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街歩き好き、甲子園に降り立つ

京都出身の鉄道・街歩き好きは、少年時代から、実は野球をはじめとするスポーツ観戦も好きなのでした(笑)。真夏に少しばかり帰省する機会があり、行ってみたかった場所が、実はここ。ちょうど夏の高校野球が開催されていたので、猛暑の中熱中症にならないかなあ・・と心配になりながら、高校野球のチケットをゲットしたのでした。

■甲子園へ向かう

実家の近くの、阪急長岡天神駅から甲子園へ向かいます。

阪急電車に乗ります。
デビューしたての、この車両「プライベース」に課金して乗車。
新名神の高架橋を眺めながらのプチ旅。
梅田駅のこの視点、大好き!!
この空間に来ると、なぜか心が躍ります(笑)。昔の阪急梅田駅の跡です。
阪神電車に乗ります。かなり久しぶりです。
乗る電車、甲子園100年記念のラッピング電車!ラッキーかも。

■甲子園駅に到着

甲子園駅に到着。車内は球場に向かういろんなお客さん。
電車の中も、何だか心躍る人たちが多い気がしました。
甲子園駅は、大屋根のある駅に改造されたようです。
甲子園球場に向かう道。ある意味TDRに向かう舞浜駅前に似ているかも!?
みんなワクワクしながら歩いている気がします。客層は違いますが。。
国道43号の高架下。ここは出場した高校の応援団バスの発着場のようです。
前の試合で勝利した、中京大中京(愛知)の応援団のようです。
いやー、これっすよ。。
ツタの映える甲子園。改装後に再び育ち始めている状況です。
甲子園球場マンホール。
甲子園100年を記念するモニュメント。角度を変えると・・
施工を担当した、大林組さんのお名前が。
甲子園大運動場を記念するモニュメント。
銀傘が、戦前からあったことは、やっぱりすごいですね。
こちらは、野球塔というモニュメント。
これも戦前あったものの再現だそうです。
各年の高校野球優勝校が刻まれています。
こちらは、「ツタの里帰り」プロジェクト協力校の名前。

ツタの里帰りプロジェクトは、甲子園球場の改修工事の際、名物のツタを除去しなければいけなくなったのですが、その苗を一時的に各校に移植して育て、改修工事完了後に球場に戻すプロジェクトだったそうです。

このツタには、そんな物語があったのですね。

■いよいよ、高校野球観戦へ!

さて、いよいよ観戦です。当日は、こんなカードの組み合わせでした。

大会第4日目(8/10)、1回戦第2試合
木更津総合(千葉) VS 神村学園(鹿児島)を観戦します。
おお、夏空に天然芝のグラウンドに、銀傘。
一塁側アルプススタンドのオレンジは、木更津総合高校です。
そして、このスコアボードがあり、みんなでワイワイ観戦する雰囲気。
プロ野球とはちょっと違う、独特の雰囲気があります。

高校野球観戦、地元の野球好きのファミリーが多そうですが、私の隣に座っていた男子高校生3人組みたいなグループは、鹿児島弁でした。どうやら神村学園を応援しに、甲子園まで遠征しに来た様子。帰りの九州新幹線の時間を気にしながら会話しつつ、応援していました。

こちら、神村学園のアルプス席。木更津総合のほうが、恐らく数は多そうですが、
応援のボルテージは負けずにどんどん上がってきていました。

この日は、炎天下でしたが、たまに日差しが雲に隠れ、少し風もあったので、ひょっとしたら観戦する環境は少しましだったかもしれません。観戦のお供は、生ビールと・・

甲子園名物、かち割り。

氷を買ってぼりぼり食べるのが、甲子園スタイル。と思ったら、観戦に慣れている人たちは、開封せずに身体を冷やすために使う人もいて、名物の活用方法にもいろいろとあるようでした。

