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読書記録59『猫が見ていた』

湊かなえ、有栖川有栖、柚木裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子『猫が見ていた』(文春文庫 2017年)


仕事をしているとなかなか本を読む時間がない。余裕がない。

ある意味、本を読むということは仕事とは直接的に関わらない。(そんなことは全くないのだが)
コスパやタイパの中で否が応でも働かなくてはいけないから、雑音となるものはシャットアウトしたくなるのかもしれない。

4月に一回。6月にも一回。体調を崩してしまい入院した。(入院している)少し元気に体を動かせるようになると、本を欲するようになる。手に取った本、持参した本がこれだった。

体調や気持ちが元気ではないので、じっくりと腰を据えて…。そういう専門書は読む気にはなれず。小説で。しかも短編が好ましい。

現在私は、自宅で『世界一かわいい猫』と『世界一美しい猫』を飼っていて、猫が題材になる小説や絵本、服や小物まで無意識に手に取ってしまうくらいしっかりとした猫狂いになった。

世界一かわいい
世界一美しい



猫は性格が違う。本当に1匹1匹まるで別の生物かのように違う。よく人間をみている。

短編をつづる作者の皆さんはこういった猫の特性をよく理解している。それを落とし込んだ小説の内容だった。

『100万回生きたねこ』をテーマにしている内容に、佐野洋子さんのエッセイの話が書いてあったのでびっくりした。昨日、なんとなく読みたいなと思っていて本を探している最中。こんな形で繋がっていくような感覚が読書って面白いなとしみじみ。あっという間に読了した。

もうすぐ退院が近い。
『世界一美しい猫』と『世界一かわいい猫』に会いにまっすぐ帰る。

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