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🎵雨の日に聴きたい歌⑩-3 雨の風景が描かれた「ご当地ソング」☂


「雨の日に聴きたい歌」シリーズ・ご当地ソング編、本日も懐かしの演歌・歌謡曲のラインナップでお届けします♪

次回(最終編)も懐メロ中心になりますが、洋曲も含め、多彩なジャンルからラインナップする予定です。

これからもぜひ、お気に入りの一曲を見つけていただければ幸いです🍀

それではさっそく、参りましょう ♪


✅前回記事はこちらから👇

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✅晴れた日に聴きたい歌シリーズはこちら👇




①雨の御堂筋
歌:欧陽菲菲
作詞:林春生
作曲:D. Wilson M. Taylor G. McGee J. Durrill(ザ・ベンチャーズ)
編曲:川口真

1971年9月、ベンチャーズがシングルとしてリリース。
同月、欧陽菲菲さんもデビューシングルとしてカバーし、ミリオンセラーとなった。

大阪の御堂筋が歌の中心舞台。
ほかにも心斎橋、梅田新道など、大阪の地名が多数登場する。

雨の日、傘もささずに泣きながら愛しい人を探し歩く女性の姿……
想像すると不憫になるのだが、軽快なメロディでその悲哀も明るいムードに修整されている。

欧陽菲菲さんの歌唱も、詞の世界とは裏腹にとてもパワフルだが、この曲はそうした「ギャップ萌え」要素が強い。

ミリオンヒットにつながったのも、そうした「ネガティブとポジティブのさじ加減の絶妙さ」が要因の一つとして挙げられるだろう。




②雨の奥飛騨路
歌:西方裕之
作詞:たかたかし
作曲:徳久広司
編曲:前田俊明

2011年7月リリース、西方裕之さんにとって31枚目のシングル曲。

哀愁漂う男女の別れのシーンを描いた、王道演歌。
ただ、この歌も私にとっては「ギャップに心くすぐられる一曲」。

歌詞のもの悲しさを、西方裕之さんの明るい高音ボイス、そして母音にしっかりとアクセントを置いたクリアな発音が、うまく中和してくれている。

とくに、
「いかないで」と繰り返す部分は、主人公の懇願のセリフなので、泣き崩れるように歌うのも表現テクニックとしては正しい。

しかし、どこかに明るさがあったほうが聴き手の心理的負担にならないし、歌に素敵な余白が生まれるもの。

この歌はそんなことを考えさせてくれる。




③長崎は今日も雨だった
歌:内山田洋とクールファイブ
作詞:永田貴子
作曲:彩木雅夫

1969年2月発売、「内山田洋とクールファイブ」のデビューシングル。

ご当地ソングといえば、この歌を真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれない。

愛しい人がどこにいるのかと、雨の中を彷徨い歩く主人公の姿……
それは、先に紹介した「雨の御堂筋」と同じ物語展開。

傘を持っているか否かは不明だが、酒に酔いしれるシーンも出てくるので、やはり「雨の御堂筋」よろしく、この歌の主人公も傘をささずに愛しい人を探し歩いているのかもしれない。

「頬にこぼれる なみだの雨」
こうしたフレーズから「涙雨」といった新たな造語も生まれたりするので、日本の歌はいくら調べても興味関心が尽きることははない。

むしろ、視点を変えながら学べば学ぶほど、知的好奇心はくすぐられるばかりだ。




④東京の灯よいつまでも
歌:新川二朗
作詞:藤間哲郎
作曲:佐伯としを

1964年7月リリース。
新川二朗

人との別れや涙のシーンは人生につきものだけど、そこに残る大切な思い出や経験もあるし、新たな出逢いもある……
そんなポジティブなイメージを抱かせてくれる。

心に希望の灯をともしたい、そんな気分の日におすすめの「雨の日ソング」である。




⑤京都の恋
歌:渚ゆう子
作詞:林春生
作曲:D. Wilson M. Taylor G. McGee J. Durrill(ザ・ベンチャーズ)
編曲:川口真

1970年5月リリース。
「雨の御堂筋」と同じく、ベンチャーズがシングル作品としてリリースしたもので(1990年2月)、のちに渚ゆう子さんも自身のシングル曲としてカバーした。

「このまま死んでしまいたい」といったショッキングなセリフが印象的だが、失恋の痛手を癒すための傷心旅行の歌であり、心が開放的になって解き放たれた言葉だ、と理解することもできる。

だからこそ、「想い出をすてるの」という最後の決意の言葉につながるのだが、軽やかで流麗なメロディもまた、歌詞全体をポジティブにまとめ上げている。

そう、この曲もまた、「ギャップに魅了される」という、聴衆の耳や心を掴む要素が充実しているのだ。

傷心の女性主人公の語りを、ぜひ、清らかな水の上に浮かべるような心持ちで鑑賞していただきたい。







本日の記事は以上です。
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