5回に10分間のクーリングタイム。そこで名物、甲子園カレーを調達。

観戦中の様子はこちら。両校のアルプス席の応援も素晴らしかった。

試合はというと・・、中盤までは木更津総合がリードしていた場面が多かったですが、7回に神村学園が逆転し、結果的には8-5で勝利。この投稿をまとめた時は、既に大会が終了してしまっていますが、結果的には神村学園のベスト4までの快進撃の始まりの試合、という形になりました。いやー、良い試合でした。

試合結果を告げるスコアボード。
両校とも頑張りました。温かい拍手に包まれます。

■甲子園歴史館へ

さて、試合が終わって、甲子園歴史館に行きました。ちょっと涼しい場所に入ってみたい、という感覚で入ったのですが、素晴らしかったです。

レフトスタンドの脇にある、甲子園歴史館。
昨年のタイガース日本一のペナント。
「ペナントレース」という言葉の由来でもあるこの一品。
大阪タイガースの歌 作曲:古関裕而さん。
いわゆる「六甲おろし」のルーツです。
すみません、このエンブレムに心を動かされた関西人(笑)。
こちらは、慶應義塾高校から返還された、真紅の優勝旗。
今年の全出場校のユニホームを集めたコーナー。
こちらは、戦前の「野球塔」に刻まれていた、優勝校の記念プレート。
戦時中の金属供出を免れた貴重なもの。
広島県呉港中。投手は元祖ミスタータイガース、藤村冨美男さんです。
こちらは、台湾・嘉義のKANO上映記念。蔡英文総統のサインボールも。
銀傘の設計図面も。
こちら、甲子園の土の土層構成。
ボールがよく見えるように、黒土と赤土を混ぜたものなのだとか。
これは地盤技術者必見の土層モデルです!!
こちらは、甲子園で開かれた博覧会の様子。
球場だけでなく、旧河道を買い取った地域開発の様相でした。
分譲住宅街のパンフレットですが、何だか武庫川の旧河道に
甲子園があることをわかりやすく教えてくれています。
甲子園は、甲子園ボウルが開催され、アメフトの聖地でもあります。
手書き時代の選手のプレート。懐かしい名前ばかり。

いやー、これは私にとってはお宝ばかりでした。

■甲子園駅周辺を見てみる

甲子園駅の目の前には、阪神高速道路3号神戸線と、国道43号が通っています。こんなに多くの人が押し寄せる場所なので、2つの道路は高架道路として立体交差しています。

2つの道路が立体交差する球場前。
高速道路に、「甲子園球場」との表示。
脇見運転は、いけませんよ(笑)。
国道には、「西宮・甲子園」と書かれたプレートが。
高架下っぽさを思わせない様々な景観上の配慮がされていそうです。
国道事務所が、国道43号の歴史を展示する説明板を設置しています。
地域の大動脈ですが、公害訴訟との闘いでもありました。
西宮市のマンホール。やはり甲子園球場は外せないですよね。
甲子園駅のガード下へ。真ん中の古い橋が、昔の2面4線のホーム。
今は両方の外側に線路を増設し、古い線路を埋めてホームを広げています。
真ん中の線路は、甲子園が開発された当時からのものでしょうか。
甲子園駅のホーム。試合終了後の臨時電車の運転などが有名です。
なんば線直通の快速急行が到着。

今回はここまで。野球の聖地、甲子園は、やっぱりいろんな角度で眺めてもとても興味深い場所でした。

■終わりに

少年時代以来に夏の甲子園を見に行きました。前回見に行ったのは、小学生時代で、当時は桑田・清原のPL学園が活躍していた頃です。その頃は300円払ってアルプススタンドに入り、各校の応援を楽しみながら4試合満喫した記憶があります。今は暑すぎて、4試合ずっと見る気力はありませんが(笑)、1試合が終わる間、暑いことは忘れてしまうくらいの楽しい場所でした。甲子園歴史館や、球場周辺の聖地感満載のいろんなもの。阪神電鉄の大規模沿線開発が、武庫川の旧河道という廃川敷で行われ、住宅や施設が開発された歴史なども、ある意味とても興味深いです。100年後の人まで楽しむことができる沿線開発ができたのは、ある意味とてもすごいことなのだと思いました。

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