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Start with why ver 1.1


4年前、三十路妻子持ち看護学生だった頃に書いた記事について、今の自分の位置からまた少し見直して、書いてみようと思いました。

4年間、いろいろなことがありました。
病院勤務は、私の生活や人生を実りあるものに変えていった側面がありますが、多忙さゆえに自分を見失うことも多くありました。

病棟看護師から、地域在宅サービスの看護師として新たに歩みを変える今、
もう一度、"Why" に立ち返ってみたいと思います。

大きくは変わっていないけれど、何か違うかもしれない、書いてみないとどうなるか分からないというのが率直な感想です。

やってみます。
どうなるか見守って下さればと思います。

 

 

~Why?~

私は、誰かが自分の"心(こころ)"を、拡張する機会を提供したい。

今現在、知っていること、見えていること、先にある未来、通り過ぎてきた過去、信じていること、知らないこと、見えないこと、それらを創り出している"心(意識といってもいいかもしれない)"を、少しだけバージョンアップさせ、より広くて寛容なものの見かたが可能になるチャンスを提供したい。

それによって、今よりも暮らしやすくなったり、便利になったり、豊かになるかは分からないけれど、より多くの可能性を内包した存在になることで、その先に幸福があると信じています。

 

~How~

ヒューマンケアを通じて、社会の限界を押し広げます。

ヒューマンケアは、生まれた場所や環境、置かれた立場、肉体的要素など、ヒトを構成する様々な要因と、ヒト集団(社会)によって作り出され存在する"限界"を、緩めたり、弱くしたり、場合によっては取り払うことを可能にします。

限界の外側で体感されたその世界は、人が心を拡張する機会となり得ます。
より良い人生を送るための"何か"に、それぞれの人が気づけるように。
それぞれの人の心の拡張が、社会の限界を押し広げます。


~What?~

医療福祉サービスを提供し、地域で生活する病気や障害を持った人たちの、それぞれの幸せのかたちが実現されるよう努めます。

看護師や介護福祉士という役割を使用することで、地域在宅サービスの小さな小さな一端を担い、病気や障害と、それにまつわる苦労や苦痛、不安や孤独のそばで、伴走させていただきます。もちろん、ご要望があれば、です。


病気があっては家で暮らせない
こんな状態で家で看取るなんてできない
障害があるのに一人暮らしなんてできない
学校なんて行けるわけがない
家族が責任を持って看病してよ

何かあったらどうするんだ!

むり だめ あきらめて
しかたない しょうがない

出来ない、無理だと諦めていたことの中の、その一つだけでも実現するお手伝いをさせてください。
あなたのためでもあり、あなたを大切に思う人のためでもあり、
あなたとその家族を取り囲む社会のためでもあります。

在宅介護・看護サービスというヒューマンケアの力を取り入れる事で押し広げられる個人や社会の限界を通して、人が心を拡張する機会を提供します。


不可能が可能になったその様子を多くの人が目にする事で、
何かが変わるかもしれません。

ヒトが単独では生きていけない生物である以上、
弱さや生きづらさを肯定しながら助け合って生きていくことこそが、
人間を人間たらしめる本質であると考えます。

 

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その本質を表現できるように、私はケアの仕事を続けていたようです。
よい振り返りになりました。

ありがとうございました。


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