[読書]あの家に暮らす四人の女 三浦しをん
始まって少し経ったところで、4人の名前が、「細雪」から取られていることが明かされ、いきなり「細雪」へのオマージュ宣言。でも、しをん先生は堅苦しいお話にはしない。ちゃんと、ところどころ思わずクスリと笑えるユーモアたっぷりの作品に仕上げてくれた。
雪乃が開けた開かずの間から拡がるお話は、大それたことは起きないけれど、お話にすーと引き込まれ、読んでいて気持ちがいい。
おしまいは、これからの佐知に吉と出そうな余韻を残し、物語を終える。登場人物の中では、皆を振り回すがどこか憎めないキャラの多恵美が面白く、いい味付け。
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