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医師数偏在の遠因は明治維新?

 先日書いた医師不足の話に関連し新潮に興味深い記事があったので少し書きます。

 人口10万人当り医師数の多い方は、徳島・京都・高知の順、少ない方は埼玉・茨城・千葉の順。1つの要因として医学部の偏在があるという。関東の医学部数は東京13神奈川4を別として埼玉・茨城は1、千葉も最近2になるまで1と少ない。対して四国は4県の人口を足しても埼玉の730万人の半分に満たないが1県1と充実。九州も同様に人口当りの医学部数は充実らしい。

 都道府県の国立大学で医学部が存在しないのは和歌山・奈良・神奈川・栃木・埼玉・福島・岩手の7つ。奈良・神奈川・埼玉は幕府天領が多く、和歌山は御三家、福島・岩手は戊辰の賊軍。御三家茨城も筑波大移転まではなし。賊軍側の藩校は解体され大学への再編が遅れ、官軍側の藩校は残りそのまま医学部の元になった為ではという。

 こじつけかもしれないが、こんなところにも歴史の影響があったのか?

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