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読書記録45『47歳、まだまだボウヤ』

櫻井孝宏
『47歳、まだまだボウヤ』
(株式会社KADOKAWA 2021年)


様々な分野で活躍している人のエッセイに興味がある。声優である櫻井孝宏さんのエッセイを手にしてみた。

中学生から高校生くらいにかけて、エヴァンゲリオンが流行った。その時はシンジくんと同い年。いつのまにやら加持くんすら飛び越え、ついにはゲンドウの年齢に近づいてきた。

当時はスニーカー文庫やら声優、アニソンなどのサブカルにもどっぷり。(あいも変わらず、その時もゲームとギターにも今と同じように狂っていましたが…)

現在、第何次ブームかわからないけれど、顔出しの声優があふれている。

櫻井孝宏さんは少し前に世間を騒がせた方である。そのときのことを知りたいわけではないが、どのようなことを考えているのかはシンプルに気になっていた。

内容を読んでみると、ちょっと『良さそうにみえる』ように書いているような気がして。もっと素の姿がみたかったなと思う。今ならば騒動の後なので、もっとさらけ出した文を書いているかもしれない。

面白いなと思った部分は、先輩である故人の藤原啓治さんのエピソードだ。尊敬できる先輩、そしてただ故人にシンプルに会いたいという想いに櫻井さんの素が現れているように感じた。

もちろんエッセイ全体を通して、声優という職業に対する熱量も伝わってくる。今も昔も、特にアイドル売りをされている人たちはいつの間にかいなくなってしまっている。しかし、一方で私が高校生くらいの時から変わらずに活躍されている方も多い業界。騒動があっても活躍される櫻井孝宏さんはホンモノの役者さんなのだろうと思う。魅力的に演技をなさる。

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