菓子屋さんでお汁粉の添え物に出てきた昆布
ホテルの朝食は大変。海苔の佃煮、もずく、昆布巻き etc...

英語では全部「Seaweed!」

「えっ?これも?これも?同じSeaweed?」っと驚かれます。

昆布だけはKelpなのですが、そのほかは対応する英語がなく、Hijiki、Wakame、になってしまうのですね。

海藻には、ビタミン類、ミネラル、カルシウム、鉄、たんぱく質、食物繊維…など豊富に含まれており、しかも低カロリー!と嬉しいことばかりです。

日本人の重症化や死亡率が低いのは、実は海藻効果なのではないか、と、密かに思っています。韓国も、韓国海苔やワカメスープなど、たくさん召し上がりますよね。

もちろんそれだけではないと思いますが、1つの要因としては、確実にあると思います。

海藻に含まれる主な栄養素

まず、筆頭に挙げられるのが食物繊維
ごぼうや芋など野菜に含まれる食物繊維は「不溶性食物繊維」。芋を食べるとお通じが良くなる人と、お腹が張ってしまう人がいるのはこのためです。食物繊維は水溶性と不溶性、両方取ることが大事です。

この両方を含むのが海藻!!水溶性食物繊維は胃の中で水分を吸収・膨張するため満腹感があり、腹持ちが良くなります。これで、食べ過ぎや余分な間食は解消しますね。そして小腸の中で不必要な成分を取り込み大腸へ運び、大腸の中で水分量を調節しながらお通じを良くしてくれます。

腸が綺麗になると栄養素の吸収率が上がるので、体内の血液が綺麗になり免疫も上がります。

高血圧予防にもなるカリウムや、皮膚や粘膜の細胞を健康にするビタミンA、B2、肌の白さを保ち、シミやそばかすを防ぐビタミンC。
海藻の表面のぬるぬるした部分には、フコイダンと言われる脂質の吸収を抑えて体外に排出する効果があり、褐藻類に含まれる茶色の色素には、脂肪の蓄積を抑えてエネルギーとして燃焼されるのを促すフコキサンチンが含まれています。

ビタミンやミネラルは、どれか1つだけ摂取していれば良い、という訳でなく、少しづつ、色々な種類を取ることが大事です。

良くたらい(桶)に例えられますが、たくさんの木の板(ビタミン、ミネラル)が揃っていると水が漏れない(良い働きをする)けれど、どこかが欠けていると水が漏れてしまう(うまく働かない)。

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しかも、体内で作ることが出来なく、貯蔵しておくこともできない。
だから、こまめに取り入れることが必要になります。

緑黄色野菜を食べるように、と言われますが、それ以上に私がおすすめするのが「海藻」
植物はこの地球上で命の源。そして、陸上より海の中の方が原始的でまさに自然の恵み。

乾燥ワカメをお味噌汁にちょっと加えたり、お蕎麦屋や親子丼、和風サラダの飾りに海苔を添えたり、ほとんど手間なしで簡単に栄養を豊かにすることができます。

外食では意外と使われている海藻類。
あなたのおうちごはんで、活用していますか?

もし、あまり食べていないようでしたら、ぜひ取り入れてみてくださいね。

次のnoteでは、ひじき料理のレシピとアレンジをお伝えします。

(ひじきの煮物とリメイク料理はこちら)

長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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