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▲群馬・栃木への旅▲⑦安中市・磯部温泉での楽しい出来事

1泊2日の群馬・栃木へのプチ旅。長い移動の一日がようやく終わり、群馬県安中市の信越本線・磯部駅へ。ここは駅の近くに温泉がある駅です。先ほどまで横川駅で鉄道文化むらのお祭りに参加していて、夜の時間になってしまい、夕食をどこかで食べなきゃ・・と思っていたのですが、予想通り静まり返った駅前。
(前回はこちら)

磯部駅に到着した臨時列車。横川と違い、人影まばらな駅です。

明日は朝早くから碓氷峠に歩くツアーに参加する予定・・なので、温泉の宿を素泊まりで予約していました。夕飯を食べる場所を探さなければ・・と思っていたら、1軒だけ駅前に明かりのついたお店が・・。

磯部駅。思ったより利用客の多い駅ですが、夜は人影まばらです。

一軒開いているお店は、クラフトビールとおつまみが食べられるちょっとおしゃれな、「磯部温泉 HomeBase」というお店。店主さんが地域おこしの活動をされながら作ったお店だということ。

【お店を紹介されている、安中市観光機構のFacebook記事】
https://www.facebook.com/annakakikou/posts/4989635211128915

クラフトビールを飲みながら、ナポリタンを食しました(笑)。

ここの店主さん、安中市にUターンされてきて、地域おこしをしながらこのお店を経営されている、というお話をされたので、明日碓氷峠を歩くツアーに参加する、とお話ししたところ、店主さんが、

「私は、碓氷峠を歩くツアーのガイドをしていて、明日は参加者が少なくて中止になった。」

と話されました。あれ??それってひょっとして・・・・、
と思ったら、やはり、その「ひょっとして」、そのツアーの主催者のガイドさんだったのです(驚)。

実は、参加予定のツアーが最小催行人員に満たずに中止になっていたことをメールで連絡いただいていたのですが、それに気づくことができずに、現地に来ていました。まさかそれを前の晩に、しかもひょっこりと寄り道したお店で店主さんと雑談していて知るなんて・・という偶然に遭遇してしまいました(笑)。

ということで、店主さんとのお話に花が咲き、開催されているツアーのことや、前回記事で紹介した、横川での電気機関車の臨時列車で、地域の方々と一緒に光でお見送りをするというおもてなしイベントを実施されていたことなど、お聞きしました。時刻に明朝の開始時刻まで中止の事実を知らなければ、とてもうろたえていたと思います。前日にたまたま知ることができ、そしてその舞台裏のようなことまでお聞きできて、中止になっていたことはさておき、とても面白い出会いでした。

ちなみに、そのウォークイベント「廃線ウォーク」は、アプトの道として整備されている信越本線の旧線(昭和30年代まで使われたアプト式の線路)とは違い、平成になってからも使われた新しい信越本線の線路(今は安中市が管理し、一般者立入禁止になっている)を歩くツアーです。ある意味新しいインフラツーリズムの形として気になるものです。

店主の上原さんと記念撮影(笑)。

是非今度は開催されるときに再訪してリベンジすることや、土木の仲間と訪れて、是非その魅力を満喫したいというお話をしました。

今回の訪問記念にいただいた、廃線ウォークのグッズ・トートバッグ
柄がなかなかおしゃれ。
鉄道文化むらで見た、アプト式の機関車のデザインです。

日付変わって、磯部温泉への入浴を楽しんだ翌朝。磯部温泉付近の散策を楽しみました。

磯部温泉と言えば、名物は、磯部煎餅だそうです。
炭酸煎餅のゴマが入ったような素朴な味の煎餅でした。
一晩お世話になったお宿、桜やさん
おせんべい屋さんが建ち並ぶ温泉付近。
安中市の雨水マンホール。平仮名で「あんなか」と書かれています。
「温泉」とかかれたマンホールがあるのは、温泉街ならではでしょうね。
碓氷川沿いにある温泉郷。路線バスは、磯部駅と
「新幹線の秘境駅」とよばれる安中榛名駅を結びます。
橋の名前は、「鑛泉橋」。ここは、元々「温泉」よりは低温の
「鉱泉」が古くから湧出する場所として知られていたとか。

鉱泉橋と言う名前からしても、もともとは、湯の温度が低い「鉱泉」が湧出していた場所だそうです。最近は新しい源泉(こちらは「温泉」に分類)を掘削して利用しているとのこと。高欄にはなぜか招き猫がいます(笑)。

磯部駅までの距離が記されています。
対岸からみた磯部温泉郷と、段丘の上の駅前付近。
橋の袂には、「殉難碑」がありました。水害等の伝承碑でしょうか?
切通がある坂道を登っていきます。新たに作られた道のようです。
安中市のマンホール発見。杉の木と梅の花がデザインされています。
今度は段丘の上から一気に碓氷川を渡る、愛妻橋を行きます。
「あいさいはし」と記載のある高欄。
こちらは、街を一望でき、遠くに妙義山が見える場所。
橋の真ん中には、江戸時代の「安政遠足」が書かれています。
日本初のマラソン大会、と謡われているものです。

愛妻橋は、ご当地マラソンである、安政遠足の舞台です。今でもマラソン大会が開催されています。

愛妻橋を一望できる場所がありました。
愛妻橋の完成記念碑。

愛妻橋の完成記念碑には、「この愛妻橋は、下記の技能者と多くの人々の努力により完成いたしました。」とあります。専門業者の作業員まで記載されているようなので、とても素敵な石碑です。

磯部公園に寄り道して、磯部駅を目指します。
日本最古の温泉記号が書かれた書物が見つかった場所だとか。
温泉マークのレリーフ。
これは、詩人 大手拓次さんの石碑。磯部温泉の出身だとか。
明治100年記念(1968年)に建てられた、磯部記念碑。

磯部温泉は、地図の「温泉記号♨」の発祥の地だとか。これによる街づくりが進みます。

赤城神社。桜がきれいなひとときでした。
遊具にも温泉マークが(笑)。
駅前通りに戻ってきました。
昨晩お世話になったお店、HomeBaseさん。
磯部駅のロータリーの雨水枡は、アプト式鉄道のラックレールの廃材利用でした。
磯部駅に到着。
石積みホームと、跨線橋がある昔ながらの駅。
朝だからか、意外と利用客は少なくありません。

磯部駅に来ました。ここから電車で横川に行き、碓氷峠のアプトの道を辿り、その裏側も含めて楽しんできます。

■終わりに■
宿泊地として選んだ磯部の町の中にポツンとあるお店で聞いた、今回の旅のメインテーマだったツアーの中止の知らせ。それはハプニングのようでしたが、まさかその主催者の経営するお店に行き、それを事前に聞くという、まさにサプライズが同時に起こりました(笑)。旅の中でのこういうハプニングとサプライズ、とても面白いと思います。是非、近いうちにツアーが開催されるときに、リベンジ&再開を果たしたいと思います(笑)。

たまたま立ち寄った磯部温泉も、短い時間の探索でしたが、それだけでもとても見どころ満載のウォーキングを楽しむことができました。

次回以降は、横川駅に移動し、碓氷峠のアプトの道(こちらはツアーでなくても一般に開放された散策路)を歩いた模様をお伝えします。それはそれでとても素晴らしい道のりでした。帰り道はその「裏側」も探索している(それは実はツアーがあったら回れなかった場所かも)ので、それも含めてお楽しみに。

(続きはこちら)



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