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日々感じたことを書きとめたい。 読書、映画、音楽、ゲーム、おもちゃ、プロレス、ねこ、愛…

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日々感じたことを書きとめたい。 読書、映画、音楽、ゲーム、おもちゃ、プロレス、ねこ、愛用品メモなどの超個人的な備忘録です。 どうぞよろしく。1日1投稿の気持ちで。

最近の記事

読書記録59『猫が見ていた』

湊かなえ、有栖川有栖、柚木裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子『猫が見ていた』(文春文庫 2017年) 仕事をしているとなかなか本を読む時間がない。余裕がない。 ある意味、本を読むということは仕事とは直接的に関わらない。(そんなことは全くないのだが) コスパやタイパの中で否が応でも働かなくてはいけないから、雑音となるものはシャットアウトしたくなるのかもしれない。 4月に一回。6月にも一回。体調を崩してしまい入院した。(入院している)少し元気に体を動かせるようになる

    • 読書記録58 『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』

      宮部みゆき 『泣き童子三島屋変調百物語参之続』 (文藝春秋 2013年) 三島屋変調百物語シリーズの三巻目 主人公やその脇を固めるバイプレイヤー。キャラが立ってきてさらに面白くなってきた。 人間は本来、語りたい生き物らしい。 聞いてもらうことで癒される。聞いてもらいたい。聞いてくれる人がいるということは幸せなことだ。 主人公のおちかには、一種救われたい人が集まってくる。 凄惨な話を聞くと、おちかはそちら側へ引き込まれそうになるが周りの人たちによって連れ戻される。 主人公が

      • 読書記録57『チキンライスと旅の空』

        池波正太郎 『チキンライスと旅の空』 (中公文庫 2022年) 池波正太郎のエッセイを読むのは何冊目だろうか。自分自身かなりお気に入りの作家なのだろうと思う。 あまり理解されないのだが、「好きなアーティストのCDは飽きてしまうのが怖くて、勿体無くてあまり聞くことができない」現象が起きてしまう。 池波正太郎のエッセイを読む時も、雑に読みたくないという心持ちになる。 「深夜」「寝る直前」「ふと手にとりたくなった瞬間で」「1〜2編だけ読む」そんな自分自身への縛りがあった気がす

        • 読書記録56『赤めだか』

          立川談春 『赤めだか』 (扶桑社 2008年) 将来の夢はなんだったか?と考えると中学校の時から「教員」だった。 それは身近な職業しか知らなかったのだだけだと思う。 決して良い生徒ではなかった自分自身をつかず離れずの距離感で導いてくれた高校時代の恩師がいて…。 その影響(恩を感じた?おれもそうしたい?等々)もあり結局、教職に就いた。 大学を卒業した当時、公立の試験がなかなかパスできない超氷河期=倍率は約100倍 (努力しても努力してもなんとも通らなかった…。) そしてあな

        読書記録59『猫が見ていた』

          読書記録54,55『あんじゅう三島屋変調百物語事続』/『おそろし三島屋変調百物語事始』

          宮部みゆき 『あんじゅう三島屋変調百物語事続』/ 『おそろし三島屋変調百物語事始』 (中央公論新社 2010年/株式会社新人物往来社2010年) 宮部みゆきはあまり読んだことがなく、時代小説のイメージが全くと言ってなかった。 大学生の時に同級生が狂ったように読んでいて(ラグビー部のYは、授業中も「火車」を読んでいた…。面白過ぎて読むのがもう止められないって笑)私も「RPG」「ブレイブストーリー」ぐらいは読んだ気がする。 三島屋変調百物語シリーズ 主人公は17歳のおちか。実

          読書記録54,55『あんじゅう三島屋変調百物語事続』/『おそろし三島屋変調百物語事始』

          読書記録53『変な絵』

          雨穴『変な絵』 (飛鳥新社 2022年) 映画化された「変な家」の作者。雨穴(うけつ)さんの第二弾。 こちらも家にあったので読んでみた。 ほぼ登場人物の会話からなる「変な家」とは違って、構成としては普通の小説だなという印象。 短めの中篇くらいの文量なのでやはり、ポンポンとテンポ良く進んでいく。 2時間もかからず読了。 前作は「間取り」、今回は「絵」というものがギミックになっていて毎回謎解きの要素がある。 これは謎解きの要素がはいったゲームなどが一般的になっているの若い子

          読書記録53『変な絵』

          読書記録52『雨天炎天』

          村上春樹『雨天炎天』 (新潮文庫 1990年) 作家さんが書くエッセイが好きだ。 「らしさ」が全開になる。その人がどのようなことを考え感じて文章を書くのかがわかるからだ。 出不精なくせに、必ず紀行文や旅行記を読むとすぐに影響を受ける。 「あ、いってみたい」「旅がしたい」と単純な思考で思ってしまう。 現在の日本は信じられないくらいの円安なので「雨天炎天」に描かれる貧乏旅、格安にはならないだろう。 ギリシャやトルコの今はどうなんだろうか。今でも格安なんだろうか?かつてより

          読書記録52『雨天炎天』

          読書記録51『変な家』

          雨穴『変な家』 (飛鳥新社 2021年) 映画化された「変な家」 本格ミステリーなのかホラーなのか永らく家にあったので読んでみた。 登場人物の会話と手記。そして間取りのイラスト…から成る小説。特に客観的な描写もなく、登場人物の会話でポンポンとテンポ良く進んでいく。 非常に読みやすく数時間で読了。 前評判が高かったからなのか、ちょっと期待し過ぎていたのか。後半バタバタっと急に結末までいってしまった感が否めない。少し残念。 間取りが出てくる、印象付けるところなんかは、も

