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帰り道 自然と鼻歌が出てくる台湾料理

ー気になるメニューが多すぎてひとりじゃ食べきれないー


土曜日夜の荻窪駅。

この日は前から行きたかった「呉さんの台湾料理」へ。


平野紗季子が2回くらいインスタで紹介していて気になってたお店。

前に突撃したときは忘年会シーズンで満席で入れなくて、何もわからない荻窪で途方に暮れたことがあった。

今回は大丈夫かな、、と不安ぎみにドアを開ける。

(予約すればいいんだけど、こういうこじんまりとした飲み屋さんみたいなところを1人で予約するような強いハートはまだ持ち合わせていない。)

だがそんな心配もよそに、この日は時間が早かったこともあって割と空いていて、入ることができた。


・・・


お通しでワンタンが出てきた。

しょっぱなからお肉ぎっしり。

お通しがあったかいものだと気分が上がる。

逆に、枝豆とかキャベツとかの冷たいものだとちょっとしょんぼりする。


お次は葱油餅とインゲンの四川風炒めセット。

葱油餅がとてつもなくパリパリ。

今まで食べたパリパリ史上一番大きい音量でパリパリが耳に入ってきた気がする。

インゲン炒めをすくって、葱油餅にのせて食べる。

そぼろの中華風な味つけと、さやいんげんのほろ苦さがクセになる。



次は「台湾風たくあんの卵焼き」を。

この辺でさらっとつまんで焼き餃子に移ろ!と思っていた。

のだが、、


どーん。


こ、これはタイのカイチアオ的な!

揚げじゃん!っていうボリュームの卵焼きで思わず笑う。

カイチアオは大好物だけど、このとき求めていたのはこれじゃない、感。

(というかこれ一人で食べるメニューじゃない)

だが見た目どおりの暴力的なおいしさ。

たくあんはかんぴょうみたいな見た目。

昔台湾で食べたたくあんを思い出した。


これと一緒かな?


写真のないメニューから選ぶときはこういうスリルも味わうのが醍醐味なのだろう。

言葉には限界があるということを学ぶ。


いくら揚げ物大好きな私でも、中華でこうも全てが油に包まれたものを食べ続けていると、「タイムー!」と叫びたくなる。

大慌てで、頼むつもりなんて全くなかった冷菜エリアに目を配る。

「キャベツの山椒風味」

これ、ください!


これを挟むことで胃の濃度を下げようと思っていた。


のだが、、


じゃーん。

てっかてかにオイルと和えられているキャベツの登場。


もうギブでした。

(ちゃんと全部食べた)

シメにこんな前菜みたいなおつまみを頼むなんて、途中で息絶えたのがバレバレで悔しい。


・・・


もう一人いればなあ、と思わずにはいられなかった。


食べたいものは他にもたくさんあった。


塩レモン焼きそば、冷たい台湾風混ぜ麺、塩豚と山椒の蒸し物、焼き餃子、揚げパン、などなど。


家に帰ってきた瞬間にまた行きたくなるタイプのお店。

飽きっぽい性格の私は、魅力的なメニューが多いお店ほどこの傾向にある。

いくらおいしくても同じものはめったに2回食べない私だけど、食べ残したものは別。

あそこのお店にはまだ知らない味がたくさん眠っている。

そう思うといてもたってもいられなくなるのだ。


帰り道、お腹も心も満たされた私は、自然と鼻歌を歌いながら駅へ向かっていた。


・・・


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