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【鈴木愛理のことば】10/13武道館公演【26/27】を終えて

本日2021年10月13日(水)は鈴木愛理さんの2回目の武道館ライブだった。そして先ほど帰宅し、この感情を忘れないためにすぐさま感想を書き残すことに。

とある番組で、ディレクターが「鈴木さんはアイドル界の大谷翔平」と言っていたのを、ふと思い出した。そんな2時間の講演であった。なんだかあまりにも多くのことを感じたので、なるべく掻い摘みつつ、いくつかのトピックにわけて記載していきたい。

2018年一度目の武道館公演との大きな違い

前回の武道館公演と大きく異なったのは、今回はかなり歌にフォーカスしていること。衣装や彼女の大きな持ち味であるダンスもミニマムに留め、とにかく鈴木さんの歌声を堪能する構成だった。(何億回目の「え・・うますぎ。」という心の声。)ご本人はこの言葉が少し引っかかるようであったが、やはり鈴木さんのステージには実家のような安心感がある。それは「安定」ということではなく、「いつでも帰って来れる。無条件に自分が幸せでいられる場所、期待するものが当たり前にある空間(その期待を超えてくるのが鈴木さんなのだが)」という意味で、安心感がある。アイドル時代から、歌詞の間違いや振りの間違いなどはかなり少ない方でいらっしゃったと思う。ミスをするアーティストがちょっとポンコツで可愛い、という瞬間もあるだろうが、毎度パーフェクトなパフォーマンスを見せてくれる鈴木さんには、いつの時代も「はい、見てください。これが鈴木愛理です。」とある種「心穏やかに興奮できる」のである。例えるなら映画鑑賞の仕方の違いかもしれない。「この新作、どんな話が全然わからない、よくなかったらどうしよう」という不安も含めて映画を楽しむ派か、「この監督・スタッフ陣だしいいに決まってる。なんとなくストーリーもわかる。だけどその先にどんなギミックがあるのか、伏線があるのか」と、ベースがあった上でさらに高度なレベルのものを期待する派か。みたいな。そんな中、正直わたしも「あ~今回もかわいい衣装にころころ着替えて、踊りまくって・・・」というステージを妄想していたので、「え!そうくる!?」とかなり期待を裏切る構成だったと思う。

ファン層の変化(独断と偏見)

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調査をしているわけでもないので、完全に会場の雰囲気を見た上での「独断と偏見」であるが、あきらかに女性のファンが増えたような気がした。アイドルが憧れるアイドルとして名高いアイドル現役時代だった鈴木さんだけあって、10代の頃から女性のファンは多い方だと思うが(はい、私も、私のクラスメイトも、女子高の片隅でいつも℃-uteの新しいMVが出るたびにもん絶していたのだが)、今日、ひょっとしたら男女半々ぐらいか、女子の方が若干多い?くらい女子が多かった。そしてスクリーンに映る鈴木さんのコロコロ変わる表情に「・・・!!!????※むり…人間?」と思ったでしょう。そしてキラキラ光るグラデーションのアイシャドウがなんて美しいんでしょう。ファンデーション全然よれてないな、何使ってるのかな。今日のリップ可愛いな・・何使っているのかな、とか考えちゃいました。そんな女の子たち少なくないはず。渋谷駅あたりから、グッズTシャツを私服でアレンジして着てる女の子が沢山。しかし、やっぱり一挙一動が非常にキュート。男性受け、女性受け、両性受け、とかではなく、「人間受け」という言葉がぴったりだと思った。

垣間見える人間性 【鈴木愛理ちゃんのことば】


人間性、と偉そうなことを言える立場ではまったくないのですが・・・「ああ、この言葉選びは、きっとどのアーティスト、(あえてアイドルも含め)でも、タレントでもしないな」と思った瞬間がありました。それは、アンコールの最後の曲で、長い長いMCの後、鈴木さんが言った一言。

