<九段下から東京駅までまちあるき>④常盤橋から八重洲付近を歩く
九段下から始まり、国立公文書館を見て、竹橋、神保町、大手町付近を日本橋川に近い所を通って歩いています。とても見どころが多く、しかも変化に富んだエリアだと実感しながら歩きました。
(前回の投稿はこちら)
今回は、JR線を越えて日本橋の手前、常盤橋を眺めて、東京駅八重洲口方面を目指します。
■探索範囲の地図を見てみましょう
まずは、いつもの「今昔マップ」で常盤橋周辺を見てみたいと思います。常盤橋は皇居の外濠代わりの日本橋川に架かっていて、昔は江戸城の入口に当たる場所に作られた橋です。大手町・東京駅のほうは、いわゆる城内でした。昔の地図を見ると、何となく城内と城下の町割りの違いが良くわかる気がします。
■JR線の近くから探索開始
ちなみに中央線の東京駅の高架橋ができた理由は、北陸新幹線開業に当たり、新幹線ホームがもう一つ必要になったためなのです。ホーム設置場所が足りないので、中央線のホームを上階に新設し、在来線のホームを丸ノ内側にずらして新幹線ホームのスペースを確保するという難工事を実施しました。
とはいえ、日本橋川の上空には首都高が通っているので、中央線の線路は首都高の下をくぐってから一気に上階めがけて駆け上がっていきます。
ちなみに、上野東京ラインを建設する際は、かつて在来線の線路があった場所に東北新幹線が走るようになったため、神田駅周辺で線路を敷設するスペースが無くなってしまっていたため、神田駅周辺の新幹線の線路上空に上野東京ラインが走る線形になっています。それもまた、日本橋川の上の首都高が通っているので、神田駅から一気に首都高の下をめがけて上野東京ラインの電車が駆け降りてくるという線形になっています。
常盤橋架道橋は、中央線の重層化工事でできた新しい高架橋、開業当時のレンガ橋台の橋、歩道直上の上野東京ラインになった橋、そして車道上にできた新幹線の高架橋が並ぶ状況です。東京駅を目指す線路がどんどん増設されてきた状況を垣間見ることができます。
これは、もともとあった銭瓶町ポンプ所というポンプ所(解体されたビルの中に併設されていた)につながる下水管があった跡なのです。そこの路面になかなか面白い標示があり、まだ健在でした。既にビルは建て替えられているので、ここにポンプ所はもうないと思いますが。
■東京駅八重洲口へ
もう少し南に歩くと、東京駅八重洲口に着きます。
東京駅八重洲口も、駅ビルが変わってそれで終わりかと思ったら・・。まだ駅の向かいに再開発ビルが建ち、地下にバスターミナルを整備する事業が、これからも続くようです。さらに進化する町になりそうです。
■終わりに
今回の街歩きの締めくくりに、常盤橋周辺や八重洲エリアを歩きました。首都高の地下化や、大規模なバスターミナルの建設など、まだまだ変わりゆく町になりそうです。古いもの、新しいものが混在する今の姿は、またしばらくすると一昔前の風景になりそうです。そんな場所を歩いた街歩きでした。
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