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【南大沢土木構造物めぐり】No.97 「やとのいえ」の舞台を歩く
私の住む八王子市・南大沢の隣町である、多摩市の多摩センターにある、「パルテノン多摩」。出演した合唱団のステージなどがあった音楽ホールは、昨年度までしばらく休館していましたが、今年度リニューアルオープンしました。多摩ニュータウンのシンボルと言っても良いような施設で、中には歴史ミュージアムも開設されていて、興味深い展示を楽しませてくれる場所です。その場所でたまたま訪れた、絵本「やとのいえ」の原画展。とても素敵な絵本の世界観に惹かれました。今回はそのことを紹介したいと思います。
■まずは、改装されたパルテノン多摩へ
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多摩ニュータウンのシンボルロードにふさわしいです。
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休日は、サンリオピューロランドを楽しむ女子たちが沢山います。
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パルテノン多摩は、大規模改修工事を終え、2022年3月に部分的にオープンし、7月から全体がオープンしたばかりです。(下記は工事中の多摩市内を歩いたレポート。今となっては懐かしい!?光景です。)
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しばし鑑賞。久しぶりに歌声が戻ってきました。
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改装前に博物館にあったものがホールに置かれています。
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仮オープン時には、仮囲いに設置してあった告知看板が展示されていました。
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子ども連れには楽しい遊び場になるでしょう。
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手に取るようにわかる仕掛けです。
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■さて、「やとのいえ」の原画展へ
前置きが長くなってしまいましたが(笑)、ここからは「やとのいえ」の原画展のことを書きましょう。
「やとのいえ」とは、八尾慶次さんという作家さんが書かれた絵本。多摩ニュータウンの古民家のある谷戸を舞台に、昔から今までを定点観測した絵本です。海外絵本の名作、バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」を多摩ニュータウンの谷戸で描いてみた作品のようにも感じられます。
この作品の刊行を記念した原画展が、パルテノン多摩で行われていました。
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やとのいえ と言う絵本は、多摩ニュータウン付近の谷戸を舞台に、明治時代から現代までの暮らしの変化を追いかけた絵本です。昔ながらの谷戸の暮らしが、今のニュータウンの中の暮らしにどのように変遷していったかということを伝える絵本なのですが、その描写がすごいです。作中に描かれている羅漢像は、京都にある愛宕念仏寺に鎮座しているものがモチーフだとか。その歴史的に不変な羅漢像が谷戸の風景やそこに暮らす人たちをずっと、じっと見守るというのが、この絵本の主題なのです。
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特定できてしまう場所があるのが、この作品の特徴です。
このアングル、実は見覚えがあるというか、知っている場所だ!!と思ったのですが、原画展ではやはりその場所が舞台だと教えてくれていたので、行ってみました。
■やとのいえ の舞台を歩く
舞台となったのは、多摩センター駅から北に向かい、多摩都市モノレールの松が谷駅に向かう途中の坂の部分です。
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モノレールが走る風景と言えば、ここなのですね。。
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これは多摩ニュータウンの谷戸の景観をイメージしているとか。
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土木屋からすると、絵本に描かれた高架橋のプロポーションが気になるところ(笑)。
絵本の舞台になったのは、展覧会の開かれたパルテノン多摩の北側に広がる、モノレールの松が谷駅に向かう一帯のようですが、古民家の描写は別の場所(南大沢周辺も含む)の多摩ニュータウン全体を取材されているようです。とても丁寧に、そして愛情深く描写された絵に、とても素晴らしいと感じて、絵本を購入して帰ったのでした。
■終わりに
やとのいえ と言う絵本を見て、現代の「ちいさいおうち」を連想しましたが、多摩ニュータウンの歴史をとても丁寧に描写されているので、別の作品としてじっくり鑑賞するのがいいと思う絵本です。多摩ニュータウン近傍に住んでいる方や、そうでもない方にもとてもおすすめの絵本ですので、是非一度ご覧ください。
■続編・・・
今回のレポート、続編ができました(笑)。
絵本の作品中に出てくる、16体の羅漢像たち。そのモチーフとなったお寺が、京都にあることを知り、訪問してきました。それを続編として書きましたので、よろしければそちらもご覧ください。
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