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読書記録53『変な絵』

雨穴『変な絵』
(飛鳥新社 2022年)


映画化された「変な家」の作者。雨穴(うけつ)さんの第二弾。
こちらも家にあったので読んでみた。

ほぼ登場人物の会話からなる「変な家」とは違って、構成としては普通の小説だなという印象。
短めの中篇くらいの文量なのでやはり、ポンポンとテンポ良く進んでいく。
2時間もかからず読了。

前作は「間取り」、今回は「絵」というものがギミックになっていて毎回謎解きの要素がある。
これは謎解きの要素がはいったゲームなどが一般的になっているの若い子たちに「面白い」と思わせるだろう。
新しい小説なんだなと感じた。
(バイオハザード、ゼルダなどなど謎解きの要素のあるゲームが爆売れしている。この小説もゲーム性を感じさせることが雨穴さんの「新しさ」「らしさ」なのかもしれない)

しかしながら、ミステリーとしては殺人の動機がほぼほぼ「過去のトラウマに起因する」の一点張りでもう2、3つ展開があっても良い気がした。雨穴さんの長編小説に期待!!!
(アドベンチャーゲームの「428」にも一瞬、登場人物の動きがクロスするような部分が似ているかなと思ったが時間軸が過去だったりするので「428」ほど緻密にからみあっている筋ではなかった。)


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