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[読書]馬のような名字 チェーホフ傑作選 アントン・チェーホフ

 チェーホフはロシア帝政末期の庶民の姿を書き、今でも文学者の間で評価が高い。これらは悲劇であろうか?喜劇であろうか?

 著者に言わせると全て喜劇のようだが、時代背景をはっきりと理解している訳でない為か爆笑ということにはならない。おそらくこの時代に生きていなくては本当の面白さは分からないのかもしれない。

 ただ一つ言えることはお話の中にうかがえる登場する庶民達の生きるしたたかさかもしれない。それは帝政が終わり、誰が支配層になっても変わっていないもののような気がする。その雰囲気を感じさせてくれた訳者の力にも感謝。

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