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[読書]わかれ縁 狸穴屋お始末日記 西條奈加

 江戸時代の公事宿でこの話のように離婚を扱っていたかどうかは確認出来なかったが、弁護士や調停の業務をこの時代に置き換えた話と考えると納得がいく。

 夫との離縁を考えていた絵乃は公事宿の手代椋郎と知り会ったことが縁でそこで手代見習として働くことになる。何組かの縁を取りなしていくうちに今まで見えていなかったものが見え、絵乃自身次第に成長していく。

 江戸期でありながら公事宿の女主人等女性達のキャラがいきいきしていて魅力的。それぞれの事件も綺麗事だけでは終わらず、一ひねりしているところも興味深い。続編を期待したいが。

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