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[読書]四畳半神話大系 森見登美彦

「なんとくだらない。」と思いつつ、又、著者の本を読んでしまった。実は毎度回りくどい表現で馬鹿馬鹿しい内容を滔々と述べる文体が気にいってしまったのではないか?

 そうなのだ。隠さなくていい。本当はこの本の中にある主人公の、大いなる無為の時間に見えてその実、嬉し恥ずかしい幻の至宝と言われる薔薇色のキャンパスライフに憧れてしまったのではないか?

 そんなことはないと、否定できる高尚な理屈は持ち合わせていないよね。ほら、そこに下鴨幽水荘の入り口が見える。そこをくぐればあの四畳半が見える。小津も誘っているぞ。さあ中へ。

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