やっと会えたね。もう寂しくないよ。 

「会いたかったよ~!」とか、「会いたかった人~!」とか、ライブでそういう煽りってよくあると思うんですけど、コロナ禍で2年間単独ライブができず、ファンも生の鈴木さんに会える機会がなくて寂しかったというか・・ああ・・この瞬間にも時は進んでしまう・・今の愛理ちゃんに会えなくなる・・みたいな、焦りみたいなのってあったと思うんです。だけど、この一言で、一気に、すっ・・と救われたような気がしました。大げさかもしれませんが、「自分が人の前に立つ仕事であり、知らない誰かにまで大きな影響を与えてしまうし、自分の歌を聴くことが、顔を見ることが、人生の唯一の楽しみ、みたいな人が沢山いるのだ」ということを、じゅーーーーうぶんに理解した上での、言葉だったような気がしてなりませんでした。なんというか、自分の仕事・一挙一動に相当な責任をもっている方なんだなと。木村拓哉さんも、元メンバー森くん最後の番組収録で言っていたような気がします。「森くんの写ったちっちゃい写真を、お道具箱の中で大切にしている子たちに恥じないように・・。(※うる覚えなので若干異なるかもしれませんが)」って。アイドルやタレントも一人の人間なんだ!的な主張が悪いわけではないと思いますし、といいますか、かなり尊重したいです。アイドルの処女至上主義、みたいな概念も議論するべき派なぐらいです。だけど、あくまで、「自分が顔も知らない誰かの人生に大きく影響を与える仕事だ」ということを理解している人がどれだけいるのか・・今日の鈴木さんの一言一言を胸にかみしめながら、そんなことを思いました。「もう寂しくないよ。」その一言に、ファンたちの焦がれる気持ちも、憧れの気持ちも、承認欲求も、すべてが満たされたような気がしました。私の今日のハイライトは、実はこの一言だったりします。(他にも胸があつくなるお言葉を沢山頂戴した)


不要不急ってなんだろう。

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私は今日の武道館公演で、再確認したことがある。やっぱり自分が夢中になれるものに触れてる瞬間の人間ってめちゃくちゃ幸福であり、魅力的だということ。中傷ではなく事実として言わせていただくと、いわゆるハロー!プロジェクト!含めアイドルのファンには「おじさん」が一定数いる。それはいつの世も自然なこと。だけど、そのおじさんたちが、ライブ会場以外ではどんな生活を送っているのだろうと想像してみると(あくまで妄想です)、もしかしたら自分が会社では話しかけないようなカタブツおじさんもいれば、娘から最近避けられているおじさんもいれば、いろんなおじさんがいるが、そんなおじさんたちが、ステージを見て全力の笑顔で、全力のコールをし、全力の振りコピをする。(今は出来ないけど)このおじさんたち、普段あんな感じなのに、「別の人の彼女になったよ coverd by 鈴木愛理」で、めちゃくちゃ泣いている。やっぱり、エンタテインメント(とひとくくりにしてよいのか微妙だが)に心動かされる瞬間は、すごく素敵だと思った。そして、「これで明日も頑張れる」っておもえるなら、不急じゃなくても、不要ではない。一切ない。

わかりやすいかもと、勝手にあえておじさま方を例に例えたが、どのお客さんにもバックグラウンドがあって、今日の一日で、明日以降を生き抜く活力を得たなら、国民にとって、活力の源は必ず提供されなければいけない要素だと思う。(じゃなきゃ頑張れない、こんな世の中じゃ・・・・※聞いたことある)有事の事態でも、方法を模索しながら、やれる範囲でやってきた。これからもそうであってほしいなと思った。​

【ここからはただの独り言】読まなくていいです

最後に、単純に、今日の「26/27」講演の感想で締めたいと思います。

なにを言っても当たり前すぎてなんか書きにくいのですが、

歌も声も表現の仕方も表情管理もお衣裳もダンスもMCすべて、最高でした。途中からもはやディナーショーというかNYのキャバレーのような高級感のあるステージ。鈴木愛理最新系。


あ、あと普通にあのチケットのお値段で、全部生バンド・ブラスバンドの演奏が聴けるだけで、コンサートとしては相当贅沢ですよね。青山のBLUE NOTEだって1.5倍の値段しますよ。ありがとうございました。五感が幸福でした。私も、明日からまたがんばろー!




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