          読書記録51『変な家』

          読書記録50『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

          村上春樹/河合隼雄 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』 (新潮文庫 1996年) 熱心なハルキストではないけれど、家の本棚には村上春樹の小説が15冊弱くらいはあるだろうか。 カウントダウンしてまで書店に走って単行本を買いには行かない。文庫になることをまって書籍は購入している。 日本にとってターニングポイントまではいかないまでも、影響を与えるできごとは毎年のようにある。 この2人の対談が行われたのは1995年の11月。この年の漢字は「震」だった。 1月には阪神淡路大震災

          読書記録50『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

          読書記録49『大阪』

          岸政彦/柴崎友香 『大阪』(河出文庫 2024年) 「百年と1日」読了。続け様に共著エッセイ「大阪」を読む。 大阪出身で現在大阪にはいない柴崎さん。 出身ではないが、大阪に惹かれ住み続ける岸さん。 二人の大阪。二人を生かす?許す?癒す?(というと大袈裟かもしれないが)街の姿や人の姿が描かれている。 私自身も大学にいって少し不在にしたが、27歳の時に帰ってきてからはずっと生まれ育った街で暮らしている。 (私は大学も県内だったので、県すらでていないことになる。) ぱっとし

          読書記録49『大阪』

          読書記録48『100年と一日』

          柴崎友香『百年と一日』(ちくま文庫 2024年) 「百年と一日」、文庫になったタイミングで読んでみた。好きな作家ということもあるが印象はとても良い本で、雰囲気がある本だったということ。 しかしながら、「どんな小説?」と聞かれたら「短編?」としか、半ば質問を質問でしか答えられないかもしれない。なんとも言語化できない小説、なんとも不思議な小説だ。 今まで読んだ本の中で似ているものは何かと考えてみると… 角田光代「くまちゃん」や千葉雅也の小説。 あとは、全く内容は違うが池波正

          読書記録48『100年と一日』

          雑記「レトロゲーム考6」

          「どうせなら当時のコントローラーが使いたい!!②」 スーパーファミコンのコントローラー。 凄く手に馴染む。 昔つかっていた30年前のコントローラー。 復活させたい。私自身、ハンダとかはつけられないけれど、綺麗に掃除することでどうやらつかえるようになるらしい。 それくらいならやってみたい。 さっそく、黄ばんだコントローラーを分解! そして、レトロブライトといわれる漂白!! #メガドライブ #pcエンジン #スーパーファミコン  #ゲームボーイ  #ファミコン  #レト

          雑記「レトロゲーム考6」

          読書記録47 『断片的なものの社会学』

          岸政彦 『断片的なものの社会学』 (朝日新聞社 2015年) 岸政彦さんはとても気になっていた社会学者。 「東京の生活史」という分厚い本を発表している。 まだその本は手に入れていないがまずは「断片的なものの社会学」を読んでみた。 書きたいことが沢山ある。いつにも増してまとまりのない文章になりそうだ。 普段何気なく生活していて息苦しさを感じたり、幸福を感じたり…。人と関わることで救われもするが、突き離されたりもする。 そんな時は報われないし、孤独も感じる。他人からこうしろ

          読書記録47 『断片的なものの社会学』

          読書記録46『怪談和尚の京都怪奇譚』

          三木大雲 『怪談和尚の京都怪奇譚』 (文春文庫 2011年) 三木大雲さんは、日蓮宗光照山蓮久寺のご住職。仏教の教えを広げているYouTuberでもある。 都市伝説のチャンネルや怪談で活躍しているイメージ。話が面白いので書籍も読んでみたくなった。 お坊さんというのは、めちゃくちゃに話が面白い。今まで出会った人も面白い人しかいなかった気がする。 話芸の祖と言われる無住の著作である『沙石集』は落語に通じていて影響を与え、仏教の功徳を読み書きできない人に伝えたとされる。

          読書記録46『怪談和尚の京都怪奇譚』

          雑記「レトロゲーム考5」

          「どうせなら当時のコントローラーが使いたい!!①」 アーケードゲームにはアケコンが必要。 コンシューマー機でも当時からスティックコントローラーを愛用していた。 格ゲーには必須。練習して、ゲーセンで実戦を積む。十字キーパットで強くなっても意味がないと思っていた。 実戦で使えない技術なんて必要ないとまで思っていた。(間違ったベクトル。驚くほどの熱量。) ゲームセンターでは、あまりにボコボコにすると、対面で対戦している相手とのリアルストリートファイトにも発展しかねなかった。た

          雑記「レトロゲーム考5」

          読書記録45『47歳、まだまだボウヤ』

          櫻井孝宏 『47歳、まだまだボウヤ』 (株式会社KADOKAWA 2021年) 様々な分野で活躍している人のエッセイに興味がある。声優である櫻井孝宏さんのエッセイを手にしてみた。 中学生から高校生くらいにかけて、エヴァンゲリオンが流行った。その時はシンジくんと同い年。いつのまにやら加持くんすら飛び越え、ついにはゲンドウの年齢に近づいてきた。 当時はスニーカー文庫やら声優、アニソンなどのサブカルにもどっぷり。(あいも変わらず、その時もゲームとギターにも今と同じように狂って

          読書記録45『47歳、まだまだボウヤ』