🎵雨の日に聴きたい歌⑤　土砂降り雨が心に沁みる歌（５曲）☔

梅雨シーズン限定企画「🎵雨の日に聴きたい歌」シリーズ第５弾。

今回は、烈しい雨が歌全体に降り続けていて、聴き手の心の中にもさまざまな情念を伴って沁み込んでくる、そんな５曲をピックアップしました☔

✅前回記事④（前編・後編）はこちら👇

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①ENDLESS RAIN
歌：X JAPAN
作詞：YOSHIKI
作曲：YOSHIKI（ギターソロはHIDE作曲）

1989年12月、X JAPAN４作目のシングルとしてリリースされたバラード曲（メジャーデビューアルバム『BLUE BLOOD』からのシングルカット）。

この歌の「雨」とは何か。
それは、「人生に降る雨（困難・災難）」と解釈するのが正しいだろう。
それも人間関係における愛別離苦にとどまらず、この世のあらゆる理不尽・不条理を包括する「雨」。

個人的にはこの歌は「雨ソング」の中でも別テーマで取り上げたほうが良い気もしたが、英語詞や印象的なギターソロも含めてじっくり鑑賞すると、制作者本人（YOSHIKI＝歌の主人公）の心の叫び、慟哭、さまざまな感情が「降りやまない雨」となって心に沁みてくる。

そのため、今回のテーマにカテゴライズした。

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②じんじん
歌：原由子
作詞：桑田佳祐
作曲：桑田佳祐

1991年５月リリース。
ロック調の軽快なノリの中に、演歌・歌謡曲のような節回しが入るのは、作曲者の桑田佳祐ならでは、と言っても過言ではない。

冒頭から「雨が降っている」という風景描写が出てくるが、歌の主人公は恋の終焉を迎えて烈しく泣き濡れている場面なので、その涙に負けないぐらいの猛烈な雨が降っている、と想像できる。

「じんじん」という擬態語とともに、篠突く雨が心に沁み込んでく。
……そんなインパクトのある一曲。

この歌は、以下の記事でも紹介しています👇

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③雨のバラード
歌：湯原昌幸
作詞：こうじはるか
作曲：植田嘉靖

1971年４月リリース。

「頬つたう　銀のしずく」は「雨」と「涙」を意味する掛詞。

イントロがとてもドラマティックで、「男泣き」を体現するような湯原昌幸さんの歌唱もまた、雨の中の感傷シーンをよりドラマティックに盛り上げる。

心静かに雨の１日を楽しみたい、そんな時にお薦めの一曲。

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④涙唄
歌：丘みどり
作詞：水木れいじ
作曲：池田健太郎

2024年２月リリース。

「どしゃぶりの雨」の中に佇む一人のさびしい女性の姿が、丘みどりさんの凛とした歌声によって力強く浮かび上がる。

「あたしの人生　なんなのか」と歌の主人公はネガティブな言葉を呟き、そして眠れぬ夜を泣き通す。

しかし、こうして感傷に浸りながら流す涙は、なにも過去への後悔や悲観だけを意味するのではないはず。

もう一つ、自分への許し、自分への癒しがそこには存在し、やがてなんらかの諦め・悟りも齎される時が訪れる（「諦め」は物事の原因を明らかにする、という意味も含まれる）。
この『涙唄』からは、そんなイメージが伝わってくる。

葛藤を抱え、泣きながらも強く生きようとする、主人公の女性。

烈しい雨とともに、つらい記憶や惨めな想いを洗い流したい、そんな聴き手の心理に寄り添う一曲に仕上がっている。

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⑤雨の慕情
歌：八代亜紀
作詞：阿久悠
作曲：浜圭介

1980年４月、八代亜紀さん 30枚目のシングル作品。

「雨々ふれふれ　もっとふれ」のフレーズからは、すでにかなりの量の雨が降っていることが想起されるが、好きな人を連れてきてくれるのならもっと烈しく降ってほしい、と歌の主人公は願っている。

この歌が流行った当時、私の出身地は記録的な長雨に祟られ、農作物の生育に甚大な被害が出た。

まだ物心ついたばかりの私は、そんな状況を顧みることなく、覚えたてのこの歌を、母方の実家で繰り返し歌っていた（うっすら覚えている）。

しかし、カラオケ好きな祖父から「縁起でもないから歌うな」とダメ出しされてしまった💦

後から知ったが、この記録的な雨は全国的なもので、「八代効果」と呼ばれるほどの「雨の夏」となった。

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本日の記事は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m