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[読書]マドンナ・ヴェルデ 海堂 尊

 ジーンワルツの逆サイド。代理母側から見た視点。東城大医学部の魔女曾根崎理恵とその母山咲みどりの対決が描かれる。

 魔女対聖母、理性対母性の対決。理論では娘理恵に敵わないみどりは自分のお腹に宿った2人の子を守る為、懸命にもがき模索する。彼らの対決の決着は如何に。その結末は意外な人物が関わってくる。

 医学者である著者は、2つの物語を通じて不妊治療・代理母等についての問題を提示してくれる。生殖医療は日々進化していく。これはフィクションで娯楽作品としても楽しめるが、もしかしたらという思いも抱かせるお話ではある。

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