[読書]風神雷神 (上)柳広司
風神雷神図の作者俵屋宗達のお話。前半部は彼の青春編とも言うべき内容。当時の京きってのプロデューサー本阿弥光悦の導きと幼なじみの角倉の息子、紙屋の息子の協力で、絵の才能を開花させていく伊年。あの出雲阿国との関わり合いも描かれ、桃山文化真っ盛りの中成長していく。
ところどころに著者の美や見ることに対する考え方もうかがえて興味深い。お話自体は時代に翻弄されることもなく、淡々と進んでいくかに思えてくる。下巻は成長した伊年=宗達の活躍と代表作との関わりが描かれるのか?それとも波乱があるのか?更に読み進めたい。
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