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▲群馬・栃木への旅▲⑥鉄道の町、横川の春の夜祭

八王子の我が家を出て、はるばる足尾銅山まで旅して、その後群馬県の横川にようやく夕方に到着しました。ここまでの旅では、とても素敵な場所をたくさん見てきました。
(前回の記事はこちら)

本来ならば、翌日に碓氷峠を歩こうと思い、近くの宿に泊まろうとここまで来た、土曜日の夕刻。横川のような場所ならば、夜はすべてが閉まって静寂が訪れていると思ったら、この夜だけは違いました(笑)。

特にこの日を狙ってきたわけではなく、選んだ日がたまたまこの日だっただけ、なのですが、この鉄道文化むらの夜間開館を見て、臨時列車に乗るというイベントを、急遽実行することにしました。ということで、当日のお祭りの模様をお伝えします(笑)。

横川駅に到着。17時30分くらいに着いたのですが・・、
既にこの後乗車予定の客車列車がスタンバイしています。
先頭に電気機関車、最後尾にディーゼル機関車が連結。
既に鉄道マニアがたくさん(笑)。

普段はあまり人がいないはずの横川駅に、電気機関車とディーゼル機関車がつながれた客車列車が入線していたので、鉄道ファンがたくさんいました。

太鼓の演奏もセットされているよう。
出発式があるのかな?何だかすごそう、という予感
せっかくなので、横川駅の外に行ってみましょう。
駅前にある、アプト式のラックレールを再利用した排水蓋。
駅前に店を構える、「峠の釜めし」で有名なおぎのや。

この駅前の雰囲気、鉄道の町でもあり、中山道がそばを走る町という感じがして、とても好きなのです。
いざ、鉄道文化むらのほうに行ってみたいと思います。

珍しい車両や昔の車両が展示される場所です。
新幹線開業前の主役だった、「特急あさま」号
碓氷峠の主役は、EF63型機関車。
アプト式時代のエース、ED42型機関車。
線路中央のアプト式のラックレールと機関車の歯車がかみ合っています。
歯車式のケーブルカーみたいなものを想像したらいいのではないでしょうか。

鉄道文化むらに展示されている、碓氷峠を代表する車両たち。全ては、群馬県側と長野県側の500mくらいにも及ぶ高低差を克服するために古くから開発されたものばかりです。

いつもは昼間の展示ばかりですが、今日は珍しく夜の姿を見ることができます。

前照灯や室内灯を点灯させた車両も多かったです。
こちらは、昔の花型機関車、EF65型。
子供向けのミニSLも、夜間に見るとなかなか迫力もの。
ちゃんと釜で火が炊かれています。
こちらは、関門トンネルで活躍した、オールステンレス機関車、EF30 型。

ライトアップされた鉄道車両たちは、なかなか素敵なのですが、それでもかなり暗いのと、意外と良い場所には、撮り鉄さん(ガチ写真好きの鉄道マニア)が陣取っていて(笑)、あまり時間も無いので、夜の車両観察はほどほどにして、碓氷峠の鉄道資料室に行ってみました。

横川から軽井沢まで、一定勾配(66.7パーミル)で登っていく線形を表す図面
アプト式の碓氷第三橋梁(めがね橋)の図面。やっぱり素敵。
碓氷峠の鉄道トンネルの施工順序図。
TIMBERING と書かれているので、支保工の図面であるとも言えます。

碓氷峠の明治時代の線路の構造物図なども残されています。

軽井沢と横川を結んだ石油パイプラインの痕跡です。

昔の図面は芸術作品のように美しいのがいいです。石油パイプラインは、新潟方面で取れた原油を関東に運ぶ目的で作られており、鉄道の輸送力不足を補うためのパイプラインだったそうです。

横川駅で発車を待つ臨時列車。
ホーム上では、先ほどの太鼓の演武が。
電気機関車がけん引する先頭部。
臨時列車の行先表示
出発式には、ゆるキャラも登場(笑)。
太鼓の熱演が続きます。
車内の様子。これだけ歓迎されるととても嬉しい気分に。
本日の宿泊地、磯部駅に到着。
磯部駅の駅名標。

横川駅から磯部駅まで、電気機関車がけん引する臨時列車に乗車しました。かなり肝いりの観光イベントのようで、列車の発車式に近い状況となり、ゆるキャラや太鼓の演奏に見送られながら列車が発車するのは、なかなか感慨深い経験でした。

■終わりに■

横川駅と碓氷峠鉄道文化むらが、夜にも盛り上がる特別な一日。そんなところに偶然居合わせて、ちょっとラッキーな気がしました。長い一日がようやく終わり、翌日碓氷峠に向かうこととなるのですが・・・。ちょっとしたハプニングもあり、かなり貴重な経験もしたと思います。詳細は、次回に続きます。
(続きは、こちら)


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