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私がはじめて買ったアルバムCD



ゴールデンウィーク前に急な仕事依頼(縫製作品の制作)があったり、母の日のプレゼント用の作品も作ったりで、今週も考察系の記事を練る時間がほとんど取れなかった。

つまり脳が些か疲労モードで、あまり緻密な言語化作業はしたくない気分が続いている。


そこで、なにかリラックスしながら紹介できる音楽関連のテーマはないかな、と考えていてふと、「初めて買ったCD」について触れてみたくなった。




私が初めて買ったCDは、原由子さんの『MOTHER』(1991年6月1日リリース、二枚組アルバム)。



このアルバムCDは今も大切に保管しているが、その中から購入当時、私がとくにヘビロテで聴いていたのは以下の曲。




「じんじん」 作詞・作曲 / 桑田佳祐

思春期真っ只中の私には、この歌は歌詞も刺激的だったが、「じんじん」という擬態語のタイトルからしてとても衝撃的だった。

雨にずぶ濡れになり、恋する男を待ちわびながらも、相手はもう来ないと悟っているからこそ、雨と涙で失恋の痛みを「じんじん」味わう強さを持っている。

そして、そんな自分をほろ酔い感覚で斜め上から見下ろして「バカな私」と自嘲するような強さも垣間見せる。

この曲を好んで聴いていた当時の私は、心の奥底にそんな女性像への憧れが芽生え始めていたのかもしれない。

ともあれ、少女から大人の女性への階段を一歩ずつ昇る年代の私にとっては色々と衝撃的な一曲だった(このアルバムにはもっと過激な歌詞の作品も収録されている)。



「想い出のリボン」 作詞・作曲 / 桑田佳祐

「じんじん」とは打って変わって、主人公の失恋の想い出がとても穏やかな言葉で描かれている作品。

異国情緒漂うノスタルジックな歌詞に、桑田佳祐さんお得意の演歌・歌謡曲調の歌いこなしが必要なメロディーラインが組み合わさり、聴けば聴くほど、技巧的な素晴らしさに耳を奪われる。



「花咲く旅路」 作詞・作曲 / 桑田佳祐

この曲も前曲同様、演歌・歌謡曲調の節回しが難しく、美しい。
特に最後の「旅路を彩る」のこぶしはあまり頑張って回そうとするとあざとくなるし、かといってまったく気を抜いて歌ったら全然回らない(笑)。

一切ふざけ無しの 純文学調の歌詞も気品に満ちていて、性愛込みの情熱的な恋愛ソングとは対照的。
それもまた私の感性に良い意味で刺激を与えてくれたし、今鑑賞してもやはり、新鮮な感銘を受ける。


「あじさいのうた」 作詞・作曲 / 原由子

6月、本格的な梅雨の季節になると決まってこの歌が聴きたくなる。

雨の日はおしゃれをして出かけるのも憂鬱だし、身体も心もジメジメと湿る。
そんな時、この歌を思い出して鼻歌を歌うだけでも、心身共に軽くなる。

「だんだん 好きになって そしてだんだん恋になる」
このフレーズを繰り返し口ずさんでいると、ちょっと苦手なことへの心理的ハードルが下る効果もあるかもしれない。
ぜひ多くの方に聴いていただきたい一曲。



「使い古された諺を信じて」 作詞 / 桑田佳祐 作曲 / 小林武史

ちょっと考え事をしすぎて疲れた時は、この歌を聴くと思考のコリが解れる、ような気がする。

「ごめん きっと 好きよ ずっと 誰より愛してる」という歌詞も個人的に好きなフレーズ。

そう、好きであることに複雑な理由など要らない(ただし、100%の好きとか嫌いとか、そういう極端な感情の振れ幅も私の中にはない)。

だから、「私のどこが好きなの?」なんて質問は 愚問だ。
シンプルに好きなものは好き。
それでいい、と思わせてくれる一曲。



「少女時代」 作詞・作曲 / 原由子

この曲は『YAWWARA!』というテレビアニメのエンディングテーマとして使用されていた。

「愛しい あの人に お別れの口づけ」という歌詞を聴くと自分の過去の恋が蘇ってきたりして、何度聴いても乙女心をくすぐられる(苦笑)。

間奏部分で、若い女の子たちの賑やかなおしゃべりシーンが入っているのも素敵な演出。




以上、私がはじめて購入したCDアルバムの収録作品について、特にお気に入りの作品を紹介してみました。
なにかのご参考になれば幸いです(^^♪

ここまでお読みくださり、ありがとうございましたm(__)m




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