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❃光と波の雫 〜Lumière et Gouttes de Vagues リュミエール エト グット ドゥ ヴァーグ〜

♢♢テーマイメージ♢♢
強い日差しにジリジリと灼かれた頬が
冷たい風に少しずつクールダウンして、
暑さから開放された体をホッと緩ませる。

水槽の明るい水面から投げかけられる
光の波紋が印象的な水族館の館内は、
なんだか穏やかな海底にいるみたい。

──きらきら、ザザァ
休みながら揺れる光の軌跡を眺めると、
先程まで遊んでいた海辺の波音が
何処からか微かに耳にこだまする。

──パキンッ、しゅわしゅわ
零さないよう気をつけて開けた瓶を傾け、
弾ける泡の音と一緒にサイダーを一口。
はぁ、美味しい。

──ふわり、ユラリ
何気なく水槽へ目を転じれば、
ライトアップに仄かに身体を透かしながら
優雅な動きでクラゲが漂ってきた。

波紋と、クラゲと、太陽の記憶の光が作る
綺麗な海底の景色を一緒に語りたくて、
私は君へ笑いかけた。

ようよう6月後半となる現在、夏の訪れはまだ先ですが、梅雨に紛れて少しずつ気配が近付いてきたこの頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は少し早めに、夏のイメージを取り入れたテーマです。

日本の夏といえば長期休暇のイベントもあり、様々なモチーフがあります。
特に、他の季節よりも楽しみやすい水辺のレジャーは連想しやすいですね。

今回のテーマの作品に使用している、波飛沫・水滴のイメージに繫がる雫型のビーズは、カーブで屈折する周囲の景色やその輝きから、「光」の印象を想起させるパーツでもあると考えています。

奇妙な言い方に聞こえるかもしれませんが、「水」と「光」は “仲の良い” 事象だと思っています。

水のある情景をイメージしたり表現する時、明るいのか、暗いのか、射し込む角度など、光の位置付けによってとても印象が変わります。
勿論、どのようなシーンでも光が果たす役割は大きいものですが、透明感のある水と合わせて考えると特にそのように感じるのでしょう。

水面を通して描かれる光の波紋は非常に美しく、いつまでも眺めていたいくらいです。
そんな美しい景色と夏の鮮やかでアクティブなイメージを描きました(*˘︶˘*).。*♡

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