[読書]風神雷神 (下) 柳広司
後半に入り登場する策略家としても知られる貴族烏丸光広。彼に利用されつつも次第にその絵の実力を世間に認められていく宗達。とは言え烏丸と違い彼の絵に対する姿勢は淡々としており自らの絵の世界を着々と作りつつあった。
時代は豊臣政権から徳川政権へと移るが、彼の絵に対する思いは更に深まる。そして物語はいよいよ代表作の制作へと進む。さて完成した絵はどんなものだったのか?そしてその絵の前に立った者は?
お話は光悦・光広という2人の時代の巨人に導かれて絵師と成功していく宗達の姿をうまく描き、歴史ものとしても楽しめる。
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